最近、ハイトーンに輝くヘアカラーの人が増えている。個性を手軽に表現できる手段だからこそ、ダメージに負けないケア方法を味方に、思う存分楽しみたい。
そもそもブリーチって!?最近のハイトーン事情のハナシ
対談したのは……
篠原かおりさん(ヘアサロン「LAND」ディレクター)
森山和子さん(ビューティエディター&ライター)
LAND
●東京都港区北青山3の6の17 アクセス表参道3F、8F 03-6433-5826 営業時間 10時~20時 ㊡水曜(営業時間と定休日はスタッフごとに異なり、変動もあり) カット&ダブルカラー¥22,880~
ハイトーンヘア歴は10年以上というふたり。長年ブリーチを得意としている人気ヘアスタイリストの篠原さんと、ビューティエディター&ライターの森山さんの仲よしコンビが、ハイトーンにまつわるあれこれについて語り尽くす!
森山(以下M) コロナ禍になって、街を歩いているとハイトーンヘアの人をよく見かける気がします!
篠原(以下S) 会社員の人を含めた、大人の割合が増えたかも。リモートワークの影響はかなり大きい気がしますね。あと、白髪に悩んでいる人も、暗くカバーするのではなく、ハイトーンにしてなじませる方がすごく増えてます。
M 隠すんじゃなくて、活かすこともできるメリットがありますよね。ちなみに、ハイトーンに挑戦してみたい人って多いと思うけど、やっぱり傷むんじゃないかという不安があるみたいで。最近はブリーチ自体も進化しているんですよね?
S そうなんですよ。ブリーチはふたつの剤の化学変化で髪の色素を脱色する仕組みになっているのですが、ブリーチ剤となる1剤には、クリームタイプとパウダーの2種類があるんです。クリームには、中にトリートメントの混ざった「ケアブリーチ」というタイプがあります。さらに元からトリートメント成分が入っているものから、後入れするものまで数種類あるんです。
M 脱色力の強さで言ったら……?
S パウダーですね。色素はすごく抜けるけど、その分傷みやすいんですよ。一方、ブリーチ剤と混ぜる2剤は過酸化水素水。歯のホワイトニングシートにも使われているものなんですね。
M へぇ~! じゃあ過酸化水素水を歯に塗ったら白くなるかな……。
S それは薬事法でダメです(笑)。日本ではその2剤の濃度が髪には1~6%までという決まりがあって、レベルや量でブリーチの強さを調整するんですよね。
M 髪質やリクエストに合わせて何を選んで、どう組み合わせるかが大切ってことですね。となると、美容師さんの経験値とセンスと腕によって、仕上がりもダメージ具合も違ってくるってことか……。とはいえ、なるべく傷ませないオーダーの仕方はありますか?
S ブリーチの段階では色を抜き切らないで、重ねるカラーで理想の色に仕上げるのが一番ダメージが少ないと思います。それから、2カ月以内にリタッチに行くと、ダメージも時間も最小で済みやすいです。ちなみに縮毛矯正やパーマとの掛け合わせは、ダブルで傷むのでおすすめしません!
M 傷みすぎて髪が切れたり溶けちゃいそうですもんね。あと、理想の色にするにはどうすればいいでしょう⁉ 過去に失敗した経験もあるから、これはどうしても聞きたくて(涙)。
S 希望の色と避けたい色の、両方の写真を見せるといいです。また、サロンを出るときの色の希望も伝えてほしいですね。色落ちを計算して少し濃いめに入れてほしいのか、帰るときにすでに理想の色になっていたいのか。
M な~るほど‼ それは大事ですね。ちなみに今おすすめのカラーはずばり、なんですか?
S あか抜けて見え、洋服も選ばないラベンダー系や、クリームベージュです。ハイトーンにするとシンプルなスタイリングもキマりやすいから、なかなかやめられない……、そんな魅力がありますよね。
M めちゃくちゃわかります! ところで挑戦したけど、やっぱり自然な色に戻したいって思った場合はすぐに戻せるものなのでしょうか?
S もちろんダークトーンにすることはできますよ。ただし、その後入れる色が抜けやすくなるのは、ある程度仕方がないかもしれません。
M そうですよね。それにしても、とても勉強になりました。これからも髪のコンディションを保ちながら、ハイトーンライフを楽しみたいと思います‼
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