アイドルの領域を超え"表現者"として脚光を浴びるラウールさんが登場。最旬の秋冬コレクションに身を包み、ルックに合わせたメイクアップをヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんが手がける特別な共演が実現。二人にしか生み出せないケミストリーに酔いしれて。
アイドルの領域を超え"表現者"として脚光を浴びるラウールさんが登場。最旬の秋冬コレクションに身を包み、ルックに合わせたメイクアップをヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんが手がける特別な共演が実現。二人にしか生み出せないケミストリーに酔いしれて。
2003年6月27日生まれ、東京都出身。男性アイドルグループSnow Manのメンバー。圧倒的なスタイルと類いまれなるファッションセンスを生かし、2022年にパリコレデビューを果たす。世界から脚光を浴びる存在へと飛躍。7月31日には、Snow Man 11thシングル「BREAKOUT / 君は僕のもの」をリリース。さらに、主演映画『赤羽骨子のボディガード』が8月2日より全国松竹系で公開予定。「役作りのために体を鍛え、アクションを練習して、原作コミックをお守りのように持ち歩いていました。ロマンスだったりアクションだったり、約2時間の中にいろんなことが波のように押し寄せてくる、テーマパーク感覚の学園エンターテインメントです」(ラウールさん)
nous主宰。時代に先駆けるドラマティックなビジュアル提案で人々を魅了する。SPURでのご長寿連載も大人気! ユーモアのセンスも抜群でYouTube「HIRO BEAUTY CHANNEL」はチャンネル登録者数119万人を突破。
初対談! 高め合う二人にとっての"表現"とは
異なるジャンル、しかし同じ"アーティスト"として世間を揺るがす二人のスペシャルトークをお届け。普段は口にすることのないお互いへの想い、未来へのビジョンを語った。
フリーなマインドで自分たちの表現をアップデートしていきたい
——本日は誌面での初セッション、ありがとうございました。早速、撮影を終えた今のお気持ちを聞かせてください。
ヒロさん(以下、H) 今回の3つのルックは、カラフルな色彩がテーマ。ジェンダーや年齢にとらわれず、誰もが自由にメイクアップを楽しむことができる時代が到来したからこそ、自分らしい個性の表現を楽しんでいただきたい。そんな気持ちを込め、ラウールさんにメイクアップしました。
ラウールさん(以下、R) 僕もその想いにまったく同感です。カラーメイクアップはメンズがしてもこんなに素敵だし、女性が取り入れても絶対におしゃれ。お互いがメイクアップを心から楽しむムードが、誌面を通して伝わるんじゃないかなって思います。
——今やホットになっているお二人のコンビネーション。出会いのきっかけを教えてください。
R 純粋に小田切さんのYouTubeチャンネル(「HIRO BEAUTY CHANNEL」)の古参ファンなんです。視聴者としてずっと見ながらスタッフと「何かのタイミングでメイクアップをお願いできたらいいよね」と話していて。そんな矢先に「日本ジュエリー ベストドレッサー賞」にノミネートしていただき、「今がそのタイミングかもしれない」と思いオファーしました。
H あのときは、マネージャーと「まさかあのラウールさん!?」と天地がひっくり返るくらい驚きました。
R 小田切さんの第一印象は〝プロフェッショナル〟。YouTubeでは砕けた部分もたくさん見せてくださるのに、黙々とメイクアップを進めるそのギャップが素晴らしくて。ストイックに仕事と向き合う姿勢が素敵。その印象は今も変わりません。
H ありがとうございます。うれしくて、泣いちゃいそう! 私はラウールさんとお仕事している現場では、いつも気持ちがいいと感じています。というのも、ラウールさんの仕事や作品に対する姿勢がひたむきで一直線なんです。いつも一つのゴールに向かって真摯に突き進んでいるところをすごくリスペクトしていて。自分も、そうでありたいと思っているので、言葉はなくても気持ちがリンクしているところがあるのかもしれません。
R 日を追うごとに僕たちの心がつながってきているのを感じます。
グローバルな視点も持って二人で新しい創作をし続けたい
R 僕は小田切さんの、リクエストに対して、1段階も2段階も越えてこたえてくださるところも尊敬しています。それってすごく大変だし、繰り返していると受け取る側も「小田切さんならもっとすごいものを……」とついハードルを上げてしまうんです。でもそれをいつも更新する姿が素晴らしい。それから小田切さんて、探究心がすごく強いですよね! 僕、実はサボりたい気持ちのほうが強いタイプなんですよ。人から見られる環境に身を置いていなかったら、こんなに努力できていないと思うので、一緒にいると「怠けている場合じゃないな」と、背すじが伸びます。
H お仕事上、そして、自分の性格上、アップデートは常に必要だと思っているんです。昭和生まれゆえのプライドや頑固さみたいなものが心の奥底にありますが、時代を駆け抜けていくためにはフレキシブルな気持ちが不可欠。ラウールさんと過ごしているといつもフレッシュな風を感じられて、自分がどんどん軽やかになれる気がします。また、価値観にも刺激をもらっています。以前、スタッフとのメイクアップの打ち合わせ時に、ルックに男性的な要素を入れたほうがいいのか、女性的要素を足したほうがいいのか、という相談をしたことがありましたよね?
R ありましたね、そんなこと。
H あのとき、キッパリと「ラウールらしさでお願いします」というお言葉をいただき、ジェンダーや年齢の固定観念に縛られている自分に気がついて、ハッとさせられました。
——そんなお二人が表現をする上で大切にされていることはありますか?
R 僕は結構心配性で、準備にきちんと時間をかけたい。「自分がこれだけやった」という記憶が自信につながり、それがいいパフォーマンスを生むと思っています。シビアな世界に生きているので、弱腰にならないように、覇気は大切にしていますね。
H 私は被写体の魅力を引き出すことが表現する上での大前提だと思っています。かなり盛るメイクだとしても、その中にその人らしさを必ず残すようにしています。
R 個人的にお願いしている作品撮りでも、その想いを感じます。
——ラウールさんが作品撮りをしようと思い立った理由は?
R 自分のSNSを始めるにあたり、ワールドワイドなクオリティを追求したい気持ちがあって。本気でぶつかって作ったものを載せたら面白いだろうと考えました。
H 毎回崇高なセッションなんです。
R 最近、小田切さんとの作品に対して、ファンの方が「安心と信頼のヒロさんだ」ってリアクションをくれるんです。僕もファンの皆さんと同じ気持ちで。
H 実は、 私のところにもファンの方々からお礼のDMがたくさん届いています。
R そうなんですか(笑)? なおさら、これからも二人で新たなチャレンジができたらいいですよね。一緒に作り上げた何かに愛称がついたり、真似してくれる人が出てきたら、すごくうれしくないですか?
H 恐縮しちゃうけど、素敵! この場を借りてお礼を言わせていただくと、ラウールさんに初めてお声がけいただいたのが、いわば自分が演者として出演するYouTubeチャンネルが軌道に乗ってきたタイミングで。そのままそれを主軸に移行することも考えていたんです。その揺れ動いていた時期にオファーをいただけたことで、裏方の世界に引き戻してもらえた。私の人生を左右するほど大きいことでした。
R 僕ら、お互いの人生をいい意味で揺るがし合っていますね。これからもよろしくお願いします。