ジョー・アルウィン(30)がサムを演じた可能性もあった? ヒュー・グラント(61)はダンスシーンに乗り気じゃなかったなど、『ラブ・アクチュアリー』の5つのエピソードをピックアップ!
2004年2月に日本公開された映画『ラブ・アクチュアリー』。ヒュー・グラント(61)、キーラ・ナイトレイ(36)、リーアム・ニーソン(69)、アンドリュー・リンカーン(48)ら、映画やテレビドラマで活躍するスター俳優たちが多数出演し、世界的大ヒットを記録した。
クリスマスシーズンを舞台に英国首相から母を亡くした少年まで、さまざまな人々の恋愛もようを描いたホリデー映画の名作に関して、知られざるエピソードが次々と明らかに。出演者や関係者が語った秘話をピックアップ!
ジョー・アルウィンがサム役のオーディションを受けていた!
母親を亡くし、リーアム・ニーソン演じる義理の父親ダニエルとのふたり暮らしになった少年サム。サムがクリスマス・イヴに初恋の相手ジョアンナに思いを伝えるため、空港の保安区域に忍び込むシーンは映画のクライマックスのひとつ。
そのサム役のオーディションを受けたと告白したのが、テイラー・スウィフト(31)の恋人で、若手注目俳優のひとりジョー・アルウィン(30)! 「オーディションのために学校を休んだんだ。役はもらえなかったけど、ヒュー・グラントや脚本&監督のリチャード・カーティス(65)と会って、何シーンかセリフを読んだことを覚えているよ」と、米テレビ番組『Live with Kelly and Ryan(原題)』で語った。
最終的にサム役を演じたのは、トーマス・ブロディ=サングスター(31)。もしジョーが役を手にしていたらキャリアは変化し、テイラーとも出会っていなかったかも!?
キーラ・ナイトレイが帽子をかぶっていた理由がティーンならでは!
キウェテル・イジョフォー(44)演じるピーターと結婚する女性、ジュリエットを演じたキーラ・ナイトレイ。その美しさは今見てもうっとりするほどだが、当時はまだ17歳。撮影中、おでこの真ん中に大きなニキビができてしまったそう。
英ラジオ番組で「ものすごく大きかった。だからライティングやメイクでもカバーできなくて、帽子をかぶるしかなかったの」と振り返ったキーラ。アンドリュー・リンカーンが演じた夫の親友マークの仕事場を訪問したシーンで帽子をかぶっていたのは、そういう理由だったよう!
『恋人たちのクリスマス』を歌った少女に歌手デビューのオファーが!
サムの初恋の相手ジョアンナを演じ、クリスマス・イヴに行われたコンサートでマライア・キャリー(51)の『恋人たちのクリスマス』を歌ったのが、オリヴィア・オルソン(29)。子どもとは思えないその歌唱力と表現力に圧倒された人は多かったのでは?
作品が公開された後、オリヴィアのもとには歌手デビューのオファーが届いたそう。しかし米誌『People』によると、オリヴィアは「なんだかバカげていて、強引な気がした」とオファーを断ったとか。
今も女優や声優としてマイペースに仕事を続けており、「(デビューしていたら)子役スターになれたかもしれない。でも、道を踏み外したり、とっくに過去の人になっていたかもしれない。だからその道を選ばなかったことに後悔はないわ」とキッパリ!
親友の妻にフリップボードで愛を告白するシーンの元ネタは?
クリスマス・イヴの夜、アンドリュー・リンカーン演じるマークがフリップボードを次々とめくって愛の告白をするシーンは、本作の名場面のひとつ。脚本&監督を務めたリチャード・カーティスには、告白の方法について4つのアイデアがあったそう。そこでスタッフの女性たちに意見を求めたところ、どれも「イヤ!」と却下される事態に。
「そこで、ボブ・ディラン(80)の看板のアイデアを思いついた」と、雑誌のインタビューで振り返ったカーティス監督。ボブ・ディランが次々と歌詞が書かれた紙をめくっていく『Subterranean Homesick Blues』のMVがヒントになったことを明かした。
ヒュー・グラントはダンスシーンに乗り気じゃなかった!
本作でヒューが演じたのは、スタッフの女性に恋する独身の英国首相。クリスマス・イヴの晩、首相はポインター・シスターズの『Jump(For My Love)』にあわせて、腰をリズミカルに振ってダンス。踊りながら階段を降りたところ、女性スタッフの冷たい視線を浴びることに……。「ラブコメのプリンス」と呼ばれたヒューの魅力が全開で、ファンにはたまらないシーンとなっている。
ところが、ヒューはそのシーンにあまり乗り気でなかったそう。カーティス監督は「首相として、そんなことはできないというのが理由だった。それに彼の気に入る曲がなかなかなくて、最終日まで撮影しなかったんだ」とコメント。しかし、撮影が始まるとヒューはノリノリ。踊りながら歌詞を口ずさんでいたそうで、「編集で3分の1の長さにするのは大変だったよ」と振り返った。
公開から17年経った今も、撮影裏話が話題になるほど人気が高い『ラブ・アクチュアリー』。今年のホリデーシーズンは、これらの秘話を思い浮かべながら見直してみて。