ニューノーマルがノーマルになり、新たな価値観が定着したこの一年。コスメティックは美しさを培うだけでなく、安らぎや充足感をも求められる存在に。私たちの心までも満たすアップデーティッドな名品とまばゆい未来を切り拓いて
ビューティ・プロ23名が選出(五十音順)
有泉志乃さん(メイクアップアーティスト)/ 石橋里奈さん(ビューティライター)/ 浦安真利子さん(ビューティエディター)/ 小川由紀子さん(ビューティエディター)/ 小田切ヒロさん(ヘア&メイクアップアーティスト)/ KIE KIYOHARAさん(メイクアップアーティスト)/ 平 輝乃さん(ビューティエディター)/ 貴子さん(医師)/ 巽 香さん(ビューティエディター)/ 前野さちこさん(ビューティエディター)/ 松井里加さん(メイクアップアーティスト)/ 摩文仁こずえさん(ビューティライター)/ MICHIRUさん(メイクアップアーティスト&ビューティディレクター)/ 村松朋広さん(メイクアップアーティスト)/ 森山和子さん(ビューティエディター)/ 安井千恵さん(ビューティエディター)/ 横溝なおこさん(ビューティエディター)/ Rie Shiraishiさん(ヘア&メイクアップアーティスト)/ 編集部ビューティ担当 編集G・A・R・H・M
ベスト・オブ・カラーズ/ADDICTION ザ アイシャドウ パレット 全種
目もとを超えて顔立ちまでも美しく。何年先も使いたい! ― 貴子さん
「ゴールドをさまざまな解釈でブラウンに変換した001を愛用中。スパークル・マット・パールの異なるテクスチャーがまぶたの上で実に自然に溶け合って、華やかでいて最高に使いやすい」(貴子さん)
「重ねても透け感を損なわないグラデーションは、艶と洗練された陰影を見事に両立。ふっとやわらかなのに存在感のあるまなざしがテクニックレスでかないます。ベーシック、なのにモダン!」(MICHIRUさん)
「見慣れた配色のようでもまぶたにのせると普通じゃない。明るさとメリハリを同時にもたらす繊細な光感で、くすんだ大人の目もとが一気に垢抜けます。きっと、令和の歴史に刻まれるはず」(横溝さん)
「ブルベもイエベも関係なく、この色だから使いたい。そう思わせるパワーに満ちた、KANAKOさんの天才的なカラークリエーションに心酔。しっとりなじむのに、鮮やかな色めきがいつまでも」(平さん)
「甘くならずマチュアなムードを演出できる、ありそうでなかった002のモーヴ系に夢中」(Rieさん)
着想源は、時代や流行を超えて受け継がれるドレスやジュエリー。それを現代的なテクスチャーで表現し、タイムレスな美をニュースタンダードに昇華したアイパレット。多くのビューティ・プロがこぞって名品認定する中、驚くべきは皆が違う色番を挙げていたこと。全11種それぞれに私たちに寄り添うやさしさと手にしたくなる物語がある。モデル使用色は上の002。
ベスト・オブ・スキンケア/DECORTÉ コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアクリーム
3時間多く眠ったかのような、至福のもっちり肌がすぐ ― 石橋里奈さん
「これさえあれば、寝不足の翌朝も肌はふくふく・もちもち・しっとり。まさにメシア!」(石橋さん)
「徹夜に近い朝も6時間睡眠級のハリと明るさを実感できるうえ、夕方のげっそり感や目もとのくすみが激減。透明感が湧き上がるおかげか、肝斑が目立たなくなる手応えも過去イチです」(摩文仁さん)
「ヘトヘトになった日、疲れを持ち越さないレスキューケアとして大活躍。3日ほど使い続ければ肌の見た目も手ざわりも変わります。同シリーズの美容液と併用してゆらがない安定肌をキープ」(有泉さん)
「何か特別なことしたかしらと思うほど、塗ったあとはキメ細かな艶肌に。コクがあるのにベタつかないから朝も手放せません。決して安くはないけれど、この効果実感を思えばむしろコスパよし」(安井さん)
「あの名品美容液のクリーム版は、期待を遥かに超える逸品でした。しぼんでくすみがちになった肌が息を吹き返すように艶めいて、初めて手にした日からマイ・ベスト・スキンケアに殿堂入り!」(編集A)
リポソームとエモリエントオイル、安定配合が難しいとされてきた二つの成分の融合をついに実現。潤いと美容成分を一晩中放出してラメラ構造をリペアするカプセルを、高次元のシールド効果で"最大限きかせる"ことに成功した。さらに時計遺伝子を調節し、肌が本来持つ睡眠中の自己修復力を活性化させるアプローチも。このクリームがあれば、肌にはいつでもたっぷり眠った翌朝のような幸福感が。
ベスト・オブ・美容液/SHISEIDO ビオパフォーマンス スキンフィラー
肌の中でヒアルロン酸が膨らむ、かつてないハリ体験 ― 浦安真利子さん
「ヒアルロン酸の分子を縮小して肌になじませ、浸透後に再び大きくする。目からウロコの発想とそれを実現した技術力に拍手喝采。マスク越しにも笑顔に気づかれるほど、肌が生き生きと!」(浦安さん)
「ときめきしかない近未来的なテクノロジーで、肌の調子が全体的に底上げされます。ゆらぎ肌に悩まされていたかつての私に『10年後はこんな夢のようなアイテムが出るよ』と教えてあげたい」(前野さん)
「朝用と夜用のセラムが響き合って生まれるふっくら感は、顔の印象が上向きになるほど」(石橋さん)
高分子のヒアルロン酸は優れた保湿力を持つ一方で浸透しにくい。そんなジレンマを打破する、縮小化させたヒアルロン酸を角層で元の大きさに戻す画期的アプローチ。ゆえに朝と夜のセラムにはどちらも欠かせない重要な意味がある。疲れも肌老化のサインも払拭する、至高の弾力をインストールして。
ベスト・オブ・アイライナー/RMK アイディファイニング ペンシル 04
どう使ってもサマになる、絶妙なルビーニュアンスの魔法 ― 摩文仁こずえさん
「センスや技術に自信がなくても、これさえあれば誰でも洒落たアイメイクができるはず。なめらかな描き心地にほどよいフォギー感、品のよい赤みのすべてが秀逸です」(摩文仁さん)
「今季らしく下まぶたを彩れば目もとの色っぽさが増して、しかも粘膜に引いてもくずれにくい。カラーストーンのアクセサリーをまとったような粋な色遊びが楽しめます」(前野さん)
「主張が強い色と思いきや、どんなシャドウとも好相性で絶対的にキャッチー!」(編集M)
曖昧なものにこそ、ナイーブな色気がある。そんな想いを形にした、深みと彩度を併せ持つ"バーガンディ的な色"。ニュートラルだからどんなルックにも調和し、さりげないモード感が心地いい。マチュアな大人のカラーライナーがここに。
ベスト・オブ・クレンジング/LUNASOL テンダーハグ バームオイルクレンジング
美容オイルと錯覚する、後肌のふっくら感に惚れ惚れ ― 安井千恵さん
「スピーディにメイク汚れをオフしてヌルつきを残さず、でも洗い上がりの肌はふくふくと心地いい。天然精油による植物のアロマで心もまっさらにリセットできます」(安井さん)
「オイルのメイク落ちと、バームの保湿力のいいとこどりをかなえた一本。さらりとした洗い上がりなのに乾燥を感じさせない」(KIEさん)
「従来のクレンジングがタオルケットなら、これはカシミヤのお布団にたとえたい。もっちりしたオイルの厚みに肌が抱きしめられるようで、多幸感に包まれます」(編集G)
"テンダーハグ"の名前の理由は、使えばきっとわかるはず。バームを溶かし込んだ植物由来のオイルはかつてないほど柔らかな肌あたり。まるでオイル美容液でケアしたあとのように、洗い上がりの肌はしっとりみずみずしい艶で満たされる。洗い上がりの好みに合わせてW洗顔なしでもOK。
ベスト・オブ・リップ/CHANEL ルージュ アリュール レクストレ 812
表情にみずみずしさとやさしい色気をくれる珠玉の質感 ― 松井里加さん
「なめらかさも透明感もアプリコットのようなベージュも、すべてが理想的な一本」(松井さん)
「唇の上を官能的に滑り、じわっと潤いがにじむような仕上がり。『私のリップ、こんなに魅力的だった?』と思わず錯覚。どんな場面やスタイルにもなじんで自信をくれる色」(巽さん)
「細身のケースからワンクリックで取り出せるスマートさはシャネルの美学そのもの。保湿力や質感を含めて出先でサッと塗りやすく、リップを一本持ち歩くなら絶対にこれ」(編集R)
シャネル初のプレミアム ルージュは環境に配慮したリフィル対応。光を反射するパウダーとオイル、高密度のピグメントが、サテンさながらの艶めきと見たままの発色を実現する。このリップメイクアップはあなたの鮮やかなステートメントに。
ベスト・オブ・ベースメイク/Primavista スキンプロテクトベース〈乾燥くずれ防止〉ラベンダー
シミすら隠す色の補正力、鉄壁のくずれにくさがヒット! ― 平 輝乃さん
「マスクによる擦れでできたシミが、まるでなかったことに! 肌に艶と明るさが息づいて、重ねるファンデーションが長時間パサつかないのも本当にありがたい」(平さん)
「皮脂だけでなく汗によるくずれまで防いでくれ、ベタつきとは無縁の清潔感に満ちた肌がいつまでも続く。白浮きしないラベンダーの色みも絶妙で使い勝手よし」(小田切さん)
「カサつきやすい頰や目もとは潤してマスクで蒸れる鼻まわりはテカらせない。どちらの肌悩みにもアプローチするのが唯一無二」(安井さん)
肌を潤しながらテカリは防ぐという、相反する二つの要素を見事に両立。その秘密は、保湿成分と皮脂を固める粉体をベストバランスで共存させたスキンプロテクトヴェールにあり。表情の動きに寄り添うストレッチ性も持ち合わせ、"しなやかなまま"くずれない。SPF20・PA++。
ベスト・オブ・ネイル/THREE ネイルポリッシュ 133
グレーを"一滴"垂らした、静かなる冬の白 ― 森山和子さん
「どんよりと重たい冬の空にもよく映えて、スタイルにひとさじの軽やかさをくれる絶妙なトーン。モードでいてどこかメランコリックな空気感がたまらなく好き」(森山さん)
「ネイルは星の数ほどあるのに、こんなにも新鮮な色みが出てきたことに感動。グレーの気配のおかげでどんな服装にも溶け込み、モダンな洒落感を醸してくれます」(小川さん)
「全身を凛とした佇まいにクラスアップできる、青みを帯びた冷たい白。スキントーンを選ばない肌なじみも優秀で、白ネイル=手肌がくすんで見えるイメージを一新」(編集H)
ひとしずくのグレーが、こんなにも白の可能性を広げるものだろうか? 曖昧なニュアンスをはらんだ"明るすぎない"スレートホワイトは、どんな肌の色やファッションにもすんなりマッチ。儚さや洗練された抜け感、超然としたエレガンスをひそやかに解き放つ。
べスト・オブ・アイケア/POLA B.A アイゾーンクリーム
目もとに弾力が速攻みなぎり、そのハリが余裕で続く ― 村松朋広さん
「モデル撮影時にマッサージしながら塗ると、お直しを重ねてもまぶたがピンッとするような理想のハリが続きます。年代を問わずにその効果を感じられるからスゴイ」(村松さん)
「眼輪筋が衰えて目もとが老けて見える事例はとても多い。そこに着目して筋線維を再構築しようとするアプローチは、このうえなく理にかなったベストアンサー!」(貴子さん)
「隙なくなめらかに密着して目もと全体がリフトアップする感覚は特筆もの。加齢で弱った目力が生き生きと復活」(MICHIRUさん)
加齢で眼輪筋が"線維化"すると、まなざしは生命感を失ってしぼんでしまう。ではその線維を分解して新たにつくり替えられたなら? ポーラの見出したその可能性はアイケアの新境地を切り拓く。段階的に変化するテクスチャーとともに、まばたきが軽やかになるような初めての感覚に酔いしれて。