【2025年下半期ベスト・リップ大賞】マニア23名が選んだ“いま買うべき”一本は？

【ベスト・モード賞】

DIOR　ディオール アディクト リップ グロウ バター 104

「ブラック チェリーという名のダークな色みが天才的。唇本来の赤みに奥行きが加わり、＂日常のモード＂を体現するのにちょうどいい。じゅわっとした極薄の艶膜が唇に寄り添い、ベタつくことなく長時間発色をキープしてくれます」（前野さん）。

「名前の通り、唇の上でバターのようにとろけるテクスチャー。ジューシーで艶やかなリップメイクアップがかなうこちらには、ペプチドやセラミドなどの美容成分がたっぷり。塗るたびにケアもできるのが頼もしい。104は、肌を明るく映し出すスタイリッシュな色み」（安倍さん）。

「眉ブリーチ×ダークリップのゴスっぽいメイクアップが、最近のマイブーム。手持ちのリップに重ねれば、深みのある色合いへとコントロールが可能」（栗山さん）。

やわらかなアプリケーターが、快適な塗り心地も約束。

【ベスト・ニュース賞】

LOUIS VUITTON LV ルージュ 896

「どんなテクスチャーで、どんな色を提案してくれるのか。ワクワクしていた期待をはるかに超え、メゾンブランドらしい装いでの登場に圧倒されました。品格が漂うサテン質感、モダンなムードを後押しするクラシックな赤。リップがメイン、けれど表情にはしっかりなじんで自分のものになるような、特別なのにデイリーにも装える一本」（浦安さん）。

「パット・マクグラスのクリエーションに、ルイ・ヴィトンらしいリュクスが詰まっていて、芸術品のよう。ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードによるフローラルの香りは、さりげないところがまた贅沢」（横溝さん）。

「驚いたのは鮮やかな発色。リップを主役に服を選びたい」（岡島さん）。

アイコニックなトランクの金具に着想を得た、建築的でラグジュアリーな佇まい。

【ベスト・ロングラスティング賞】

CHANEL　ル ルージュ デュオ ウルトラ トゥニュ 182

「落ちないリップに、モードで洗練されたテクスチャーという選択肢を切り拓いたのは、さすがシャネルの一言。ラスティング効果としゃれ感を両立したモダンな艶めきに惚れぼれ。中でも182のカラーは、秋冬のファッションを格上げする力がある」（小川さん）。

「今季のCHANELのショーに感激！　特に惹かれたのは、深みとぬくもりのある赤の使い方。まずはテラコッタブラウンのリップを取り入れて、次なるムードを堪能したい」（丸山さん）。

「食べても飲んでも落ちないことが、こんなにもストレスフリーなのかと気づかされました。時間がたっても輪郭や血色感は残り、その落ち方までも美しい。攻めたブラウンに見えて意外と肌によくなじみ、着こなしまでも引き上げてくれる」（吉田）。

透明グロスでコートすれば、表情がぐっと華やかに。

【ベスト・ブラウン賞】

RMK ベルベットシーン リップカラー 09

「なかなか似合うブラウンに出合えなかったのですが、こちらはスタイリッシュでモダン、健康的な顔色をつくる色みで、まさに理想。トレンドのレザーアイテムとともに取り入れたい」（早川さん）。

「アイメイクアップをあまりしない私にとって、リップは重要。オレンジベージュ系のヘアカラーに合うブラウンを、ずっと探し求めていました。するするとのび広がり、やわらかく密着するテクスチャーもお気に入り」（鈴木さん）。

「旬のブラウンリップの中でも、モード感と美人度を両立できる唯一無二の色設計。黄みも赤みも抑えたトープブラウンですが、ベルベットのような艶と軽やかさでくすみ知らず。唇に上品な華やぎが宿ります。とろける塗り心地もクセになる」（青山）。

静けさのある光沢が、唇をより美しく演出する。

【ベスト・テクスチャー賞】

（上）TOM FORD FUCKING ファビュラス リップ F5

「マットでも艶でもない質感が、唇の輪郭をシームレスに広げてくれる。＂唇色＂と呼びたいくすんだローズの色みと合わさって、なんとも色っぽい仕上がりに。媚びないフェミニニティをまといたい、そんな日に」（小川さん）。

「官能的ともいえるテクスチャーが、驚きの薄膜で唇を染め上げる」（前野さん）。

保湿成分を凝縮。

（下）ADDICTION　ザ リップスティック グレイズドボム 004

「この上ないむっちり感をたたえながら、自然で洗練されている。そんな質感の妙は、アディクションならでは」（浦安さん）。

「縦ジワをぼかして立体感を整える、まさに＂表情を仕立てる＂一本。上質なトレンチコートの陰影を映したようなベージュが、ひとクセを打ち立ててくれます」（五十嵐）。

視線を奪うハリ艶をオン。

【ベスト・ヌーディ賞】

（右）NARS　エクスプリシット リップスティック 830

「パッと顔色が明るくなるのにやりすぎには見えない、見事なさじ加減。ラフなヘアとこのリップで、端正なジャケットやセットアップをハズしたい」（Kieさん）。

「唇に溶け込む、甘すぎないピンクベージュ。オーバーに仕上げると、いつものメイクアップをそっと更新できます」（戸塚）。

唇のフォルムの立体感を引き立てる。

（左）SUQQU　モイスチャー グレイズ リップスティック 13

「和紙を連想させる優しい色み。強さよりも繊細さを漂わせたいとき、チークと色を揃えて楽しみたい」（岡島さん）。

「シアーな発色と上質な潤いで、エフォートレスかつ品格あふれる唇に。柄や色を使った遊び心あるスタイルには、こちらで抜け感を」（上野さん）。

くすみとミルキーさをほどよくブレンド。

【ベスト・マット賞】

（上）BURBERRY BEAUTY キス リキッド マット 86

「なめらかで塗りやすい。指でぼかしながらのせると、ふわりと立体感のある唇に」（Kieさん）。

「乾きづらい秀逸なマットフィニッシュ。86は、90年代を思い出させる懐かしいトーンで、表情を刷新」（森山さん）。

英国のティータイムがコンセプト。

（下）GIVENCHY ルージュ・ジバンシイ・ベルベット・マット N01

「長時間しっとりとフィット。重ねるほどに深みが加わり、品が増す」（Rieさん）。

「ヌーディかつふんわりマットな仕上がりで、抜けと都会的なムードを両立。すらりとした佇まいが、リップを引く仕草をより美しく」（本間）。

力みを感じさせない、しなやかな色づき。

【ベスト・プランパー賞】　

Yves Saint Laurent　YSL ラブシャイン グロスプランパー 1

「温感とともに、ゼリーのような艶がのる。手持ちのリップのリフレッシュにも」（平さん）。

「唇の色と調和するラベンダーが透明感を宿し、ぽってりとした質感が意志ある口もとを演出」（岡田さん）。

唇のプランプアップ効果があるグロス。クールなラメが瞬く。

【ベスト・ケア賞】

（右）ROAlÍv ハニーラスター ハニー

「皮むけしやすい唇もなめらかに保湿。キラキラの艶が出て、オフの日はこれ一本で足りる」（福井）。北海道産アカシアはちみつを配合。

（中）LA MER ザ・リップ トリートメント ベアー

「唇が美容液に包まれているような安心感があり、ナイトケアに活躍。繊細な光沢の出方も好き」（安倍さん）。独自の美容成分が、濃密な潤いを巡らせる。

（左）PRADA BEAUTY リップ バーム フロスティング ケア U002

「唇にゴールドラメをのせたような仕上がり。軽やかなテクスチャーながら保湿力も抜群です」（道下）。バナナの香りがほのかに漂う。

リップ・マニア23名が選びました（五十音順）
安倍佐和子さん（ビューティエディター）
上野真依さん（ファッションエディター）
浦安真利子さん（ビューティライター）
岡島みのりさん（ファッションエディター）
岡田知子さん（ヘア＆メイクアップアーティスト）
小川由紀子さん（ビューティエディター＆ライター）
Kie Kiyoharaさん（メイクアップアーティスト）
栗山愛以さん（ファッションエディター）
鈴木美智恵さん（スタイリスト）
平 輝乃さん（ビューティエディター）
早川すみれさん（スタイリスト）
前野さちこさん（ビューティエディター）
丸山佑香さん（スタイリスト）
森山和子さん（ビューティエディター＆ライター）
横溝なおこさん（ビューティエディター）
Rie Shiraishiさん（ヘア＆メイクアップアーティスト）
編集部ビューティ担当　五十嵐・福井・青山・道下・戸塚・本間・吉田