あの時代のムードを今らしくアップデート! ネオ’80sなヘア&メイクアップ

’80sのトレンドやカルチャーがリバイバル。メイクアップにもそのエッセンスを取り入れるとするならば、単にコピーするのではなくどこかに新しさが必要。一世を風靡したアイドルや、80年代に大ブレイクしたポップクイーン――、あの頃のスターに思いを馳せて、3つのヘア&メイクアップを提案する

偏光パールの輝きでモダンに

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中に着たブラウス¥28,380・ストール 各¥15,180(すべてジェーン・マープル)・ドレス¥73,150(ジェーン・マープル・ドン・ル・サロン)/セント・メアリ・ミード ベレー帽¥6,050/カシラ プレスルーム(カシラ) ピアス¥4,950/CARBOOTS 

80年代に活躍したアイドルへのオマージュを。当時の空気を一気に運ぶシースルーバングはそのままに、ナチュラルなメイクアップのまぶたと唇にフューチャリスティックなパールの輝きをトッピング。それだけで昭和からぐっと今のムードにアップデート。

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タンクトップ¥8,800/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー)

Make-up Tips

1 80年代アイドルといえば、まずは"ふわぽわ"の困り眉がポイント。ライトブラウンのアイブロウパウダーaの下側を使ってやわらかい質感に仕上げ、眉山から眉尻の角度を下がりぎみに描いてはかなげに。

2 まぶたには透け感のあるきらめきアイシャドウcをのばして、清純なまなざしに。アイホールにちょんちょんとのせたら、アイシャドウブラシで広げながらのばし、エッジをぼかす。白目を澄んだ印象に見せる効果も。

3 ラベンダーピンクのリップeを直塗りでなじませたら、アウトラインはぼかしてラフな雰囲気に。パールがぎっしり入ったニュアンスリップfは唇の中央部分に重ねづけして、今のトレンド感をひとさじオン。

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Hair Tips

1 額がしっかり見えるくらい薄く前髪を残したら太めのマジックカーラーかヘアアイロンで巻き、くるんとゆるやかな内巻きのシースルーバングに。後ろ側の前髪は次のプロセスで巻くので、ピンで固定しておく。

2 先ほどピンで留めておいた後ろ側の前髪の毛束を4パートくらいに分け、26㎜径のヘアアイロンでリバース巻きに。根元をしっかり立ち上げるようにテンションをかけながら巻き、トップのボリュームを出す。

3 ツヤとまとまりの出るクリームタイプのヘアワックスhを指先に取り、前髪になじませてエッジを出す。細い毛束をつくるイメージで、指先で前髪を軽くねじりながらなじませていくとうまくいく。

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a パウダリーな質感ながらオイル配合によりしっとりとフィット。
アイブロウデュオ ED1 ¥2,530/カネボウインターナショナルDiv.
b するする描けて色もちのよさも抜群。
ディオールショウ カブキ ブロウ スタイラー ウォータープルーフ 03 ¥3,850/パルファン・クリスチャン・ディオール
c 濡れたような輝きを宿す、シアーなローズカラー。
ローズウッドデイドリーム リクイドアイズ 03 ¥3,850〈限定発売〉/RMK Division
d ピンクやブルーのパールを含んだイノセントなラベンダー。見た目より淡く発色。
ヴィセ アヴァン シングルアイカラー 054 ¥880(編集部調べ)/コーセー
e とろけるようにフィットするクリーミーなテクスチャーが秀逸。美発色と薄膜を両立。
コンスピキュアス リップス 22 ¥4,950/Amplitude
f シルバーパール以外にブルーやレッドパールも配合。粘度のあるオイルが高密着を実現。
ルージュ 001 ¥3,850/アナ スイ コスメティックス
g 透け感のあるブライトピンク。落ちにくいティントタイプ。
モイスチャールージュネオ EX4 ¥4,400〈限定発売〉/カネボウインターナショナルDiv.
h 天然由来成分100%でつくられ、適度なツヤ感やホールド力が絶妙。至福の香りも魅力。
デューイシマーホイップ(80g)¥3,960/SENSE OF HUMOUR

軽やかなネオンカラーで抜け感を

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ジャケット¥75,900/エスティーム プレス(バルムング) トップス¥19,800/ブランドニュース(アカネ ウツノミヤ) パンツ¥15,000/オールド フォーク ハウス 上のネックレス¥82,500/alpha PR(ジル プラットナー) 下のネックレス¥35,200/ギャラリー・オブ・オーセンティック(エンド) ヘアクリップ¥950/CARBOOTS

マドンナに代表される、’80sのシンガーはダークな囲み目に赤や濃いピンク色のリップというメイクアップが定番。その世界観を今取り入れるなら、華やかさのベクトルをやわらかなネオンカラーにシフト。ピンクとシルバーの配色でフューチャリスティックなポップアイコンを気取りたい。

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Make-up Tips

1 メタリックシルバーのアイシャドウaを上まぶたの目頭側1/3になじませ、目尻側2/3にはアイシャドウcのネオンピンクを塗布。コントラストのきいた配色でカラフルに彩り、目もとに遊びゴコロを。

2 パステルピンクのチークeを頰骨より下側のサイドになじませ、甘さをレスしたクールな血色感をオン。スティックで直接のせてから、トントンと指の腹でやさしくたたき込んでぼかし、肌と一体化させる。

3 リップgはアイシャドウの色とリンクさせたネオン感のあるシュガーピンクをセレクトし、彩度の高い発色でもまとまりのあるバランスに。直塗りで何度か重ねづけしてなじませ、しっかりと発色させる。

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Hair Tips

1 下のHair Tips1・2と同じプロセスで全体をヘアアイロンで細かく巻いてからざっくりとほぐし、耳の手前ラインを目安に髪を前後ふたつに分ける。コームの柄の部分を使ってパート分けするとやりやすい。

2 中間から毛先にワックスiをなじませてからフロント側の毛束をひとつにまとめて上側にねじり、ゆるいポンパドールをつくる気持ちで額のほうへ少し毛束を寄せる。根元側のみをねじって、毛先側は遊ばせた状態をキープ。

3 ねじった毛束の毛先を前に持ってきて、カールヘアがボリュームバングのようなバランスになるようにピンで数カ所留める。アクセントとしてサイドにカラークリップをつけて、後ろの髪は耳位置くらいのポニーテールに。

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a リッチで上質な輝き。粉飛びしにくいルースパウダータイプ。
ザラ ビューティ メタルフォイル ルース ピグメント 809 ¥1,790/ザラ カスタマーサービス
b 時間がたってもくすまず、つけたての発色が持続するメタリックシルバー。
ヴィセ アヴァン シングルアイカラー 051 ¥880(編集部調べ)/コーセー
c 南国の花々を思わせるようなネオン系のビビッドピンク。
クルーズ アイカラー プレイフル VI06 ¥1,980〈9月18日発売〉/エレガンス コスメティックス
d サテンの輝きを放つピンクで品よく。
モノ クルール クチュール 848 ¥4,180〈公式オンライン ブティック限定色〉/パルファン・クリスチャン・ディオール
e ラベンダーがかったパステルピンク。皮脂やこすれにも強い。
ファシオ マルチフェイス スティック 11 ¥990(編集部調べ)〈9月16日発売〉/コーセー
f フェイスカラーを3色セット。キャッチーなケースにも注目。
ラパレット ソーデリケイト レフィル・同 ケース 各¥9,680/クリスチャン ルブタン ビューティ
g ピグメントとオイルを高配合し、鮮やかな発色となめらかなつけ心地を可能に。
ルージュ 305 ¥3,850/アナ スイ コスメティックス
h セミマット質感に仕上がる、いちごミルクのようなピンクのリキッドルージュ。
ペタル エッセンス カラー バター 09 ¥2,750〈8月27日発売〉/トーン
i 体温でバームがとろけ、ナチュラルなホールド力でスタイルをキープ。ハンド&ネイルケアにも使用可能。
ザ・プロダクト(42g)¥2,178/ココバイ

グラマラスをヘルシーに昇華

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デニムシャツ¥9,900・ デニムパンツ¥13,200/リーバイ・ストラウス ジャパン(リーバイス®) イヤリング¥5,950/CARBOOTS

誰もが憧れた80年代の青春ドラマに出演していた女優といえばジュリア・ロバーツ。あの頃のゴージャスさを現代に引き込むなら、少しカジュアルダウンするとうまくいく。まつ毛やチーク、リップの全パーツをほどよくヌーディに仕立て、肩の力を抜いて楽しもう。

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Make-up Tips

1 メイクアップはメリハリを出しつつヌーディにまとめるのが今の気分。目もとはベージュのマスカラcを毛先側2/3になじませ、根元は塗布せずに自然な深みを残す。アイラインは濃茶のジェルペンシルaで囲み目に。

2 ヘルシーな女性像にはコントゥアリングがマスト。暖かみのあるブラウンのチークeを頰骨の下側に幅広くシャープに入れて骨格をキュッと引き締め、こめかみにもさらりとひとはけして顔の余白をシェイプ。

3 リップはスモーキーなヴィンテージピンクのgを輪郭より1㎜オーバーに縁取り内側を塗りつぶして、ふくよかな口もとに。ツヤすぎずマットすぎずのクリーミーマットな質感でたおやかな女らしさを宿して。

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Hair Tips

1 直径19㎜のヘアアイロンで全体を巻く。やや縦にヘアアイロンを持ち、根元から毛先までしっかりとスパイラル状に巻きつけるのがコツ。細かく毛束を取り、この作業を繰り返して完成度の高いウェーブに。

2 毛先をバサッと前に持ってくるようにして頭を下げ、髪の内側全体に空気を入れ込むようにして前後に手を動かす。きっちりと巻いたカールをゆるくほぐしながらラフさを引き出し、髪のボリューム感も自然にアップ。

3 10円玉大のヘアオイルiを取り、両手のひら全体に広げたら、中間から毛先になじませてツヤを出す。髪のボリュームをくずさないようにソフトな力でなじませ、全体がペタッとならないように根元側にはつけないのが鉄則。

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a コクのあるエスプレッソブラウン。芯が柔らかく目のきわに描いてもノーストレス。
スティロ ユー ウォータープルーフ N 20 ¥3,520/シャネル
b ダークトーンのモーヴリキッド。ヨレやにじみにも強い。
クルーズ アイライナー&カラー LV01 ¥2,530〈9月18日発売〉/エレガンス コスメティックス
c ナチュラルに色づくマスタードベージュで目ヂカラを引き算。
ザ マスカラ カラーニュアンス WP 003 ¥4,180/ADDICTION BEAUTY
d ミルクティーのような明るいベージュ。マットな質感でまつ毛1本1本をコーティング。
アニヴェン カラーリングマスカラ サンドベージュ cm-01 ¥1,650/レザボア
e 肌にツヤも与える、コーラルピンクからブラウンにかけてのグラデーション。
ピュア カラー ブラッシュ 129 ¥6,050〈限定発売〉/SUQQU
f 左側のイエローベージュはチークのアウトラインをぼかすときに重宝。
コンスピキュアス マットチークス 03 ¥6,600/Amplitude
g 植物成分を配合し、保湿しながらツヤを抑えた生っぽい質感の唇に。
デアリングリィディスティンクトリップスティック 14 ¥4,290/THREE
h くすみトーンのオーキッドピンク。ほのかに透けるマットな発色が新鮮。
シアー マット リップスティック 03 ¥5,500/SUQQU
i ツヤ感を出すだけではなく、トリートメント効果にも優れたヘアオイル。
ユイル レオノール グレユ(95㎖)¥5,720/レオノール グレユ ジャポン

SOURCE:SPUR 2021年9月号「ネオ’80sの風が吹く!」
photography: Keisuke Tsujimoto (model), Keisuke Konno (product) make-up: Rie Shiraishi hair: KOTARO 〈SENSE OF HUMOUR〉 styling: Mana Yamamoto model: NIKI edit: Chie Yasui

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