2023.02.09

スタイリストとメイクアップアーティストが語る、ファッション×ビューティの“新しい関係”【2023年春のビューティトレンド大解剖Part.1】

最新トピックス&今手に入れるべき、色と輝きがここに!

モード・ラバーの顔づくりが大きく変革する今年の春。きちんとアップデートすれば、スタイルの完成度は格段に上がる。すぐに真似したいメイクアップのルールやマストバイな新色アイテム、そしてファッション界におけるビューティ・ニュースをご紹介!


スタイリスト界随一のビューティフリーク・丸山佑香と、プレイフルな顔づくりの名手・有泉志乃による白熱トーク。服とメイクアップ、旬のベストバランスは──?

ビューティシーンに黄色のムーブメントが到来! Yellow! Yellow! Yellow!

スタイリストとメイクアップアーティストがの画像_1
ドレス¥104,500/アオイ(エムエスジーエム) リング¥75,900/エドストローム オフィス(シャルロット シェネ)

この春きっての一大トレンドカラー・イエローは、まぶたから指の先までミモザの花のようにちりばめたい。復権したヌーディメイクの一歩先をゆく、オプティミスティックな遊び心が咲き誇る。

「全身ワントーンでも"洒落る"のは、イエローならでは!」 ーBy maruyama

有泉(以下A) アイシャドウからネイルまで、今季は黄色のプロダクトが大充実!

丸山(以下M) それもマットじゃなくてサテンのような質感のあるものが多いから、ポップになりすぎずにつけこなしやすい。

 顔全体をイエローの同系色でまとめつつ、目頭にアイシーな寒色を差すのも気持ちのいい抜け感が生まれます。

 洋服とメイクアップの色を合わせてもモード上級者に見える。ほかのカラーにはない黄色の特権だよね?

 確かに、黒だと無難。ブラウンだとほっこり。ピンクだと甘々になりがちですね。

 旬のツイードを春らしく軽やかに着こなせるのもイエローメイクの力です!

2種のイエローをレイヤードし、淡い色でもメリハリUP

スタイリストとメイクアップアーティストがの画像_2

MAKE-UP TIPS
イエローゴールドのリキッドシャドウ(3)をアイホールと下まぶたに指で広げる。レモンイエロー(2・下)は中指に取り、黒目の上に縦にポンとのせる。アイシーブルー(2・上)はブラシに取り目頭を「く」の字にふんわり彩って。グレーのライナー(4)で上まぶたのキワをマークし、目尻はスッとのばす。グロス(1)は唇の中央に多めにのせ、立体感を演出。

[モデル使用色]

1 黄色と相性のよいソフトコーラル。名品プランパーが唇をさらにぷっくりと見せる新処方に。

ディオール アディクト リップ マキシマイザー 004 ¥4,620/パルファン・クリスチャン・ディオール

2 デジタルの硬質な光にインスパイアされた輝きで、凛とメリハリのあるまなざしに。

アイカラーデュオ EX9 ¥2,530〈2月10日限定発売〉/カネボウインターナショナルDiv.

3 ゴールドやアンバーの気配を秘め、想像以上につけこなしやすい。

リクイドアイズ EX-01 ¥3,850〈限定色〉/RMK Division

4 太めの芯でスモーキーに息づくニュアンスグレー。イエローの明るさを損なわずに惹きつける目力をもたらす。

ルナソル スマッジニュアンスライナー EX01 ¥3,300〈3月17日限定発売〉/カネボウ化粧品

5 ミモザをイメージした彩りで指先に花束を。クリアベースにオレンジイエローをランダムにちりばめて。

ミモザ ネイル 02 ¥2,200〈2月16日限定発売〉/コスメデコルテ

6 バランスを見ながら隙間にテラコッタイエローを。きれいなドットにせず、無造作に描いたほうがサマになる。

ミモザ ネイル 03 ¥2,200〈2月16日限定発売〉/コスメデコルテ

進化した偏光カラーがあれば、顔のモード感2割増し Holographic Touch

スタイリストとメイクアップアーティストがの画像_3
ジャケット¥90,200・ピアス¥91,960/エドストローム オフィス(クレージュ)

メタリックからホログラフィックへ。パールの粒子や光沢がぐっと繊細になり、大人にふさわしい輝きになった今季の偏光色。洗練を極めた漆黒のまつ毛でそっと引き締め、表情をモダンに研ぎ澄ませて。

「オーロラをまとったような表情が、デニムの装いをクラスアップ!」 ーBy ariizumi

 偏光テクスチャーが主役のメイクアップによってデニムが上品に見えるのは発見ですね。ラフに転ばない、いいマッチング。

 去年までの偏光色がディスコ調だとしたら、今年のものはやわらかなオーロラのよう。春のトレンドを語るうえで欠かせないシースルー素材ともよく合いそうです。

 服とメイクアップの質感をミックスするのも楽しそうですよね。マスカラやライナーで黒をひとさじ取り入れると、独特の光沢感がより印象的に引き立つはず。

 黒マスカラでまつ毛の根元を密着させて、毛束感を出すのにハマってます。毛先はセパレートさせるのがポイント。まつ毛は色からシェイプ重視の時代になる予感!

繊細な光沢を際立たせるべく、影色の仕込みはマスト

スタイリストとメイクアップアーティストがの画像_4

MAKE-UP TIPS
グレーブラウン(7)を二重幅に直塗りし、偏光パープル(11)を指で上下のまぶたにラフにのせて。叩いたりのばしたりすると、輝きにいい味わいが。色を主張させたい上の目頭には、偏光ピンク(10・右上)をブラシでオン。黒マスカラ(8)は上下のまつ毛全体につけた後、数本ずつ寄せ集めて束感を出す。グロス(9)は色みがほんのり出るまで重ね塗りを。

[モデル使用色]

7 シマーな質感でヨレないクレヨンは、偏光色のなじみを高めるベースとして最適。

ロングウェア クリーム シャドウ スティック 52 ¥4,400/ボビイ ブラウン

8 マスカラのパイオニアの新作は、羽根のように軽いボリュームをかなえる一本。「濡れ艶が美しい」と有泉さんも絶賛。

ラッシュ イドル ウォータープルーフ¥4,950/ランコム

9 顔全体の透明感を底上げするクリアパープル。ゼリーポリマーが唇をぷるんと見せて美容液効果も上々。

トリートメント ラッピング リップ 101 ¥4,400〈限定色〉/SUQQU

10 センシュアルなきらめきをくれるオーガズムの新コレクションから、アイコニックなピーチピンクを。

オーガズムライジング アイシャドーパレット¥7,150〈2月17日限定発売〉/NARS JAPAN

11 透き通るライラックが角度によってブルーやパープルの光を放つ。

ザ アイシャドウ スパークル 104SP¥2,200〈限定色〉/ADDICTION BEAUTY

12 シルバーにラベンダーを重ね、スペイシーで品のある輝きを実現。

コンスピキュアス ネイルカラー EX-08 ¥3,850〈限定色〉/Amplitude

FEATURE