〝香水の今〟を語るうえではずすことができないキーワードを一挙総覧!マーケットを席巻するであろう香調や、押さえておきたいブランドは? SPURが厳選した耳寄りのトピックをもとに、香りをアップデートしよう
〝香水の今〟を語るうえではずすことができないキーワードを一挙総覧!マーケットを席巻するであろう香調や、押さえておきたいブランドは? SPURが厳選した耳寄りのトピックをもとに、香りをアップデートしよう
1 2025年は"ニューローズ"の波が来る!
2 香水好きは今、麻布台ヒルズに集う
麻布台が今、香水好きたちが通う新定番エリアに。名品フレグランスに出合うことのできるメゾンが軒を連ねるほか、注目の専門店が2軒。どちらも独自の提案を行う唯一無二のショップだ。探求心が刺激される場所を、宝探し感覚で散策したい。
3 人気のウード&アンバーは、サンタ・マリア・ノヴェッラの新作を狙え
2024年に一大ブームを巻き起こし、いまだ熱が冷めやらないウード&アンバーのジャンルに新星が登場。サンタ・マリア・ノヴェッラのオードパルファムコレクションの新作だ。アンバーやミルラなど深みのある香りがベルガモットと重なる「アンブラ」と、ウッディなベチパーをベースにカルダモンやインセンスがアクセントになった「インチェンソ」。やわらかで繊細な表現により、世代を超えて愛される逸品が生まれた。
4 ディスカバリーセットから"香り沼"にハマる人が急増中
新しい年、香水選びに迷っているならミニサイズでトライしてみるのはいかが? 今、初心者にも玄人にも支持されるディスカバリーセットを活用して。沼落ちせずにはいられない、とっておきの一本を見つけたい。
5 香水の聖地・伊勢丹新宿店の人気TOP3は?
品揃えは国内有数。サロン ド パルファンなどのイベントも盛り上がる伊勢丹新宿店で人気の逸品は、日本の市場を代表すると言っても過言ではない。トップに輝いたのはジェンダーレスに楽しめる香調や、フレッシュなフローラルノートだ。支持を集める理由や、今勢いのあるブランドを、バイヤーの山崎奈々恵に聞いた。
6 NONFICTIONが日本に本格上陸。ディレクターが語る、その構想
韓国発のブランド、ノンフィクションが春に待望の日本1号店をオープン予定。クリエイティブ・ディレクターであるチャ・ヘヨンに上陸のスキームを聞いた。
「ショップができるのは東京の代官山。オープンに際して私たちが大切にしているキーワードは"リチュアル"です。チームではリチュアルを『内面を見つめる日々の実践』と定義し、日々の雑念から身を守り、日常にエネルギーを吹き込む空間となることを願っています。内装は木を基調として、"温かく、親しみやすく、歓迎される "という私たちのブランドアティチュードを体現するムードを演出。それからサンベ(麻織物)やハンジ(韓紙)といった伝統的な素材も空間に取り入れることで、韓国文化も紹介したいと考えています」
代官山のショップでは新たな取り組みも。
「ブランドとして初となるカフェをオープンします。ほかにも現在はソウルの三清洞ストアだけにある『ノンフィクション ギフトショップ』セレクションも展開。私たちの製品だけでなく皆さんの時間を豊かにするアイテムを幅広くキュレーションします。代官山はシグネチャーストア、カフェ、ギフトショップまで備えた私たちにとって完全体ストアになる予定です」
日本での展開はこれにとどまらない。
「日本は大阪、神戸、名古屋、福岡など、各都市が独自の特徴を生かしてバランスよく成長しているのが魅力。私たちは今、東京以外の都市への進出も模索中です」
7 2025年に話題をさらう、SPURが推したい新上陸ブランド
2024年の冬から2025年の春にかけて、新たなパフューマリーが続々と登場! 個性的なバックグラウンドを持つ創設者たちが、そのクリエイティビティをいかんなく発揮した珠玉の香水の数々。今注目すべき5ブランドを、厳選してご紹介。
8 今"ボトル買い"したいクチュールフレグランス
メゾンのこだわりは、ボトルデザインにまで光る。プラダ ビューティからは、サフィアーノレザーをキャップにあしらったコレクションが誕生。ヴァレンティノ ビューティは、アイコニックなロックスタッズをガラスで表現した新ラインを展開する。視覚にも訴えかける、洗練された香りの世界に酔いしれたい。
9 ビューティプロが贈る、ルームフレグランスは?
インテリアアイテムとしてもレベルの高いデザインや、パルファンに引けをとらない調香など、ルームフレグランスの進化が目覚ましい。感度の高い美容賢者が、ギフトにすすめたい逸品は? 3人が「リアルに愛用している」という名品で、暮らしの香りをアップデートしよう。
10 リン・ハリスにインタビュー。春の"服に似合う"香りの話
photography/Kasia Bobula
リン・ハリス●ロンドンを拠点に活動する調香師。パリとグラースのロベルテでトレーニングを受けた後、2015年にパフューマー・エイチを設立。身につけた人の個性を引き出す香りづくりにファン多数。
11 至高のラグジュアリーフレグランス。アンリ・ジャックを知っていますか?
香水の高級化が加速する中でも、一線を画すブランドがある。その名も、アンリ・ジャック。オーダーメイドで注文を受けるオートパフューマリーだ。マニアを惹きつけてやまないその魅力を、服飾史家の中野香織に聞いた。「最も特別な点は、希釈をせず香料濃度ほぼ100%でできていること。最高級の天然素材のみを200~300種重ねた、オーケストラのように上質なハーモニーは別格です。一滴まとうだけで、まるでその人の輪郭を形作るように香り立つ。人の肌や時間の経過によっても変わるのです。ラグジュアリーには、感情を揺さぶる力があります。身にまとう人や受け取る人に解釈を委ねる"余白"も大切です。まとうと心の動きを感じるアンリ・ジャックは、真の意味でラグジュアリーと呼べるのではないでしょうか」





















