体温超えの気温が当たり前になってしまった日本の夏。どんなに「崩れにくい」下地やファンデーションを選んでも、悲しいかな、酷暑の下ではもろくも崩れてしまう……。それならいっそ、「崩れにくい」を目指すのは大前提としても、崩れても美しく、簡単なメイク直しで美しさが復活するベースメイクアップにすればいいんじゃない? ということで、ヘアメイクアップアーティストの宮本盛満さんに、「美崩れベースメイクアップ」の極意を教えてもらった。お助けアイテムも合わせてご紹介。これで、酷暑でも涼しげな美肌で乗り切って!
体温超えの気温が当たり前になってしまった日本の夏。どんなに「崩れにくい」下地やファンデーションを選んでも、悲しいかな、酷暑の下ではもろくも崩れてしまう……。それならいっそ、「崩れにくい」を目指すのは大前提としても、崩れても美しく、簡単なメイク直しで美しさが復活するベースメイクアップにすればいいんじゃない? ということで、ヘアメイクアップアーティストの宮本盛満さんに、「美崩れベースメイクアップ」の極意を教えてもらった。お助けアイテムも合わせてご紹介。これで、酷暑でも涼しげな美肌で乗り切って!
パリ在住。パリではコレクションや広告などを中心に、日本では人気アーティストたちのライブや雑誌などで活躍。「崩れてはいけない」「崩れてもすぐに美しく早く戻す」ことが重要視される、コレクションやライブでの経験を活かしたメイクテクニックは、まさに“匠”。トーク力の高さも人気。
家を出て最寄り駅まで向かう間にはもう滝汗が…。せっかくキレイにメイクアップしたのに、さっきまでのいい感じの仕上がりは何処へ…。と、げんなりする毎日。「でも、暑くて汗をかくのは、体温を下げるために必要なこと。暑いから時短でメイクアップしたい、という気持ちはわかりますが、美崩れのためには少しだけ手間をかけてみてください。崩れてドロドロになったりガピガピになったりするのを防ぐには、とにかくファンデーションを薄く塗ること。そうするとで、汗や皮脂によるテカリもキレイなツヤに変えることができます。」(宮本さん)
宮本流・美崩れベースメイクアップのポイント
●メイクアップの前に、肌をクールダウンさせておく。
●崩れて美しさを失う原因、黄ぐすみをブロック。
●肌とベースメイクアップをきちんと密着させ、皮脂が入る隙を作らない。
●ファンデーションはなるべく薄く。
●汗や皮脂を艶に変える。
STEP1 メイクアップ前に“肌の熱を逃す”
「ほてった状態の肌は崩れやすいので、まずはメイクアップ前に必ずクールダウンの工程を加えて」(宮本さん)。
メイクアップ前のスキンケアで化粧水をつけるときに、コットンパックを。
「化粧水を肌全体になじませたあと、化粧水をたっぷりと含ませたコットンを2枚に割き、崩れやすい小鼻のわきから頬に置いて15〜20分放置します。コットンに含ませた水分で肌をクールダウンするので、コットンから水分が垂れるくらいたっぷりと含ませるのがポイント。コストを抑えたい場合は、精製水やミネラルウォーターでコットンをひたひたにしておいてから、化粧水を4、5滴垂らしてもOK」。
貴重な朝の15〜20分は長く感じるかもしれないが、コットンパックをしたまま朝食をとったり他の支度をすればあっという間。このひと手間で、崩れにくさが格段に高まる!
「それでももっと時間を節約したいなら、濡れタオルを前日から冷蔵庫で冷やしておき、タオルのひんやり感がなくなるまで顔に置いてクールダウンする手も」
クールダウンにおすすめの化粧水&シートマスク
STEP2 保湿効果の高い日焼け止めでガード
「日中に紫外線からダメージを受けたり、エアコンの影響で乾燥したりすると、肌の防御反応で皮脂が出やすくなり、メイクアップも崩れやすくなりがち。保湿効果のあるUVコスメで、紫外線からも乾燥からもガードを」(宮本さん)
肌のベストコンディションを守る、高機能日焼け止め
STEP3 “崩れ感”を増幅させる黄ぐすみを補正
「ファンデーションを塗り重ねると崩れやすくなるので、できるだけ薄く塗りたい。そのために、まずは下地で肌のアラを消します。黄ぐすみが目立つとメイクアップが崩れている印象が強くなってしまうので、黄味を抑えて血色感をプラスするトーンアップ下地で補正を」(宮本さん)
黄ぐすみを抑えて肌を明るく整えるメイクアップ下地
STEP4 ファンデの前にコンシーラーを“押し込みつけ”
「ファンデーションを薄塗りにするために、さらにひと手間。ファンデーションを塗る前に、クマやくすみ、シミなど気になる部分をコンシーラーでカバーしておきます。密着度が高くくずれにくいクリームタイプがおすすめ。ブラシを使って、気になる部分に押し込むようにつけてしっかり密着させるのがポイント。ブラシがなければ指でつけてもOKですが、トントンとなじませすぎるとコンシーラーが取れてしまうので、“押し込み付け”で」ここまでで気になる部分がカバーできていたら、次のファンデーションのプロセスは省いてもOK!
ピタッと肌と一体化する、クリームタイプのコンシーラー
STEP5 薄づきリキッドファンデーションをスタンプつけ
「ファンデーションはとにかく薄く塗りたいので、“スタンプ付け”を。内側から外側へと塗り広げるようにすると、ついつい重ね付けしてしまうので、スポンジでスタンプを押すようにつけていきます。こうすると圧がかかって密着度が高まり、ファンデーションと肌が一体化します。カバー力がありながらも素肌っぽい仕上がりになるリキッドファンデーションを選んで」(宮本さん)
まるで素肌な薄づきリキッドファンデーション
STEP6 しっとりパウダーで密閉
「肌からファンデーションが浮いていると、その隙間に入り込んだ皮脂や汗がファンデーションを浮かせて大崩れを引き起こすことに。フェイスパウダーで押さえて、肌とファンデーションの隙間を作らないように密着させます。ルースタイプのフェイスパウダーをパフ全体に含ませ、圧をかけながら顔全体に。小鼻や頬などの崩れやすい部分はパフを2、3秒押し当てるようにして、しっかり密着させて。保湿力が高く、透明感を引き出すものを選べば、マットな印象になりません」(宮本さん)
保湿力の高いルースパウダー
STEP7 ダメ押しで、スポンジ&化粧水で叩き込む!
「最後の仕上げに、化粧水で軽く湿らせたスポンジで叩き込むようにして圧をかけ、より密着度を高めます。トントンというより、トーン、トーンという感じでゆっくりとスポンジを押し当てて。パウダーの粉感も軽減されて、さらに艶感もオン。ここまでしておけば、たとえ崩れても美肌感は保てます。メイク直しも、崩れた部分を指やスポンジでなめすようにするだけで復活します」(宮本さん)
















