今年のピンク色には特別な魔法がある。胸の奥までほのかに彩って、いつもより少し、上を向いて歩きたくなるような──。タイムゾーンに合わせて描き出す、やわらかにときめく4つのピンクフェイス。
AM 05:37 dawn pink
夜と朝の狭間を切り取ったみたいな、ピンクとブルー、パープルで紡ぐ＂薄靄＂グラデーション。同じ温度の色を選べば、異なるトーンを気ままにのせても美しく調和する。幻想的な空気をまとったまなざしで迎える、まばゆい一日の始まり。
Make-up Tips
ブルー（4上段・右）とホワイト（4下段・中央）をブラシで混ぜ、鼻筋のつけ根に斜めに横断させる。次にペールピンク（3）を毛足の長いブラシに取り、上まぶたの目頭側や目尻側、アイホールの骨格に沿ってなど、左右アシンメトリーにオン。水色（1右）も同じように感覚の赴くままランダムにのせることで、夜明けの空を思わせるハーモニーが。仕上げにパープル（4下段・左）を目尻の下にサッと横長に広げ、まなざしをライトアップ。
（モデル使用色は1・3・4・5）
1 冬の明け方のイノセンスをまなざしに連れてくる＂MORNING CLOUD＂の名を持つカラー。
ペタル フロート アイシャドウ 01 ￥2,420／トーン
2 シアーなパープルにレッドとゴールドのパールが神秘的に揺らめく。
ザ ネイルポリッシュ＂エターナル イン ピンク＂121P ￥1,980〈限定発売〉／ADDICTION BEAUTY
3 まぶたをサテンさながらに磨き上げるポピーピンク。
モノ クルール クチュール 848〈オンラインブティック限定色〉￥4,180／パルファン・クリスチャン・ディオール
4 ホリデーシーズンの華やかな色と輝きに、新生RMKらしい抜け感を添えて。
プリズマティックラスター アイシャドウパレット 02 ￥6,600〈限定発売〉／RMK Division
5 唇には青みピンクのリップバームをラフに直塗り。
ザ リップスティック エクストレム シャイン ＂エターナル イン ピンク＂ 104 ￥4,070〈限定発売〉／ADDICTION BEAUTY
AM 11:08 midmorning pink
冬の太陽が高くのぼったら、その陽射しに映えるぬくもりを表情のそこここに宿して。目もとはグリッタリング、唇はパウダリーマット。質感のコントラストがライブリーなムードを醸し、冷たく張り詰めた空気をふわりとほどいて。
Make-up Tips
メタリックなパープルピンク（5）でアイホールを塗りつぶし、目尻はスクエアなシェイプに。グリッターが瞬くホットピンク（3上段・右から2番目）をブラシでアイホールのくぼみにのせ、指で下へと塗り広げて。唇にはミルキーピンクのグロス（2）を直塗り。ティッシュオフしたらルースパウダー状のチークをリップ代わりに重ねる。コーラルピンク（4左下）をブラシで全塗りし、ライトピンク（4右下）を指で唇の中央にトントン叩き込む。
（モデル使用色は2・3・4・5）
1 まぶたで味わうロゼ・シャンパン。目が合った人の心を甘く酔わせて。
ヴィセ アヴァン シングルアイカラー 053 ￥880（編集部調べ）／コーセー
2 セミマットな仕上がりなのに唇をしっとり潤すリップグロス。スミレピンクが顔全体の透明感を引き立てる。
ペタル エッセンス カラー バター 09 ￥2,750／トーン
3 濡れツヤを放つクリームベースを先に仕込めば、グリッターやパールもよりエフォートレスにつけこなせる。
アイカラーパレット リミテッドコレクション a ￥9,900〈限定品〉／Amplitude
4 ルースパウダー状のチークをここでは唇に使用。シックなくすみ色がアンニュイな美を呼び覚ます。
パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・ブラッシュ 5 ￥6,600〈限定色〉／LVMHフレグランスブランズ
5 光を反射する輝きが今年らしい。
キャビアスティック アイカラー R3 ￥3,300／ローラ メルシエ ジャパン
PM 02:23 afternoon pink
’60sライクなアイラインとボリュームまつ毛をピンクの力でモダンにアップデート。午後のまどろんだ光によく似合う、ソフトなトーンで仕上げたい。繊細なのに凜として手折れない、ひとひらのセンシュアリティが花開く。
Make-up Tips
まつ毛はしっかりカールさせ、ピンクのマスカラ（3）を上からも下からも3〜4回重ね塗り。あえてダマになるほどボリューミーに仕上げ、’60sっぽいムードを強調する。ダークブラウン（1）でアイホールのくぼみに沿ってWラインを。フューシャピンクのマルチカラー（2）は細めのブラシに取り、上の目のキワをぴたりとマークして。頰には低めの位置にテラコッタ（5左列・中央）、その少し高めにブリックピンク（5左列・上）を丸く広げる。
（すべてモデル使用色）
1 濃密でインテンスな発色とスモーキーな質感を両立。意志と深みのある、引きつけるまなざしに。
メズモライジング パフォーマンス アイライナーペンシル TS03 ￥3,300／THREE
2 ひそやかな青みがスキントーンを澄み渡らせるクリームカラーは、顔のどこに使ってもOK。肌の上でサラサラの質感に変化する。
ファシオ マルチフェイス スティック 13 ￥990（編集部調べ）／コーセー
3 最大165%のボリュームアップ効果をかなえながら、お湯でするりとオフできるのがうれしい。
ベイビーミー ニュアンスカラーマスカラ ポピーピンク ￥1,408／Nuzzle
4 微粒子の色素を組み合わせ、花束をつくるように生まれたネイルカラー。何げない所作までも美しく。
レ マン エルメス ヴェルニ エマイユ 06 ￥5,500／エルメスジャポン
5 肌にシームレスになじんで顔だちの印象を自在に操れる。
ハイプロファイル チークパレット ￥8,360〈限定発売〉／NARS JAPAN
PM 06:46 sunset pink
ピンクとゴールド、パープルを溶け合わせた夕焼け色のチークを主役に。眉頭の上やこめかみ、頰の下まで大胆に広げることがモード感と骨格を掘り起こす秘訣になる。寒さに凍てつく表情を明るく照らし、誰かの胸までもやさしく焦がして。
Make-up Tips
ゴールドのハイライター（3）を頰の高い部分に骨格に沿って。パーリィピーチ（5）を頰の中心から目の横にかけてブラシでひし形にのせ、上まぶたの目尻側にもサッと広げる。ソフトなピンク（1右）と混ぜてこめかみや眉頭の上もふわりと彩って。さらにピンク（1右）を単色で耳の横から頰骨の下のラインに沿って広げ、その上にパープル（1左）をかすめるようレイヤード。仕上げにグリッター（2）を目尻の下に横長にのばし、光を集めて。
（モデル使用色は1・2・3・5）
1 スキンケア成分配合のアイシャドウを頰に使用。ブラックパールが奥行きのある光沢を実現。
オンブルクルールデュオ 110 ￥7,700〈限定品〉／クレ・ド・ポー ボーテ
2 ピンクとゴールドが星屑のごとく瞬く、光のアクセントカラー。
ザ リキッド アイシャドウ ウルトラスパークル 008 ￥2,750〈発売〉／ADDICTION BEAUTY
3 N°5の100周年を記念して、琥珀色のジュースを思わせるハイライターが登場。
フリュイド アンルミネール オー イヴォワール30㎖ ￥6,600〈限定発売〉／シャネル
4 ニュアンスの違う3つのゴールドを「Y」を描くよう配置したクッション。ひと塗りでリュクスなオーラを。
アンクル ド ポー ルクッション ゴールドラッシュ ハイライター ￥8,800〈限定品〉／イヴ・サンローラン・ボーテ
5 ぬくもりと輝きをかなえるシルキーなピーチ色が肌に上質な高揚感をもたらす。
ディオールスキン フォーエヴァー クチュール ルミナイザー 02 ￥6,380／パルファン・クリスチャン・ディオール
SOURCE：SPUR 2021年12月号「 AM pink , PM pink 」
photography: Yuto Kudo make-up: Kie Kiyohara 〈beauty direction〉 hair: Hirokazu Endo 〈ota office〉 styling: Yuuka Maruyama 〈makiura office〉 model: Viki G edit: Yukiko Ogawa
