メタリックな色彩が戯れる、グッピーのようなまなざし
グリーン、ピンク、ブルー、オレンジ。色とりどりのビビッドカラーをメタリックな質感を選ぶことで美しく調和させたアイメイクアップ。華やかさと神秘性がたゆたう熱帯魚さながらのハーモニーは、初夏の空の青によく映えて。まばたきのたびにひらりと"泳ぐ"ポジティブな色めきに、誰もが心奪われる。
1 肌のキメを繊細に染め上げて薔薇色の頰に。アイ2チーク 01 ¥7,040/ヴァレンティノ ビューティ
2 オーロラのように幻想的な光が揺らめく。エレガンス ラズル アイカラー 24 ¥2,310/エレガンス コスメティックス
3 パーリーなブルーとグリーンが紡ぐミントソーダの色。カラーリング アイカラー 900 ¥3,300〈6月1日限定発売〉/アナ スイ コスメティックス
4 見たままに発色し、ワンストロークでまなざしが晴れわたる。スティロ コントゥール デ ユー 06 ¥3,960〈オンライン限定発売〉/グッチ ジャパン
5 オレンジに火の粉のようなゴールドラメが燃える。ニュアンス アイシャドウパレット¥4,180/OSAJI
6 じゅわりと湧き上がるようなうるみが旬。ルージュ ヴォリュプテ シャイン 152 ¥4,510/イヴ・サンローラン・ボーテ
MAKE-UP TIPS
目もとの質感リンクが成功のカギ
スイムキャップと色みを合わせたフューシャピンク(2)を、アイホールに指でラフに広げる。その境目から眉下までを埋めるよう、ブラシでブルーグリーン(3)をオン。目を開いて上の目頭をオレンジ(5右上)で細くフチ取る。仕上げに下まぶたのきわをスカイブルーのペンシル(4)で太めにマークして。眉をマスカラなどでトーンアップしておくと、多彩なカラーもまとまりやすい。唇にはツヤめくチェリーレッド(6)を直塗りし、とびきりフレッシュに発色させる。ロージーピンクのチーク(1)は最後にのせて、目と唇のちょうどいい"つなぎ"に。頰の一番高いところから、チークボーンに沿って横長に広げて。
ソルベなスモーキーカラーで涼しい風をおすそわけ
夏のスモーキーアイズは「not Black, but Blue」が鉄則。冷たい手ざわりを思わせるフロスティな水色で、まぶたをなめらかにアイシングして。ただしアイホールのくぼみにはマットな黒をひそやかにオン。Wライン風に仕立てることがモード感の秘訣だ。蒸し暑い空気をひやりと鎮め、心地よさが吹き抜ける。
7 ダズリングなきらめきと、静謐なダークカラーのコントラストが印象的なアイシャドウパレット。アイシャドウ×8 ザ ボイド アイ パレット¥7,370(※製品名・価格は予定)/M・A・C
8 吸引力があるのに重くない、新境地の黒。反対側にはブラウンのジェルペンシルを。ツインライナー 04 ¥4,950/ヴァレンティノ ビューティ
9 角度によってグリーンに偏光する"低温ブルー"。エレガンス ラズル アイカラー 08 ¥2,310/エレガンス コスメティックス
10 粉体をオイルコートしてセカンドスキンのような密着感を実現。ザ ブラッシュ パール 102P ¥3,300〈限定色〉/ADDICTION BEAUTY
11 メゾンのアイコニックなグレージュをモダンに再解釈。ディオール アディクト リップスティック 100 ¥4,950/パルファン・クリスチャン・ディオール
MAKE-UP TIPS
深みと透明感を併せ持つブルーを
マットな黒(7右列・一番上)を細身のブラシに取って上下の目のきわをマークし、アイホールのくぼみもなぞる。ブルー(7右列・上から3番目)とグレージュ(7左列・一番上)はやや太めのブラシでブレンド。先にのせた黒に重ね、なじませつつ骨格を強調する。フロスティなブルー(9)はブラシに取り、アイホールの内側を隙なく均一に塗りつぶす。仕上げに黒のリキッドライナー(8)で大胆なキャットラインを。まなざしに主張がある分、唇には抜け感がマスト。ヌーディなコーラル(11)をラフに直塗りして。スモーキーオレンジのチーク(10)は耳の横から頰骨に沿ってシャープに入れ、血色と陰影を同時に手に入れたい。
夏の光にさざめく、グリッターリップ最前線
かつてないほど軽やかなのにまばゆく輝く唇。太陽の光を強く跳ね返すきらめきは、表情を一気にこの夏へと刷新する。まつ毛は、久々にブラックに回帰して上下ともボリュームたっぷりに。眉はカービーに描いて、あえて’60sライクに仕上げた。レトロでいてモダン。そのケミストリーが今、何より新しい。
12 ホログラフィックなゴールドパールがまなざしの立体感をアップ。シグニチャー カラー アイズ 115 ¥7,700〈限定発売〉/SUQQU
13 イメージソースは力強い大地の色。頰や唇に使ってもOK。インフィニトリー カラー 19 ¥3,520/セルヴォーク
14 ほんのり日に焼けたようなヘルシースキンがかなう。ミューティドグロー リクイドチークス 01 ¥3,850〈限定品〉/RMK Division
15 ヴィーガン処方でありながらまつ毛にインパクトを与える。バイレード マスカラ ボリューム アストロノミカル ¥6,490/エドストローム オフィス
16 ミラーのような光沢感で、ハリのある唇を演出。アフターグロー リップシャイン 02476 ¥3,630〈6月10日発売〉/NARS JAPAN
17 輝度の高いグリッターがモードなスパイスに。ドリームダスト リップ&チーク 01 ¥5,720
18 サテンを思わせる品のよいツヤめき。ロッソ ヴァレンティノ 104R ¥6,600/ヴァレンティノ ビューティ
MAKE-UP TIPS
甘いメイクをグリッターで"ハズす"
カッパーのクリームカラー(13)を指でアイホールに広げ、イエロー(12左上)を目のきわから眉下までふわりとオン。さらにオレンジ(12左下)をアイホールに。黒マスカラ(15)は上下のまつ毛にたっぷり塗り、スクリューブラシで丹念にセパレート。キャラメル色のチーク(14)はスポンジに取って、頰の高い位置に丸くのせる。唇には、シックなピンク(18)をリップブラシで輪郭に沿ってくっきりと。次にパーリーピンクのグロス(16)を唇の中央が多めになるよう重ね、ひときわぷっくり見せて。仕上げはシャンパンピンクのグリッター(17)を。上下の唇の中央、上唇の山にのせ、全体にトントンと塗り広げる。
SOURCE:SPUR 2022年6月号「まぶたで、頰で、唇で。初夏の海辺を夢見る スイミング・ドリーマーズ」
photography: Saki Omi 〈io〉 (model), Yuki Saito 〈LATERNE〉(product) make-up: Tamayo Yamamoto hair: Asahi Sano styling: Chiharu Toyoshima model: Nell edit: Yukiko Ogawa cooperation: BACKDROPS=STUDIO BASTILLE