「9歳のときに肌をブリーチした」。タン・フランス、家族よりも暗い肌色に悩んだ過去を告白

Netflixの人気リアリティ番組『クィア・アイ』で注目を集めているタン・フランス(39)。先日テレビ番組に出演し、自身のスキンブリーチングの過去を明かしたことで、話題を呼んでいる。

それぞれに専門知識を持つ5人組が、悩みを抱える人たちを変身させるNetflixの人気リアリティ番組『クィア・アイ』。そこでファッション担当を務めるタン・フランス(39)が、テレビ番組にてスキンブリーチングを行った過去を明かした。

Photo:Getty Images
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今月末BBC Twoにて放送される、タンのドキュメンタリー番組『Beauty And The Bleach』。そのプロモーションのために別の番組に出演したタンは、ブリーチすることで肌色を明るくする「スキンブリーチング」について語った。

「9歳の頃にしたんだ。自分の肌色について意識し出したのは、3歳か4歳。(肌の色を)なんとかしなきゃと思った」と、幼少期の経験を告白したタン。BBCの番組紹介のホームページによれば、タンは肌が明るくなるクリームを盗み、自分の肌に塗ったそう。

「その時は数週間やって、もう少し大きくなってからまたやった。僕は家族のみんなよりも肌色が少し暗かったから。“彼の肌は明るいのに、なぜそんなに気にするんだ?”って不思議に思う人もいるだろう。だけどそれは、当事者ではないからだ」とも語り、家族と比べてコンプレックスを感じていたことを明かした。

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南アジア系の両親を持つタンは、英国のドンカスターで誕生。肌を白くすることは、白人以外を差別する人権差別者のいじめから逃れるため、そして自身の将来のためでもあったという。

「これまで公にしなかったのは、“自分の肌色を恥ずかしく思っているのか?”“暗い肌色の人は価値がないと思っているのか?”と言われるのが怖かったから。でも自分は、ただ恋愛をして、職を持ち、結婚できる可能性を広げたかっただけ」。そう言ってタンは、南アジア系のコミュニティでは、肌が白い方が良い職業、キャリア、結婚相手に恵まれると信じられている背景を明かした。

そんな彼は、ロブ・フランスと2008年にロンドンで結婚し、同性結婚が合法になった後のニューヨークで2013年に再度結婚。2021年には代理母を通して子どもを授かったことをSNSで発表し、ファンや『クィア・アイ』の共演者から祝福された。

公私ともに恵まれたものの、過去のスキンブリーチングを後悔しているというタン。「アフリカやフィリピンなどの場所では、トイレ用の漂白剤が入った製品もある」とスキンブリーチングの危険性を指摘。今回のドキュメンタリー番組やSNSを通じて、スキンブリーチングについて発信していくと宣言した。 

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「9歳のときに肌をブリーチした」。タン・の画像_1
スキンブリーチングの過去を明かしたタン。
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「9歳のときに肌をブリーチした」。タン・の画像_2
『クィア・アイ』の共演者と。同番組でタンは人気者に!
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