厳しい審美眼を持つビューティ・プロが心を砕く、偏愛コスメティックをお届け。それぞれの“推し”に対する熱〜い愛と思い入れが一言一句にほとばしる!
「じゅわっと鮮度のいい唇がマスクの日も余裕で続く」小川由紀子さん
PAUL & JOE リップカラー トップ コート・リキッドルージュ シャイン 05
「色が唇に“じゅわっ”と息づいて、マスクに染みないどころかむしろつきにくいリキッドルージュ。その質感のおかげか唇をぽってり形よく見せてくれます。トップコートを重ねるとさらに落ちにくくなるうえ、ほんのりパウダリーマットに“味変”できるのも楽しい」。
「大人の肌を美しく魅せる、微差にこだわり抜いたくすみ感」巽 香さん
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 04
「“ベーシックこそ更新すべき”というコンセプトに深く共感。大人の肌を引き立てるよう計算されたくすみ色やますます繊細になったツヤときらめきは、使い手の視点に立って考え抜かれているのがさすがです。赤みのあるアイメイクが定番の私にとって、04は迷ったらここに還ろうと思える大切なピンク系パレット」。
「鮮やかなレモンイエローのときめきが色あせない」編集H
SHISEIDO マイクロライナーインク 06
「イエロー系のカラーライナーはにじみがちなものが多い中、こちらの落ちにくさは衝撃でした。午後になってもビビッドな色めきを余裕でキープ。絶妙な柔らかさの芯はモードなペイントタッチのアイラインを引くのも簡単で、メイクアップが俄然楽しくなります。色がにごらないのでほかのカラーと併用しても」。
「霧を思わせるほど細かい、フィックスミストの決定版」森山和子さん
ADDICTION メイクアップ フィックス マイクロ ミスト
「“ふぁさっ”と顔を包み込むやさしいヴェールで、ミストをかける瞬間の緊張感は皆無。含まれたオイルのおかげか、煙が消えるように肌になじむのが心地よく、気づけばメイクアップの仕上げに毎日使うように。発表会でKANAKOさんが提案されていた、顔の骨格に沿ってかけるテクニックにも感動」。
「ほのかに透ける静脈の色で自分の唇の美しさを知る」長田杏奈さん
UNMIX
モイスチャーリップスティック グロウ レッドローズ
「ひとりひとりの魅力を可視化して肯定する、メイクアップアーティスト・吉川康雄さんの哲学を体現する新ブランド。レッドに“かげり”を加えた静脈の暗血色は、素の唇と溶け合って『きれいだな』と認める後押しを。唇を旬色でペイントすることに慣れた私たちに、自らの素材を慈しむ価値観を教えてくれます」。
「今の気分を捉えた絶妙カラー。苦手だった色も好きになる!」編集A
SNIDEL BEAUTY アイデザイナー 02
「旬のパプリカ色にシーンを問わないヌードカラー、締め色とバラエティに富んだラインナップで自分ダイバーシティが楽しめる! 苦手意識のあったパープルにはほんのりツヤがあり、顔がモダンに見えるのに感激。よいアイカラーとは新しい色への扉を開けてくれるのだと改めて思いましたね」。
「たとえるなら“まとうパール”。やわらかく透明な光を放つ肌に」神崎 恵さん
PARFUMS GIVENCHY プリズム・リーブル 1
「神々しいまでの発光感。圧倒的な透明感。これは4つの光色をブレンドしてまばゆいオーラを生み出す、プリズムだからなせる業。ただただ肌を澄み渡らせたいとき、迷わずまとうパウダーです。大人になると肌から浮きがちなペールトーンの服も、このひとはけで臆することなく楽しめます」。
「上品さと主張を併せ持つ、稀有なブラウンパレット」編集M
TOM FORD BEAUTY アイ カラー クォード 029
「コンサバなイメージの強いブラウン系パレットの中で『ただ者ではない!』と感じたのがこちら。まずはマットな3色をグラデーションにして左下のブロンズゴールドを重ねるのですが、この輝きが唯一無二! 品があるのに絶妙なモード感を解き放ち、マスクの目もとにハッとさせる吸引力が」。
「産毛までふわっと色づき、澄んだ血色がいつまでも」摩文仁こずえさん
Les Merveilleuses LADURÉE パウダー ブラッシュ 02
「誰もがチーク上手になれる名品がリニューアル。エンボスのローズをブラシでなでている時点で頰が緩み、恍惚の表情に誘われるようです。ひときわ血色をよく見せたいオンラインでは、にっこり笑って頰の高いところから色をボカすようにオン。自分史上最高のほほえみチークがかなうはず」。
SOURCE:SPUR 2021年8月号「2021年 上半期 美の精鋭が全集合 ベストコスメを全うする!!」
photography: Tetsu Li edit: Yukiko Ogawa logo design: Yutaka Kato