「俳優業はもう十分」。コメディ映画の帝王、ジム・キャリーが引退の意向を明言

ジム・キャリー(60)が、今年の8月に公開予定の最新作を最後に、俳優業を引退する意向を告白。「静かな生活」を求めて、数十年にわたるハリウッドでのキャリアに終止符を打つ?

長年ハリウッドの第一線で活躍し続けてきた俳優のジム・キャリー(60)が、まもなく公開される最新作を最後に俳優業を引退するつもりであると発言し、話題を呼んでいる。

Photo : Getty Images
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ジムは、自身が出演した『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』のプロモーションのため、キット・フーバー(51)がキャスターを務める米エンターテインメント番組『Access Hollywood』に出演。

番組の中でキットが「米カントリー歌手ドリー・パートン(76)が、自身の伝記映画を制作する際には、ジムに出演して欲しいと望んでいる」というエピソードを伝えると、ジムは突然「僕は引退するつもりなんだ」と告白した。

キットに「本気なの?」と尋ねられたジムは、「かなり本気だ」と即答。続けて「場合にもよるけどね。もし天使が金色のインクで書かれた脚本を持ってきて、それが人々にとって本当に重要なものになると言ってくれば、出演するかもしれない。でも僕はひと休みしたいんだ」と、現在の気持ちを表現した。

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また、「僕はキャンバスに絵を描くことや、スピリチュアルなことをして、静かに生活するのが好きなんだ」と述べ、「スポットライトを浴びない生活を楽しみ、芸術作品を作りながら家族と過ごしたい」、俳優業については「もう十分だ」と語った。

キットが「あなたの才能は素晴らしい。これからも私たちを笑わせて、笑顔にし続けてくれることを願う」と伝えると、ジムは「僕は何があってもこの世界に居続けるつもりだ。僕たちは自分が思う以上に世界に影響を及ぼしている。でもそのために、複数の仕事を掛け持ちする必要はないんだ」と、60歳を迎えた今年以降は穏やかな生活を送りたい、と強調した。

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ジムは、スタンダップコメディの舞台を経て、『ザ・トゥナイト・ショー』や『サタデー・ナイト・ラブ』など多くのコメディ番組に出演し、1984年に映画デビュー。1994年に公開された、初主演映画『エース・ベンチュラ』が大ヒットし、コメディ俳優として一躍スターの仲間入りを果たした。

引退については、2018年に答えたインタビューでも「もうこの業界にいたくない」と発言。「企業に乗っ取られたり、そういうことが起こっているのが嫌だ」と語り、今回と同じく、絵を描くことに時間を使いたいとしていた。

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最近では、世間を騒がせているウィル・スミス(53)の平手打ち事件で、ウィルを激しく非難したことでも話題に。米メディアのインタビューを受けたジムは、「ウィルのことは嫌いではない、彼はすごい功績をたくさん残してきた」とした上で、「(平手打ちを見たときは)気分が悪くなった。(暴力を振るった彼が賞を受賞したとき)会場のみんなは、総立ちで拍手を送ったんだ。ハリウッドは骨抜きだと思ったね。僕らはもうクールなクラブじゃないということがはっきり分かった」と、ウィルを称えた関係者への怒りを露わにした。

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続けて、「僕が(叩かれた)クリス・ロック(57)の代わりに訴訟を起こすと発表したいくらいだ」とし、「あの映像は永遠に残る。誰かに気に食わないことを言われたからって、その人に暴力を振るう権利はない」「オスカーにノミネートされるのは、簡単なことじゃない。あそこに上り詰めるために、みんなすごく努力をしている。それが(ウィルの)身勝手な行動で台無しにされた」とウィルの行為を批判した。

40年にわたりハリウッドで活躍し、影響力を持ってきたジムの最新作『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』は、2022年8月19日に公開予定。ジムの最後の出演作となるかもしれない今作、公開を楽しみに待ちたい。

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ジム・キャリー
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1992年頃のジム
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初主演映画『エース・ベンチュラ』が大ヒット
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アカデミー賞の授賞式で、クリス・ロックを平手打ちしたウィル・スミス
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ジムと『ソニック・ザ・ムービー』でソニックの声を務める、ベン・シュワルツ(40)
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