ビューティ・プロの心揺さぶる、エモーショナルな名品たちよ!
美容史に輝くマスターピースとして、語り継ぎたいコスメティックスがある。2016年下半期は、そんな名品が数多く誕生したシーズンでもあった。その中から、さらにレジェンドとなりうる18品を、ビューティ・プロ21名の厳正な投票により選抜。
【スキンケア&メイクアップ編】、ボディケア、ヘアケア、フレグランスのほか、ツールやプライスまでにも注目した【部門別編】、私的トレンドが集結した【偏愛編】の3回に分けてお届け。彼女たちの愛にあふれる品評は、発売中のSPUR2月号にて掲載中。ぜひ、あわせて読んで。そこから広がる美の可能性は、あなた自身の肌で体感してほしい。
★印のついているアイテムは、SPURのLINE友だち限定でプレゼント実施中!
スキンケア大賞
コスメデコルテ
iP.Shot
iPS細胞研究により、肌のエイジングケアは次のステージへと進もうとしている。肌細胞内でハリ・弾力をつかさどるエネルギー産生工場の役割を果たす、ミトコンドリア。研究で解明されたのはその中に存在する活性酸素量を少なく保つことがエイジングケアにつながるという新知見だ。これをコスメティックに応用する発想と、いち早く製品化する技術力こそ日本のスキンケアの最先端をゆくコスメデコルテならでは。その先駆けとなるこの美容液が生み出すハリとツヤは、どこか凜としてすがすがしい緊張感に満ちている。刻まれた歳月をリセットするフューチャー・ベーシックな一本が、未来の肌をも変えてゆく。
(20g)¥10,000/コスメデコルテ
カラークリエーション大賞
シャネル
レ キャトル オンブル 268
2016年秋、シャネルにとって単独では初となる、女性クリエイターのファーストコレクションが発表された。ルチア・ピカ。彼女の選んだテーマは、シャネルのコードであり、幼い頃から心惹かれていたという「赤」。そのシグネチャーアイテムであるアイパレットは、まなざしを深く立体的に魅せる実用性の中に、新しい女性らしさを切り拓くエモーションを秘めている。その静謐さと挑戦の絶妙なバランス感覚に、ルチアの中に息づくマドモアゼル シャネルのスピリットを見た。
¥6,900/シャネル
クレンジング大賞
ADDICTION
オイルクレンジング アディクション
メイクアップという、その日限りの"美"へのオマージュとして、オフの工程にもこだわりたい。メイクアップアーティストとしてのAYAKOさんの想いを、この一本が具現化する。まず、はっとさせられるのは、五感を刺激する植物のアロマ。まろやかさを極めたテクスチャーは、粘度や厚みの異なる複数のオイルの絶妙な組み合わせによるもの。その中に配合された高分子のオイルが毛穴奥の汚れまで搔き出すから、ダブル洗顔は、いらない。後肌がスキンケア後のようにしなやかになるのは、7種の植物オイルの豊潤なちからだ。日々のクレンジングが自分をリセットするための、特別なリチュアルになる。
(150㎖)¥3,500/ADDICTION BEAUTY
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ローション大賞
クラランス
(右から)
スープラ トリートメント エッセンス ローション
ファーミング EX トリートメント エッセンス ローション
Mアクティヴ トリートメント エッセンス ローション
共通するコンセプトは、浸透を高めるためのスキンバリアの一時的な解放。そして肌年齢別の最適なエイジングケア。機能の低下を感じ始めた「25+」の肌には、「Mアクティヴ」で明るさとみずみずしさを。ハリのなさが気になりだす「35+」の肌には、「ファーミング EX」で弾力を。そして慢性的な肌不調を起こしやすい「45+」の肌には、「スープラ」でエナジーアップを。この年代別の的確なアプローチは、緻密に計算された植物エキスのカクテルによるもの。それを実現できたのは、60年以上にわたり植物の可能性と科学の融合を研究し、年間400種類以上の植物を調査している、クラランスだからこそ。スキンケアの新たなスタイルがまたひとつ、確立された。
(各200㎖)(スープラ)¥10,000・(ファーミング EX)¥6,900・(Mアクティヴ)¥6,100/クラランス
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クリーム大賞
エスティ ローダー
シュープリーム プラス トータル クリーム
カギとなるのは生命の木と呼ばれ、エスティ ローダーが独占使用権を持つ、モリンガの抽出エキス。これが美の司令塔であるタンパク質、Nrf2にアプローチ。その活性を促して抗酸化や抗炎症に関する200以上の遺伝子に働きかけ、ひいては肌本来が持つエイジングケア能力の再起動を目指す。また、このエキスはコラーゲンコンプレックスとの併用により、コラーゲンを200%以上も増加させるというデータまで。満ちてくるハリと弾力、輝きに、忘れていた肌のポテンシャルを感じて。
(73g)¥15,500/エスティ ローダー
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スペシャルケア大賞
SK–Ⅱ
R.N.A.パワー アイ クリーム
ラディカル ニュー エイジ
目もとの肌のコンディションを強力なネットのように底上げする、前代未聞のプログラムに注目したい。濃縮ピテラTMや大豆×酵母エキスなど、「強く」「太く」「結びつける」ことにこだわった 七大成分を配合。心地よいとろみのクリームが肌に広がり、全方位にハリをケア。その"ラップ"は皮膚を引っ張りながら包み込むように、複数の目もとのトラブルをケアしながらハリ感を実現する。360度、全方位に目もとの印象をアップするアプローチ。それはメイクアップでも不可能な、このアイクリームだけの特権だ。
(15g)¥11,000(編集部調べ)/SK-Ⅱ
リップ大賞
ディオール
ルージュ ディオール 860
天才ピーター・フィリップスが放つ36色の中で、都市名が名付けられたのは「パリ」とこの「ルージュ トーキョー」のふたつだけ。「コーラルを意識したローズ」と彼が表現する、黄みと青みのバランス設計が絶妙な赤。それは私たちの肌の色とよくなじみ、未知のセンシュアリティを連れてくる。そう、日本女性のためにつくられた、特別な赤だから。縦ジワをなめらかに整え、唇をボリュームアップするのは、ヒアルロン酸球と高濃度で配合されたマンゴーバター。内側がレッドで彩られた特別なキャップを開けて、いざ、はじめて出会う私へ――。
¥4,200〈アジア限定色〉/パルファン・クリスチャン・ディオール
チーク大賞
THREE
エピック ミニ ダッシュ 07
「頰を内側から染め上げる」。実際には不可能なその色づきに、ここまで近づいたチークがあっただろうか?カギとなるのは言うまでもなく、未知なるテクスチャー。空気を含んだように軽やかで頰にさっと溶け込み、でもほのかなツヤを感じさせる。そんな理想の仕上がりを求めて、オイルとパウダーのベストバランスを追求しつづけた。結果、不可能に思えた「ジェルをホイップする」ことを実現。夢の質感とそれがかなえる色づきを現実のものにしたのは、常に時代の半歩先をゆくTHREEならではの熱意と創造力なのだ。唇にのせれば佇まいを変え、ソフトマットにステイン。表情に"魔法"をかけて。
¥3,000/THREE
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アイブロウ大賞
RMK
Wアイブロウカラーズ
球体に近いラバー製のマスカラブラシに注目。「長いものでは眉を倒してしまうから」と、クリエイティブ・ディレクターのKAORIさんは、そのサイズ感にこだわり抜いた。一見驚くほど小さなそれは、毛を彩りながらも根元から立ち上げ、眉の毛流れをふわりと強調。まなざしに立体感を呼び覚ます。平筆型のライナーは眉を一本ずつ描くことができ、まるで水墨画のような繊細な仕上がり。うっすらと透明感の高い液でつくるシェイプは、控えめでごく自然な佇まいの眉を印象づける。やわらかく女性らしく変化した、今年の眉ムーブメントを、この一本が物語る。
(右から)02・03・01・04 各¥3,800/RMK Division
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ファンデーション大賞
アルビオン
スマートスキン ベリーレア
抜け感全盛の今、つくりこまない"未完成"な肌こそが完成形になる。そんなコンセプトを持つファンデーション開発のカギ、それは本来相性が悪いとされているオイル成分をあえて組み合わせたことにある。固まるフィックスワックスと固まらないクリーミィオイル。それらを少量のユニオンオイルがつなぐことで、"ベリーレア"な質感が誕生した。光のちからで毛穴や凹凸をふわりと飛ばしながら、もっちりと柔らかな生の肌感を損なわない新感触。セカンドスキンのように素肌に密着するから、下地を使う必要もない。柔軟な発想の下に生まれた世界一フレキシブルなファンデーションに、拍手喝采。
SPF33・PA+++。全4 色¥5,000(ケース込み)/アルビオン
★LINE友だち限定で、5名にプレゼント! 詳細はこちら
SOURCE:SPUR 2017年2月号「2016下半期“語り継がれる” ベスト・オブ・ビューティ」
photography:Takahiro Igarashi〈SIGNO〉, styling:Masayo Kooriyama〈SIGNO〉, edit:Yukiko Ogawa, logo design:Yoshi Tajima
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!