「インビジブルジュエリー(=目には見えないジュエリー)」と評される、カルティエのフレグランス。上質な香料と、洗練された調香、アートのように美しいボトル……。そんな、フレグランス上級者に圧倒的に支持されている、ラグジュアリーな香りのコレクションが揃う、日本初のポップアップが、表参道交差点で開催中だ。これを記念して、今回、SPUR公式YouTubeチャンネルでは、メイクアップアーティストのGYUTAEさん、ビューティエディターの平輝乃さん、そしてスペシャルゲストとしてモデルの鈴木えみさんを迎え、カルティエのフレグランスの魅力についてたっぷりと語ってもらった。司会はカルティエをこよなく愛するエディター岡部。数あるコレクションの中で、4人が選んだお気に入りは? 詳細はぜひ動画をチェックして!
3つのストーリーで紡がれる、ハイエンド フレグランス
カルティエのハイエンド フレグランス“レ コレクシオン ドゥ パルファン”は3つのストーリーで構成されている。まずそのひとつ、「レ ゼピュール ドゥ パルファン」は花や植物など自然のピュアな香りを取り込んだコレクション。グリーンフローラルとパウダリーな香調が繊細に溶け合うピュール ミュゲ、摘みたての果実のように、さわやかで美味しそうな香りが弾けるピュール キンカン、満開のマグノリアの香りがふわりと風に漂ってきたような、フレッシュでやわらかなピュール マニョリア。どれもカルティエらしいラグジュアリーさをまといながら、ふと懐かしさを感じるような印象に残る香りだ。
中でも、特徴的なのがピュール ローズ。カルティエの専属調香師マチルド・ローランが、ありきたりなローズの香りではなく、唯一無二のローズフレグランスを追求した逸品だ。瑞々しく生命力に満ちた、自然のままのローズをイメージしたピュアな香りは、ポップアップで体験したい!
人生の最も美しい瞬間を香りにしたら……?
「レ ズール ドゥ パルファン」は、人生の最も美しい瞬間にオマージュを捧げたフレグランスコレクション。時間をコンセプトに、一日の中で感情が高まる瞬間を香りで表現している。
大都市の夕暮れに明かりが灯り始める頃、友人と楽しむシトラスカクテルを思わせる、ルール ブリヤントのようなエネルギー溢れる香り。ピオニーやライチ、ローズが瑞々しく香るルール ディアファンのような華やかな香り。ルール ミステリユーズのような瞑想の時間をイメージさせるセンシュアルな香り……。その表情はさまざまだ。
ラ トレージエム ウールのスモークした茶葉やレザーを思わせるスモーキーでインテンスな香りは、奥行きがあり、心を穏やかに導いてくれそう。「XIII」が意味する神秘的なストーリーも、ぜひ動画で確認して。
そして、マチルド・ローランが表現する文化的コレクションが「レ ズール ヴォワイヤジューズ」(写真左)。東洋を象徴する歴史的な香料であるウード(沈香)を再解釈、完璧なまでに追求し、洗練させつつラグジュアリーな香りへと昇華させた。まるでブラックゴールドのように力強く、深みのあるウードが、ウード&ウード、ウード&サンタル、ウード&ピンクなど、個性豊かに表現されている。
まるでアートのような、携帯用フレグランスケース
「レ ネセセール ア パルファン カルティエ」にも注目。このオブジェのように美しいプロダクトは、ポケットやバッグに入れて香りを持ち運びできるオリジナルのケース。「レ コレクシオン ドゥ パルファン」の中から展開される、好みのリフィルを取り付けて使うことができる(リフィル別売り)。スタイリッシュでモダンなデザインは、20世紀初頭にカルティエが創作したヴァニティケースからインスピレーションを得たもの。
イスラム芸術からの影響を受けつつアールデコのエッセンスの詰まった「ムシャラビエ」はポップアップで日本初登場。制作には7段階以上の工程を要し、ひとつひとつの彫金作業、その窪みに施される1色ごとのラッカー彩色、最後の丹念な磨き上げに至るまで、他のカラー同様全て手作業で行われる。“携帯に便利”なだけでない、まさに香りも含め“持ち歩くアート”!
カルティエ初のフレグランスキャンドル
また、ポップアップではカルティエ初のフレグランスキャンドルとなる「レ ゼクラン パルフュメ カルティエ」の先行発売も。デゼール(砂漠)、ペタル(花びら)、カノペ(林冠)と名付けられた香りは、火を灯すことで景色を描き出し、空間の広がりや、自然との繋がりを感じさせる。カルティエのレッドボックスのデザインコードである象徴的なフォルムやガーランドモチーフが取り入れられたポーセリン製のホルダーも美しい。
最高峰の専属調香師、マチルド・ローラン
上質でラグジュアリー、かつ個性的で革新的。そんなカルティエの香りの世界を創り上げているのが、前述のマチルド・ローラン。カルティエのインハウス・パフューマー(専属調香師)だ。ブランドの香りのクリエイションに専念し、その世界観を追求できるインハウス・パフューマーを抱えているメゾンは、実は世界でも一桁にすぎない。 フレグランスの世界では前衛的な存在と言われる彼女が創造する香りは、詩的で情緒的であり、心に深く響く。ジュエリークリエイションをイメージした、斬新で時を超越するフレグランスを通じて、カルティエというメゾンをより深く知ると同時に、自分自身にとっての香りの世界を広げることができそう。