日本を代表するトップモデル、萬波ユカ。2017年は拠点をニューヨークに移し、その活躍の場を広げている。そんな彼女が日々を過ごす中で出会うさまざまなものへの想いを語る短期集中連載。今回は彼女が愛してやまないヴィンテージとそこからインスパイアされる新しさについてのお話。
古きよきものの美しさにも興味があるという萬波ユカ。いにしえのものからインスパイアされる新しい価値観や美しさを、自分のメイクアップやファッションに落とし込むのが"マンナミ流"だ。
資生堂 7 ライト パウダーイルミネーター
1917年の発売当時、画期的だった「七色粉白粉」を進化させた2017年版7色コンパクトパウダー。ワンストロークで朝のフレッシュな光に照らされたような輝きが肌に生まれる。
資生堂 7 ライト パウダーイルミネーター(10g)¥5,800/資生堂インターナショナル
「時代を経て残っているものって何かしら理由があると思っていて。はやりすたりもあると思うけど、誰かが大切に着たものが今の時代に残っているってすごく素敵じゃないですか? 私はタバコの焼け跡のある穴の開いた服だって好き。前に着ていた人の生活が垣間見えたりするのも面白い。好きなのはオートクチュールの時代。ヴィクトリアン調にも惹かれます。毎日のスタイルで取り入れやすいのは今日撮影で着たような、70年代のものですね。新しいだけのものより、昔のものに惹かれちゃうんです」。
私服はほとんどヴィンテージしか着ないという萬波ユカ。古きよきものを現代にアップデートしながら着こなす彼女の感性にフィットするコンセプトのメイクアップ製品が発売に。100年前に発売された白粉、「七色粉白粉」のコンセプトを受け継いで限定発売された「資生堂 七色粉白粉 百周年記念複製版」(※2017年1月限定発売)と、七色粉白粉に発想を得て現代版として生まれた、コンパクト型のフェイスパウダー「資生堂 7 ライト パウダーイルミネーター」だ。
「当時から赤みを抑えるのには緑だとか、透明感を高めるのは紫とか。美しい肌を目指すために、単純に白や肌に近い色だけで補整しない、というのが画期的だったんじゃないかな、と思います。しかも現代版ものは7色がシェーディングやチークと役割ごとに分かれていて使い分けられるのがいいんですよ。色というよりは、光のニュアンスだけが肌に現れて、きれいに見せてくれるっていうのがすごく今っぽい。光は大事ですよね。写真に撮られる側の立場からしても光のニュアンスって本当に大切です」。
萬波ユカのフレッシュな肌の秘密は、ライブリーな光沢を繊細に表現できるフェイスパウダーにあった。
ブラウス(参考商品)/ライラ ヴィンテージ(ジェフ バンクス) スカート¥12,900(参考価格)/ココティエ イヤリング¥3,241/CARBOOTS 靴¥86,000/DES PRÉS 丸の内店(ルパート サンダーソン)
SOURCE:SPUR 2017年6月号「萬波ユカのビューティスタンダード」
photography:mitograph make-up:Toyoyoshi Shinotsuka〈SHISEIDO〉 hair:Tomomi Shibusawa〈SHISEIDO〉 styling:Mayu Yauchi model:Yuka Mannami edit:Teruno Taira