ファッションデザイナーのヴァージル・アブローが41歳の若さで亡くなったという発表に世界中がショックをうけるなか、ヴァージルの親しい友人としても知られるイェに改名したカニエ・ウェスト(44)が、主催するゴスペルイベント「サンデーサービス」でヴァージルを追悼した。
2021年11月28日(現地時間)、イェことカニエ・ウェスト(44)が、ゴスペルイベント「サンデーサービス」を開催。同日に亡くなった、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターで、オフ-ホワイトの創立者兼チーフ・クリエイティブ・ディレクターのヴァージル・アブロー(享年41)を追悼した。
2018年にアフリカ系アメリカ人として初めて、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任したヴァージル。
家族が彼のインスタグラムに投稿した発表によると、ヴァージルは2019年に心臓血管肉腫というとても稀で攻撃的ながんと診断されてから、およそ2年にわたり病気を明かさず闘病を続けていたという。
その投稿から数時間後、カニエは不定期に開催しているゴスペルイベント「サンデーサービス」を開催。米誌『People』によると、アデル(33)のニューアルバム『30』に収められているヒットシングル『Easy On Me』をアレンジした聖歌隊によるコーラスが流れ、スクリーンには「ドンダのクリエイティブ・ディレクター、ヴァージル・アブローの愛すべき思い出に」という文章が映し出されたとのこと。
— Donda’s Place (@dondasplace) November 28, 2021
ともに米イリノイ州出身のカニエとヴァージルは、2002年から一緒に仕事を始め、さまざまなプロジェクトでコラボレーションしてきた間柄。2009年には、揃ってフェンディでインターンを経験した。
2010年、カニエは自身のクリエイティブ・エージェンシーである「ドンダ」のクリエイティブ・ディレクターにヴァージルを任命。ヴァージルは、カニエとジェイ・Z(51)の2011年のアルバム『Watch the Throne』のアーティスティック・ディレクターを務め、同アルバムはグラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ賞にノミネートされた。
そして2018年、ヴァージルがルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任して初めてのコレクションショーでは、フィナーレでヴァージルとカニエがランウェイ上で熱いハグを交わし号泣したことも話題に。
ファッションだけでなく音楽、アートなど幅広く活躍していたヴァージルの訃報を受けて、カニエのほかにも、ファレル・ウィリアムス(48)やヘイリー・ビーバー(25)など、数多くのセレブが追悼メッセージを発表した。ご冥福をお祈りしたい。