2021.06.15

ひとさじのダークネスを目もとに。時代は、ネオ・ゴシックアイ

モードラバーのまなざしがゴシックなムードに変貌中。いまやランウェイのトレンドにも急浮上している。ファッションとしての"闇"をはらんだエッジィなアイメイクアップは、誰の心にも忘れがたい爪痕を残す格好のスパイスに。

脱コンサバなブラウングラデに、自由気ままなキャットラインを

ひとさじのダークネスを目もとに。時代は、の画像_1
上に羽織ったグレーのジャケット¥57,200/ザナドゥ トウキョウ(キョウコ フシミ) パープルのジャケット¥141,900/トッズ・ジャパン(トッズ) 中に着たトップス¥66,000/ヨウヘイ オオノ ピアス¥107,250/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(シモーン ロシャ)

透けるモーヴにメタリックなブロンズなど、今年らしい影色を緻密に重ねて作る型破りなグラデーション。上下のまぶたのWラインは思いきり跳ね上げたり、抜けを作ったり、心の赴くまま描いて。ブラウンアイズの新境地がここに。

Make-up tips

モーヴ(1 右下)はブラシで目もとを囲むように。チョコレート色のペンシル(4)で上下のまぶたにWラインを。目尻は跳ね上げつつランダムに抜けを作ることで、エフォートレスなこなれ感が。ベリーブラウン(6 上から2番目)は指にとり、二重幅をラフに彩る。マットなコッパー(5 上段・中央)は締め色代わりにブラシで下の目頭にぼかさずオン。ブロンズゴールド(1 左上)とシャイニーオレンジ(5 下段・左)を混ぜ、下の目頭から黒目の下までサッと潔くのせて。

ドラスティックな"ひとくせブラウン"を集めて

1 目もと用下地の機能も備え、ヨレにくい。
オンブル4 ゴールデンアワー グラデーション ¥5,720〈限定品〉/クラランス 

2 初夏の陽射しにキラキラとまたたくサンドベージュ。
エレガンス クルーズ アイカラー プレイフル BR08 ¥1,980/エレガンス コスメティックス 

3 陰影とみずみずしさを両立する、寒天ベースのマルチカラー。
アクアジェム グロウ 08 ¥3,080/SNIDEL BEAUTY 

4 体温でとろけて狙いどおりのラインが楽々。
ヴィセ リシェ ブラウンズ クリーミィペンシル BR300 ¥1,045(編集部調べ)/コーセー 

5 燦然と輝くメタリック感が今年らしいまなざしを約束。
サマーソルスティス アイシャドーパレット ¥6,820〈限定発売〉/NARS JAPAN 

6 ’70sの夏とディスコ・サイケデリアに着想を得て。
バイレード アイシャドウ ディスコ ¥9,790/エドストローム オフィス

(モデル使用色は1・4・5・6)

まぶたのアーティな影になる、ブルーグリーンのビッグアーチ

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アームスリーブシャツ¥41,250・ショートジャケット¥81,400(ともにヴァケラ) ヘッドピース¥91,850・ピアス¥40,700(ともにシモーン ロシャ)/ドーバー ストリート マーケット ギンザ ストライプ柄のブラウス¥99,000・チューブトップ¥36,300(ともに参考価格)/マックスマーラ ジャパン(スポーツマックス) ブルーのカットソー¥30,800/CLIFF co.ltd.(FUMIKA_UCHIDA)

この夏はあえて"爽やかじゃない青"を大胆なアーチ状にオン。暗めの寒色が連れてくるわずかな違和感がまなざしをモードに昇華する。下まぶたにはバーガンディをスマッジして上とのバランスを取りつつ、物憂げに徹して。

Make-up tips

ダズリングな輝きのグリーン(4)をブラシにとり、上の目頭から目尻まで大きなアーチを描くようオン。きらめくマリンブルー(3 左端)とターコイズ(3 左から3番目)を混ぜて上の目尻に重ね、アイシートーンのグラデーションに。下まぶたには粘膜の部分にバーガンディのアイシャドウ(1 右下)をのせ、指で下に向かって軽くぼかし込んで。目の下にもウエイトをつけることでアンニュイなムードがいっそう薫り立つ。仕上げに黒マスカラ(5)を下まつ毛にしっかりと。

シックなブルーグリーンが夏のニューベーシックに

1 リップグロウのコレクションに合わせて登場するアイパレットは絶妙なヘルシー感を演出。
サンク クルール クチュール 619 ¥8,360〈限定発売〉/パルファン・クリスチャン・ディオール 
2 メタリックでいて繊細な目もとの肌にやさしい処方。
ニュアンス アイシャドウ d10 ¥2,200/OSAJI

3 影色をベースに使えば寒色もウェアラブルにつけこなせる。
カラーステイ ルックス ブック パレット 910 ¥1,760〈限定色〉/レブロン 

4 鈍く輝くアイビーグリーン。
ポップ パウダージェル アイシャドウ 16 ¥3,080(編集部調べ)/SHISEIDO 

5 小回りのきくブラシで下まつ毛も 逃さずキャッチ。
ミニブラシマスカラ 01 ¥3,300/RMK Division 

(モデル使用色は1・3・4・5)

対極のコントラストが新しい、黒とグリッターの競演

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ドレス¥162,800/チカ キサダ 中に着たハイネックトップ¥39,600/TOGA 原宿店(トーガ) メタルチョーカー¥37,400(参考価格)/マックスマーラ ジャパン(スポーツマックス)

黒のサークルアイズが復権の兆し。ただし、過去の囲み目のようにグランジ感強めの仕上がりはアウト。透ける血色ときらめくグリッターを組み合わせ、ダークなカラーにも鮮烈な生命力を吹き込みたい。

Make-up tips

黒ペンシル(2)で目もとをぐるりと太めに囲み、下は粘膜も埋める。スモーキーなブラック(4 右上)をチップで重ねてぼかし、シャドウラインのように。目尻はシャープにのばす。透けるパープル(4 左下)はブラシでアイホールにうっすらと。下まぶたにはコッパー(1)をブラシで目尻側太めにオン。黒マスカラ(5)は上まつ毛だけに。仕上げにきらめくピンク(3 右列・下から2番目)とオレンジゴールド(右列・下から3番目)を指のはらにとり、頰高めにラフにタッピング。

エターナルな黒を血色ときらめきがアップデート

1 泣いたあとを思わせる、センシュアルなまなざしに。
サテン クラッシュ 5 ¥4,620/イヴ・サンローラン・ボーテ 

2 名品アイライナーがより皮脂や湿気に強くなってリニューアル。
スティロ ユー ウォータープルーフN 10 ¥3,520〈7月16日発売〉/シャネル 

3 クラッシュストーンを思わせる大胆なきらめきのグリッターはこのパレットだけの限定色。
アズキ フィユテ アイ パレット ¥9,350〈限定品〉/シュウ ウエムラ 

4 大人が品よくつけられる、透明感の高いダークカラーをセレクト。
レ キャトル オンブル 378 ¥7,590〈7月16日限定発売〉/シャネル 

5 ブラックピグメントによる本格的なぬれツヤに注目。
ルナソル フラッタリングパワーアイラッシュ 01 ¥3,850/カネボウ化粧品 

6 肌の上でルビーのように神秘的に艶めく。
ザ アイシャドウ アンポリッシュ ジェム 104 ¥2,750〈限定品〉/ADDICTION BEAUTY

(モデル使用色は1・2・3・4・5)

SOURCE:SPUR 2021年7月号「時代は、ネオ・ゴシックアイ」
photography: Bungo Tsuchiya 〈TRON〉(model), Yuki Saito (product) make-up: Nao Yoshida 〈VOW-VOW〉 hair: Takayuki Shibata 〈SIGNO〉 styling: Marie Higuchi 〈TRON〉 model: ANDRA, SENA, NENE text: Yukiko Ogawa

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