ミュージカル映画『グリース』などで知られる、歌手で俳優のオリビア・ニュートン=ジョン(享年73)が2022年8月8日(現地時間)、乳がんのため死去。長年にわたって音楽界の第一線で活躍を続け、親日家としても知られていた彼女に、多くの追悼メッセージが寄せられている。
ミュージカル映画『グリース』などで知られる、歌手で俳優のオリビア・ニュートン=ジョン(享年73)が2022年8月8日(現地時間)、乳がんのため死去。長年にわたって音楽界の第一線で活躍を続けた彼女に、各界から多くの追悼メッセージが寄せられている。
1974年に発表したシングル『愛の告白』が、全米1位を獲得する大ヒットを記録。グラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀女性歌唱賞を受賞するなど、一躍トップシンガーの仲間入りを果たしたオリビア。
俳優としては、1978年に公開されたジョン・トラボルタ(68)との共演作『グリース』が、大ヒット。世界にその名を轟かせることになった。
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『グリース』以降、ともに米映画界のスターとして活躍したジョンは、自身のインスタグラムにオリビアの写真を投稿し、「親愛なるオリビア、あなたは僕ら全員の人生をとても良いものにしてくれた。あなたの影響力は信じられないものだった。とても愛しているよ」と、追悼。
続けて、「また会おう、そしてみんなで一緒に過ごそう。初めて会った時から、僕は永遠にあなたのもの! あなたのダニー(映画『グリース』でのジョンの役名)、あなたのジョンより」と、オリビアへの愛を綴った。
My heart is broken. Rest now, sweet friend. You were as kind and loving a person as there’s ever been. I’ll miss you every day. 💔 pic.twitter.com/Z1zkVe9CVb
— Richard Marx (@richardmarx) August 8, 2022
歌手で音楽プロデューサーのリチャード・マークス(58)は、自身のツイッターにオリビアとの写真を投稿。「私の心は傷ついている。今はゆっくり休んでください、優しい友人よ。あなたは今までにないほど優しくて愛情深い人だった。毎日が寂しいよ」と、追悼メッセージを添えた。
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オリビアの大ファンだったという、俳優のヒュー・ジャックマン(53)も自身のインスタグラムにオリビアとのツーショットを投稿。
「オリビアが亡くなったという知らせを聞いて、とてもショックを受けている。私の人生の中で大きな特権のひとつは、彼女と知り合えたこと。彼女は私が知る限り最も才能のある人であっただけでなく、最も寛大で、面白い人だった。彼女は唯一無二の精神を持っていた」と追悼し、「オリビアが私の最初の恋の相手だったことは、よく知られていること。私は毎晩、寝る前に彼女(のポスター)にキスをしていた」と、幼い頃の思い出を語った。
Another angelic voice has been added to the Heavenly Choir. Not only was Olivia a dear friend, but one of the nicest people I had the pleasure of recording and performing with. I will most definitely miss her. She now Rests in the Arms of the Heavenly Father 🥲🙏🏾♥️
— Dionne Warwick (@dionnewarwick) August 8, 2022
オリビアと同じく、長年にわたって米音楽界で活躍を続けているディオンヌ・ワーウィック(81)は、自身のツイッターで「天国の合唱団にまた一人、天使の歌声が加わった。オリビアは親しい友人であっただけでなく、一緒にレコーディングやパフォーマンスをすることができた最も素敵な人。彼女がいなくなるのはとても寂しい」と、オリビアの美声を讃えた。
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俳優でダンサーのゴールディ・ホーン(76)は、自身のインスタグラムに1990年、米ロサンゼルスのグリーク・シアターで行われたチャリティコンサートで、オリビアとともに『What A Wonderful World』を披露した動画を投稿。
「73年前、この惑星に降り立った光。彼女の歌声は、私たちに喜びをもたらしてくれた。彼女の心は強く、英雄のようだった。オリビアの光は輝き続け、決して揺らぐことはないでしょう」「安らかにお眠りください、あなたは愛そのもの」というメッセージを添えた。
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長年にわたる活躍を通して、多くの共演者、ファンに愛されていたオリビア。1992年に乳がんと診断されたことを公表してから30年間、闘病生活を続けながら、出身地であるオーストラリアのメルボルンに「オリビア・ニュートン=ジョン がん健康研究センター」を設立するなど、積極的な啓発活動も続けていた。
夫ジョン・イースタリング(70)は、オリビアのインスタグラムを更新。「オリビアは30年以上にわたり、乳がんとの闘いを通して、勝利と希望のシンボルとなってきました。彼女の癒しのインスピレーションと植物療法の先駆的な経験は、植物療法とがんの研究を目的としたオリビア・ニュートン=ジョン財団の基金として引き継がれています」とした上で、「花に代えて、オリビア・ニュートン=ジョン財団に寄付をお願いします」と、呼びかけた。
また、10回以上にわたって来日するなど、親日家としても知られていたオリビア。2021年秋には、「日本の音楽文化の発展と友好親善に寄与した」として、「旭日小綬章」を受章していた。
多くの追悼メッセージに綴られた尊敬と愛情の言葉の数々からは、オリビアが歌手や俳優としての功績だけではなく、多くの人々の心にその歌声と愛を残したことを示している。