クレ・ド・ポー ボーテから7月21日に発売される「ルージュアレーブル カシミア」を、ロイヤルエクスプレスの中で体験するイベントに参加してきました。
いつか豪華列車の旅をしてみたい!という長年の夢がかなった、横浜から伊豆急下田までの優雅な4時間。マニア垂涎のロイヤルエクスプレス車内での貴重な時間は、新しいタイプのセミマットなリップに出合う最高の場所となりました。
出発の横浜駅では、その美しいブルーの車両を写真におさめるために集まった多くの鉄道ファンの方々と子どもたちの熱い視線を浴びながら、緊張を隠し笑顔で乗車。車両を一歩ずつ歩きながら、そのウッディーで洗練された空間に心躍らせ、指定の座席に向かいます。なんと、プレミアシートです。
当日はあいにくの曇り空だったのですが、見てください! この眺め。最高のロケーションの中で、世界中で予約が取れないと囁かれるスペインの名店、エル・ブジ出身の山田チカラさんプロデュースの、地産ものにこだわったフルコースをいただき、ヴァイオリンとピアノの生演奏を堪能。ラグジュアリーなリップへの期待は高まります。正直この時点で、お腹も心も満たされ、すでにかなりごきげんです。
その後、モデルによるメイクアップショーがあり、タッチアップ体験の時間となりました。メイクアップアーティストの方の前に座り、8色それぞれを見ていると、いつもの自分好みのものとは違った色を試したくなりました。ロイヤルエクスプレスの旅の間に、美意識が刺激され、チャレンジ精神も高みへ導かれたようです。その場で、すっと手を伸びたのは深い赤色である104のデカダン。ミステリアスな濃いモード色ですが、肌に優しくなじみます。「ルージュアレーブル カシミア」の持つ柔らかな質感と品は、塗った後のセミマットな仕上がりでも、また塗り心地のよさでも実感しました。 PRの方が出発前に「肌の印象までも変えるリップです」と言っていたのは、このことだったのかと納得しました。
パッケージのロゴの刻印は職人さんがダイヤモンドでひとつずつ施し、花びらの形のリップには使う人の毎日が特別なものに!という願いが込められているそう。ルージュアレーブル カシミア 104デカダン¥6,000/資生堂インターナショナル
そして、ラストは作家・川上未映子さんによる、トークショーです。川上さんは赤のドレスにあわせ真紅のリップ(103レジェンド)で登場。「変わることを恐れず、美しさの基準は自分で決めるんです」と語ってくださいました。 その言葉が挑戦して色を選んでみたものの、似合っているのか不安だった心をどれだけ軽くしてくれたことか。普段は選ばない色のリップをつけた今日の自分に「正解!」と言われたようでした。
「ここ数年感じる美しさをつくるものって、自分にしかわからない基準を持つことだと思うんですね。ひとりよがりではない、自分の中の基準が大事。それが強さだと思う。これからの美しさにはそこが重要になってくると思う」と川上さん。タイムレスな美しさを得るためのヒントになります。
「すごくお化粧が上手だったり、すごく今をときめく旬なものを押さえてる人でも胸を打たない人と、そうではないけれど、見ていてすごく気になる人の違いって何だろう。何かに出るんですよね。その違いが何なのか、目の力なのか、よくわからないですが、その人の固有なもの、その人の唯一無二なものがあるかないか、なのかもしれない。それは、その人が越えてきたいろんなもの、流されてこなかった自分の軸足にかけた強さみたいなものがつくっているんだと思います。それらに美しさを感じるんですね。色褪せない美しさを」。
また、「一度きりの人生、自分であることを楽しんで。いろんな大変なことがあってもやってこれたのは今の自分だから。今の自分を楽しんで」と。これから先の輝く毎日と美しさを求める日々には、川上さんの言葉、セミマットな「ルージュアレーブル カシミア」が鍵となりそうです。タイムレスな美しさは自分の中にあるんですね。