エディターの愛用【フレグランスキャンドル】8点。個性が光る、選び方や使い方も

冬になると一段と魅力を増す、フレグランスキャンドル。自宅で温まりながら揺らめく炎を見つめ、好きな香りに包まれると、外の寒さも忘れてじんわりと癒されるはず。

そこで実際にフレグランスキャンドルを愛用するエディター4名に、お気に入りのアイテムを2つずつヒアリング。どんなシーンでどんな香りを楽しむ? お気に入りポイントと合わせてご紹介。

冬になると一段と魅力を増す、フレグランスキャンドル。自宅で温まりながら揺らめく炎を見つめ、好きな香りに包まれると、外の寒さも忘れてじんわりと癒されるはず。

そこで実際にフレグランスキャンドルを愛用するエディター4名に、お気に入りのアイテムを2つずつヒアリング。どんなシーンでどんな香りを楽しむ? お気に入りポイントと合わせてご紹介。

エディターIGARASHIの愛用キャンドル

日中にまとうフレグランスは、ウッディ系を選ぶことが多いというIGARASHI。その反動で、ときどき、グルマン系やフルーティ系の香りで甘辛バランスを取っているのだとか。そんな相反する2つの嗜好が、自宅で楽しむキャンドルにも表れている。

「香りに、体温が宿るのがセンテッド・キャンドルの魅力。また灯火のゆらめきも、視覚的な魅力がありますよね。蝋燭ゆえにしっかり注意を払って、面倒を見なくてはならないのも、ニンゲンくさくて良いなと思います」と語る、IGARASHIの愛用品とは?

【ディプティック】フドブワ クラシックキャンドル

【ディプティック】フドブワ クラシックキャンドル

フドブワ クラシックキャンドル クラシック(190g) ¥10,450/ディプティック ジャパン

「帰宅したら、サンルイのポータブルランプ『FOLIA』で明かりを灯して、フドブワに火を付つけるのが、冬の楽しみ。暖炉や薪をイメージした好調。燻したような香りに誘われて、秋田で買ってきたいぶりがっこを練り込んだポテサラをツマミに、ビールを一杯。そんな冬の晩酌が最高です。

いつまでも眺めていられるほど暖炉が好き。薪割りや薪を焚べる作業もけっこう得意なのですが、東京の生活ではなかなか難しい。なので、『フドブワ』で香りの擬似暖炉を楽しんでいます。もう10個はリピートしたんじゃないかな?」

樹脂のようなあたたかなウッディノートが、ゆっくりと燃える薪のスモーキーで濃密な香りを表現。時間とともに徐々に広がり、火を灯してから約20分後に最適な芳香に包まれる。

ディプティック ジャパン
diptyqueparis.com/
03-6450-5735

【ロエベ パルファム】ビートルート キャンドル スモール

【ロエベ パルファム】ビートルート キャンドル スモール

ビートルート キャンドル スモール(170g) ¥14,300/ロエベ パルファム

「もともと『VOTIVO』というブランドの『RED CURRANT』という甘いベリー系のキャンドルを継続購入していたのですが、NY出張がなくなり現地で買う機会がなくなったため、後継を探していました。“甘酸っぱい”というカテゴリーこそ同じですが、より洗練された変化球グルマン系として昨年出合ったのが『ビートルート』。

 

根菜のビーツを砂糖で煮詰めたような、あたたかで甘い香りは、夜中にお腹が空いたときのドカ食い予防にも役立っています。濃厚なボルシチスープを味わったような錯覚も楽しめて、底冷えする真冬に良いですね」

食用根菜、ビーツのエッセンスを使用したフルーティノート。テラコッタのうつわは、インテリアアイテムとしても良いアクセントに。

ロエベ パルファム
www.perfumesloewe.com
03-3234-1224

IGARASHIプロフィール画像
SPUR ブランド統括編集長IGARASHI

フレグランスはもちろん、美容界隈全般の様々な新情報を全方位キャッチ。SPURエディターが登場するYouTubeチャンネル『シュプールTV』では、偏愛ベストコスメ等の企画で個人的な愛用品について語っている。身にまとうフレグランスはウッディ系を選ぶことが多い。

『シュプールTV』はこちら

エディターMICHISHITAの愛用キャンドル

「キャンドルは空間そのものにじんわり浸透していく気がしています。空間に香りを“薫き染める”ような、時間をかけて香らせていく感じが好き。夜に焚いていると、朝にほんのり残り香を感じられるところも素敵」と話すエディターMICHISHITA。

自宅の香りは衣類や肌に移るので、なるべく香水とも調和をとるように揃えているそう。冬になるとパウダリーなムスクやウッディノートをまといたくなるという彼女が、自宅で使用するキャンドルについて聞いた。

【ドルセー】03:50 コム ラ デルニエール フォワ センティドキャンドル

【ドルセー】03:50 コム ラ デルニエール フォワ センティドキャンドル

03:50 コム ラ デルニエール フォワ センティドキャンドル 190g ¥10,780/ドルセージャパン

「ベッドサイドのテーブルにキャンドルを置いているので、寝る前に使うことが多いです。落ち着いたウッディベースながら、包み込むようなムスクのあたたかみに癒される! とってもインティメートな雰囲気なので、人肌恋しい冬の時期についつい焚いてしまいます。

 

時間に着想を得ていて、03:50という夜と朝のあわいを彷徨うような時間帯もロマンチック。なかなかその時間まで起きていることはありませんが、いつか03:50に灯してみたい……。夜に映画を観たり本を読んだり、一人でリラックスしたいときにおすすめです」

柔らかなパウダリーノートのアイリス、センシュアルなムスク、なめらかなホワイトシダーが、穏やかで親密な時間に寄り添う。アンバーのグラスにオレンジ色の炎が灯るさまも美しい。

ドルセージャパン
dorsay.jp
03-6804-6017

【バイレード】キャンドル ビブリオテーク

【バイレード】キャンドル ビブリオテーク

キャンドル ビブリオテーク 240g ¥13,090/バイレード ジャパン

「『ビブリオテーク(図書館)』という名前のとおり、読書をするときに火をつけることが多いです。ピーチやプラムなどの甘酸っぱさを、バニラがふんわりと包み込む甘めの香調。そこにパチュリの重厚感が加わって、歴史ある図書館を思わせるどっしりとした雰囲気に。

 

暖炉があるようなクラシックでエレガントな洋館の書斎を連想させ、冬っぽいな〜と思っています。先に挙げたドルセーの香りよりももっと甘みが強く、華やかな香りだちなので、誰かが家に来ているときに使うことも」

ベルベッドのような重厚な紙の質感を、ピーチ、プラム、バニラ、そしてパチュリで表現した「ビブリオテーク」。器から蝋、芯までオールブラックで、ミニマルなインテリアにも好相性。

バイレード ジャパン
https://www.byredo.com/ja_jp/
03-6450-5873

MICHISHITAプロフィール画像
SPUR エディターMICHISHITA

デジタルにて、フレグランスにまつわる連載『SPURフレグランススクール 教えて!香水の疑問』を担当。香りにまつわる知っているようで知らなかったことや、最近のトレンド、ニッチなトピックまで取り上げている。まとう香りは、季節に合わせて選ぶことが多い。

『SPURフレグランススクール 教えて!香水の疑問』はこちら

エディターIWASEの愛用キャンドル

キャンドルの魅力を尋ねると「灯がぼうっとゆらめく光景が好きです。頭を空っぽにしてただ見つめているだけで、心が癒される気がする」と話す、エディターIWASE。

強すぎる香りが得意ではないことから、身にまとうのはウッディ系やフレッシュな印象で、香りだちが自然なものを選ぶことが多いそう。一方キャンドルは空間全体に広がるため、より濃厚な香りにチャレンジすることも。

【ロエベ パルファム】アイビー キャンドル スモール

【ロエベ】アイビー キャンドル スモール

アイビー キャンドル スモール(170g) ¥14,300/ロエベ パルファム

「普段選ぶことは少ないのですが、寒い時期になるとふわりと甘さのある香りが恋しくなります。『アイビー』はくどさのないフレッシュなフローラルノート。温もりのあるピンクカラーも相まって、ガーリーな気分に浸りたいときに登場しがち。

 

私は就寝前のリラックスタイムに、部屋の照明を暗めにして使用しています。ちょっと夜ふかしして映画を観たり、ネットサーフィンをするときのお供にもぴったりです」

どこまでも伸びてゆく、アイビーのフレッシュな姿を思わせるウッディノート。そこにハチミツのような華やかさを添えた、フローラルな香調。

ロエベ パルファム
www.perfumesloewe.com
03-3234-1224

【ディオール】ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル サントノレ

【ディオール】ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル サントノレ

ラ コレクシオン プリヴェ キャンドル サントノレ 250g ¥20,240/パルファン・クリスチャン・ディオール

「ウッドを基調とした香りなのですが、バニラやスパイシーなノートがアクセントに。日常に馴染みながらも、洗練された雰囲気を演出します。パリのアパートの一室をイメージしたというストーリーも、気分を上げてくれる要素に。

 

友人を家に招くときや、休日に少し気分を変えたいときに選ぶことが多いです。少しスパイシーなニュアンスが、部屋のムードを変えるスイッチになる気がします」

パイ生地にクリームとシューを乗せたスイーツ「サントノレ」発祥の地である、サント・ノレ通り。ウッドとバニラを中心に調香したこの香りで、その場所に息づくアパルトマンでの情景を表現している。

パルファン・クリスチャン・ディオール
https://www.dior.com/
03-3239-0618

IWASEプロフィール画像
SPUR エディターIWASE

ファッション担当ながら、自身のお気に入りを紹介するコラム『スモールグッドシングス』では香りを楽しむプロダクトや、メイクアップアイテムを取り上げることも。フレグランスは、ウッディ系やフレッシュな要素が組み合わさった香りを選びがち。

エディターのお気に入り紹介コラム『スモールグッドシングス』はこちら

エディターHOMMAの愛用キャンドル

HOMMAも先述のIWASEと同様に、香水として選ぶことの少ない香りをキャンドルで楽しむタイプ。

「キャンドルは香りがよりふんわりと漂って、マイルドに楽しめると思っていて。なのでいつも使わない香調こそ、新たな魅力を感じられて好きになる傾向にあります。フレグランスではサンダルウッドやペッパー、アルデヒドなどの香りを手に取りがちですが、キャンドルでは、甘く華やかな香りにハマっています」。実際に愛用中のキャンドルは以下の2つ。

【メゾン マルジェラ】レプリカ キャンドル アフタヌーン デライト

【メゾン マルジェラ】アフタヌーン・ディライト キャンドル「レプリカ」

レプリカ キャンドル アフタヌーン デライト ¥12,210/メゾン マルジェラ フレグランス

「焼きたてのマドレーヌをイメージして作られた香りというだけあり、ティータイムにぴったり。まったりと過ごす夜に、このキャンドルに火を灯してあたたかな紅茶やお酒を愉しむ時間がお気に入りです。

 

バニラとサンダルウッドがメインなのですが、バニラだけだと甘すぎるかも?と感じる私にはちょうど良いバランス。ついついお菓子に手が伸びそうになるところを、マドレーヌの香りが心もお腹も満たしてくれる気がします」

やわらかな西陽が差し込むパリのカフェの一角で、ひと息つく時間にインスピレーションを得た香り。バニラとサンダルウッド、ムスクのアコードが、小さな幸せに浸る時間を演出する。

メゾン マルジェラ フレグランス
03-6911-8413

【プラダ ビューティ】インフュージョン ドゥ プラダ イラン キャンドル

【プラダ ビューティ】インフュージョン ドゥ プラダ イラン キャンドル

インフュージョン ドゥ プラダ イラン キャンドル 165g ¥16,500/プラダ ビューティ

「イランイランをフレグランスとしてまとうのは、自分には華やかすぎる気がしていて。けれどほのかにやわらかく香りたつキャンドルになると、話は別。自宅で夜まで作業をしているときなど、気分転換をしたいシーンで使うと、優美な香調に癒されるのです。

 

ベルガモットのフレッシュさも合わさり、キャンドルの中でも軽やかに香りを楽しめるアイテム。なので、のんびりと過ごすシチュエーションよりも、あともうひと頑張りしたいときに力を借りることが多いです」

イランイランとベルガモット、そしてカルダモンが交差するフローラルフレグランスがキャンドルに。炎の灯りに透ける、ミルキーなプラダグリーンのガラスボトルも美しい。

プラダ ビューティ
https://jp.pradabeauty.com/
0120-950-992

HOMMAプロフィール画像
SPUR エディターHOMMA

ビューティとウェルネス担当。年々フレグランス熱が高まっており、自分の気分やその日の予定に合わせて香りとつけ方を選ぶ楽しみに開眼中。この冬は、バニラ系フレグランスの出番が増えそうな予感。