どこにも媚びないニュートラルさと自由なスタイルにマッチする包容力を併せ持つ、ブラウンのリップ。その魅力を、人気メイクアップアーティストのKieさん&スタイリストの田畑さんが分析。続々と登場している新作や名品の中から、自分なりの"推し"を見つけて。
トラッドスタイルにジュエリー気分できかせる【生感覚なレア・ブラウン】
型にはまらないスタイルにY2Kの要素をひとさじ【濃密インテンス・ブラウン】
メイクアップアーティスト Kiyohara Kieさんとスタイリスト 田畑アリサさんの "ブラウンリップ会談"
田畑(以下T) Kieさんはどんなイメージにしたいときにブラウンリップを選びますか?
Kiyohara(以下K) 赤だとセクシーすぎるし、ピンクは可愛すぎるし、ベージュだとコンサバだなってときに選ぶのがブラウンかな。
T それすごくわかります! 今日のスタイルはどちらもベースはセットアップですがそこにいろんなテイストを混ぜて自由に着崩しています。大人だってスマートすぎなくてもいいじゃない? という思いを込めているんです。
K よく見ると笛とか石とかジュエリーもかなり攻めてますよね。
T そうなんです。そのギリギリのラインの着こなしにも、ブラウンリップはマッチしていますよね。
K 今回の2色はそのまま塗るだけでもいいけど、少しワザを加えています。レア・ブラウンは 3 のグロスを重ねてツヤを盛りつつ、輪郭はシャープに。そうするとギャルっぽくならず、着こなしの中にジュエリーを一つ足したような感覚になるんです。インテンス・ブラウンは 4のペンシルで輪郭を濃く、しっかり描いて強さを。Y2K気分も漂わせながら、マットな質感で大人なムードに。ブラウンってクールな印象だから、小ワザで繊細さを加えると、よりこなれた感じになりますよ。
T どっちのブラウンも潔くてかっこいい! こういう女性が憧れ。
K 実は二人とも下まぶたのキワに 5 のアイライナーで白のラインを入れていて。まつ毛の間を埋めるくらいの感覚でさりげなく。ブラウンリップってダークになりがちだから、こういうところで軽さを出すのもおすすめ。
T 二人ともチークをしてなかったのも新鮮でした!
K 血色を加えてダークさを解消する方法もあるけど、それだと女性像がブレる気がしたんですよね。
T やっぱり潔さって大事。大人こそ、服もメイクアップもルールに囚われず自由でいいと思う!
K 誰かに向けてではなく、自分自身の自由のために! ブラウンリップで堂々といきましょう。












