モードな頰の染め方を徹底解説！ 春色チーク大学へようこそ

頰に体温を宿して、モードな表情に息吹を与える。甘すぎないコーラルのチークが果たす役割は、フレッシュな存在感。ストリートなスタイルの日こそ、チークを主役にして、親近感をもたらして

狙ったところに発色させて、仕上げのパウダーで肌になじませる。それこそがチークの基本。ブラシに色を取るときは、ブラシ全体に含ませるのではなく、骨格にフィットする筆先のカット面にのみ色をのせるのがポイント。
① 下の2を中指に取り、頰骨の中央に点置きしてからトントンと叩き込むように、丸くなじませる。
② 斜めにカットされたブラシの断面に3を取る。
③ ②を頰骨に沿って斜めにふわりとぼかす。①のチークをフェイスラインに向かってなじませるような感覚で。
④ 最後に10のパウダーを付属のパフに取って揉み込むようになじませたら、頰全体をやさしく包むようにオン。

肌と一体化して、ジュワッと発色する。モードな表情に親しみを宿すコーラルは、そんな質感を目指して選ぶのが正解。テクスチャーの進化を肌で感じながら、春めく発色を楽しんで。

1　ダイヤルを回すとスポンジの中央からチークカラーが出てくる、ユニークな形状。
スポンジ チークカラー 300 ￥4,400／アナ スイ コスメティックス
2　新シリーズN°1から登場。頰に唇にフレッシュな潤いを宿し、ナチュラルな血色感をオン。
リップ＆チーク ボーム N°1 ドゥ シャネル2 ￥6,050／シャネル
3　ジューシーなタッチで、輝く立体感とともに澄んだ発色を実現。高輝度パールとオイルが美肌効果をもたらす。
クリーム ブラッシュ 251 ￥3,850／コスメデコルテ

@spurmagazine モードなコーラルチークの入れ方を伝授✏️ #美容 #SPURmagazine #チーク #メイク動画 #春メイク ♬ Girl in the Mirror - Bebe Rexha

シェーディング効果で顔立ちキュッ！
影色オレンジ

ヘルシーな発色とともに骨格を際立たせるデュアル機能な色、オレンジ。自分の＂頰骨の影＂を意識しながら使えば、難しいシェーディングやハイライトを入れずとも、これ一色で陰影が成立する！

まずはじめに自分の骨格を確認しておくことが大切。黒目の真下と小鼻を結んだ場所を起点に、こめかみに向かって頰骨の流れを指先で感じて。ブラシに下の4を混ぜながら取り、上記の起点となる位置にブラシを。そのまま＂頰骨の影＂をイメージしながら斜め上へワンストロークで数回、色をのせる。最後に11のパウダーでなじませて。

シェーディングとしての役割も果たす陰影オレンジは、微細な光感のあるものをチョイス。春の光を受けたときにわずかに輝き、ヘルシーな印象を残すものがいい。

4　独自のフィッティングヴェールパウダーが肌の凹凸を整えて、濁りのない発色をかなえる。
プレスト ブラッシュ 10 ￥3,850（セット価格）／PAUL & JOE BEAUTE
5　オイルを高配合し、今まで以上に肌へとなじむ新処方。くすみをはらってフレッシュな表情に仕上げる。
メルティング パウダー ブラッシュ 06 ￥6,050／SUQQU
6　チークとしてはもちろん、目もとにもハイライターとしても使えるマルチな一本。クリアに発色して、素肌を美しく見せる効果も。
カラースティック 05 ￥3,300／RMK Division

まあるく入れて可憐を気取る
桜色パウダリー

青みピンクの桜色チークは、最初からしっかり発色させようとせず、少しずつ色をのせて、似合う色みをコントロールしよう。薄膜を重ねることで生まれる繊細さが、表情をより魅力的にする

繊細な発色が難しい桜色。頰の赤みが気になる人は、ベースメイクの段階でグリーン系の下地などを使い、透明感のある肌に仕上げておくといい。まずp.153のパウダーを顔全体にオン。次にブラシに下の9のピンクを2色とも取り、手の甲で発色を調整してから頰の中央へ。そのまま丸く円を描くようにふわっとなじませ、発色させていく。

春の訪れとともに咲き、儚く散っていく桜。どこか刹那的な印象を残す桜ピンクは、重ねて発色を強めたときに、色が濁らないものを選んで。

7　マットな質感ながらクリアな発色。肌へと溶け込み、表情を彩る。
ザ ブラッシュ マット 010M ￥3,300／ADDICTION BEAUTY
8　心が弾んで紅潮しているときの頰を、4色のルースパウダーで表現。
プリズム・リーブル・ブラッシュ 10 ￥6,600〈限定色〉／LVMHフレグランスブランズ（パルファム ジバンシイ）　
9　密着度の高いクリームと軽やかなパウダーがセットに。ふたつの質感で、奥行きのある立体顔が完成。イノセントな印象のエアリーピンク。
ブロウンアウェイ ブラッシュデュオ 01 ￥4,180／THREE

【補講】今さら聞けないチークメソッド

メイクアップアーティストの村松朋広さんが小さな疑問にズバッと回答

Q1. パウダー、練りなど、さまざまなタイプの使い分け方を教えて！
A. 着こなしとのバランスで選ぶのがいい
「たとえば、露出多めの服や大ぶりのジュエリーのときは、デューイなチークにしたいから練りにしようとか。襟つきのブラウスや小ぶりなアクセサリーのときは、パウダリーにとか。その着こなしをまとうキャラクターがどんな質感の頰であったら自然か、それを考えてアイテムを選ぶと、しっくりくるはず」

Q2. ほかのパーツとのバランスの取り方は？
A. チークを盛った分、どこかを引き算して
「マスカラをしない、眉を描かない、リップに色を使わないなど、いつものパーツをどこかひとつ＂抜く＂ことで、顔の中の調和が取りやすくなります。もしくは、目もとと口もとの色みを揃えて、ワントーンにするという手も」

Q3. チークの仕上がりの精度を上げるコツは？
A. パウダーをメイクアップによって使い分けること！
「一緒に使うパウダーを、チークの質感や色みによって変えましょう。今回も3タイプ、違ったパウダーを使用しています。パウダーを使うタイミングも大事。しっとり系やグローな質感のチークの場合は仕上げに、パウダリーな質感の場合はパウダーを先に使って」

10　エアリーな柔らかいテクスチャーで頰へと溶け込む。
プードゥル ユニヴェルセル リーブル N 20 ￥6,930／シャネル
11　肌の透明感を高め、どんな光の下でもヘルシーな質感に。
ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N ミニ 02415 ￥2,530／NARS JAPAN
12　ピンクパールが表情をトーンアップし、シルキーな肌に。
ディオールスキン フォーエヴァー クチュール ルミナイザー 02 ￥6,380／パルファン・クリスチャン・ディオール

Q4. マスク移りを防ぐには？
A. 仕上げにミストを活用
「メイクアップ崩れを防ぐ優秀ミストを仕上げに。ダマにならないよう均一に回しかけて、ティッシュでそっと押さえればOK」

13　潤いフィルムが肌に密着し、化粧もちをサポート。
トップ シークレット セッティング グロウ スプレー（100㎖）￥6,600／イヴ・サンローラン・ボーテ
14　メイクアップの仕上げにはもちろん、日中の保湿にも。ネロリやプチグレンの精油が香る多幸感のあるノート。
アロマティック モイスチャーミスト03（40㎖）￥2,310／スナイデル ビューティ
15　潤いとともに、ハリ感も演出。外的刺激からも肌を守る。パリュール ゴールド セッティング ミスト（30㎖）￥5,830／ゲラン

Q5. つけすぎたらどうやってリカバーする？
A. スティックファンデーションを常備しよう
「最も簡単なのは、スティックタイプのファンデーションを指先でなじませ、発色を和らげる方法。あとは超裏ワザですが、赤ちゃんのお尻拭きティッシュで拭うという手も！　水分たっぷりで頰に限らずリタッチの際にも使えます」

Q6. おすすめのブラシは？
A. 斜めカットがいちばん！
「いろんな形状のチークブラシがあると思いますが、初心者にいちばんおすすめなのは、毛先が斜めにカットされているタイプ。余分な粉飛びがなく、狙ったところに均一なテンションで色がのるので、失敗が少ないです。カットされた断面部分にのみ色を取ること」

16　角度のついた斜めカットのブラシが、骨格の凹凸に自然とフィット。ナイロン、ポリエステルの合成毛でお手入れも簡単。ブラッシュブラシ 10 ￥6,600／ADDICTION BEAUTY
17　ヤギの毛を使用。やさしくリッチな肌あたりで、ふわっと繊細に発色。パンソー ファー ア ジュ￥11,110／エルメスジャポン
18　天然繊維のブラシが適度にパウダーを含み、狙いどおりの発色を実現。バックステージ チーク ブラシ￥6,050／パルファン・クリスチャン・ディオール

SOURCE：SPUR 2022年4月号「モードな頰の染め方を徹底解説 春色チーク大学へようこそ」
photography: Mitsuo Okamoto, Mai Shinya （cut out）　make-up: TOMOHIRO MURAMATSU 〈sekikawa office〉　hair: Keiko Tada 〈mod’s hair〉　styling: Mana Yamamoto　model: YUKI BENIYA, Amisa Nix　edit: Sachico Maeno