ジョニー・デップ(58)が元妻アンバー・ハード(36)を名誉毀損で提訴している裁判。2日間にわたって行われたアンバーの反対尋問では、アンバーの主張の矛盾点がいくつも指摘される展開に。
2022年5月17日(現地時間)、ジョニー・デップ(58)が元妻アンバー・ハード(36)を名誉毀損で提訴している裁判の中で、2日間にわたって行われていたアンバーの反対尋問が終わった。
今回の反対尋問では、アンバーがジョニーと離婚する前から関係を持っていたとされる俳優で映画監督のジェームズ・フランコ(44)との不倫疑惑や、以前アンバーが交際していたフォトグラファー、ターシャ・ヴァン・リーが暴行を加えられたとしアンバーを提訴した過去などについて、アンバーが追及される形になった。
ジョニーの弁護人はアンバーがジョニーに暴力を振るっていたことを主張し、2009年、アンバーが当時交際していたターシャにもDV(家庭内暴力)で提訴されていることを指摘。
弁護人が「あなたが暴行したのはジョニー・デップだけではありませんよね?」と質問すると、アンバーは「私はパートナーに危害を加えたことはありません。デップ氏にも、今まで恋愛関係にあった人にも、一度も暴行をしたことはありません」と反論した。
ジョニーの弁護人がさまざまな証拠を提示し、アンバーが重ねてきたとされる“嘘”を追及する展開になった反対尋問。中でも大きな話題を集めているのが、アンバーがジェームズと不倫関係にあった、というものだ。
ジョニーの弁護人が「2016年5月27日に(ジョニーに対する)接近禁止命令を申請したのは、(ジョニーと住んでいた)ペントハウスの鍵を変えたかったからだと証言しましたね。覚えていらっしゃいますか?」とアンバーに質問。アンバーが「イエス」と答えると、弁護人は続けて「でも実際のところ、あなたは5月22日にすでに鍵を変えています。この日、ジェームズ・フランコをペントハウスに招くためですね」と追及。
アンバーが「ジェームズが来たのがいつだったのか、覚えていません」と返答するも、弁護人は「では思い出させて差し上げます」とペントハウスのエレベーターに設置されていた監視カメラの映像を再生した。
Johnny Depp v. Amber Heard live updates: Jurors shown intimate elevator moment between Amber Heard, James Franco https://t.co/FAxj0irsz2 pic.twitter.com/G26oYarewC
— New York Post (@nypost) May 17, 2022
映像にはアンバーとジェームスが親密そうに身を寄せ合っている姿が映っており、撮影されたのは2016年5月22日の22時57分(現地時間)。この日ジョニーは外出中で、そのまましばらくバンドのツアーでロサンゼルスを離れることになっていた。それを知ってアンバーはジェームズを家に呼び、万が一ジョニーが帰ってきても大丈夫なように、家の鍵を変えておいたのだ、と弁護人は主張した。
その主張にアンバーは「私は彼のスケジュールを知りませんでした」と返答したものの、ペントハウスの持ち主であるジョニーの許可を取らず、ジェームズと浮気するために勝手に鍵を変えた、という疑惑が深まることとなった。
また、ファンの間で話題になっているのは、アンバーの弁護人がジョニーがアンバーのキャリアを阻害しようとしていた、と主張した場面。ジョニーが「彼女がどうして『アクアマン』の役をもらえたと思っているんですか?」と返答したのだ。
ジョニーの弁護人が「『アクアマン』に出演できたのはデップ氏のおかげだったんですか?」と尋ねると、アンバーは苛立った表情で「いいえ、私はオーディションを受けて自分で勝ち取ったのです」と答えた。
アンバーが『アクアマン』のヒロイン役を務めることになった経緯は不明だが、2023年3月に公開が予定されている続編では、アンバーがジョニーからDV被害で訴えられていることを理由に、アンバーの降板を求め200万人を超える署名が集まる騒動も。それを受け、続編でのアンバーの出演シーンが大幅に減らされることになったと、映画ジャーナリストは語っている。
この他にもジョニーの弁護人は、アンバーがジョニーにDVを受けたと主張する翌日に出席したイベントでの写真を提示し、アンバーが主張したアザが見当たらないことを指摘。さらに、DVの通報を受けて駆け付けた警察官が「彼女に暴力を受けた形跡がなく、彼女自身も捜査に協力しようとしないので、名刺を渡して立ち去った」と証言するなど、アンバーの主張が虚偽であるという疑惑が深まる反対尋問となった。
終盤に差し掛かった今回の裁判はどんな結末を迎えるのだろうか。今後の展開に注目したい。