映画『チケット・トゥ・パラダイス』で元夫婦を演じたジョージ・クルーニー(61)とジュリア・ロバーツ(54)が、同映画のワールドプレミアに出席。『オーシャンズ11』で夫婦役を演じて以来、21年来の友人だというふたりが、息の合った掛け合いを見せた。
新作映画『チケット・トゥ・パラダイス』で元夫婦役を演じたジョージ・クルーニー(61)とジュリア・ロバーツ(54)が、2022年9月7日(現地時間)、英ロンドンで行われたワールドプレミアに揃って出席した。
映画『オーシャンズ11』(2001)と『オーシャンズ12』(2004)、そして『マネーモンスター』(2016)に続いて、4度目の共演となるジョージ&ジュリア。夫婦役(今回は元夫婦)を演じるのは『オーシャンズ12』以来、実に18年ぶりのこと。
21年来の友人としてプライベートでも親交が深いというふたりは、久しぶりの共演となった今作でも息がぴったりだったそうで、軽快な掛け合いを披露し撮影現場を盛り上げたとか。
今作でジョージとジュリアが演じたのは、結婚後わずか5年で離婚を迎え、それから20年間、ひとり娘のためだけに家族の関係を続けてきた元夫婦。娘が卒業旅行先のバリ島で出会ったばかりの青年と恋に落ちたことから、スピード婚目前の娘を止めるため、不仲ながらもふたりでさまざまな方法を画策する、というストーリーだ。
撮影は終始なごやかに進んだというが、周知の仲だからこその苦労もあったそう。ジョージは米紙『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで、ジュリアとのキスシーンを「80テイクも撮影した」と明かし、ファンを驚かせた。
ジュリアはキスシーンを何度も撮り直した理由について、「79テイクは笑ってしまって、最後の1テイクでやっとキスできたの」と説明。お互い数多の名作に出演してきたハリウッドスターとはいえ、長年の友人同士でキスシーンを演じるのは照れ臭かったよう。
今回、監督と脚本を務めたのは映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018)などで知られる、オル・パーカー監督(53)。なんでも今作の脚本は元々、オル監督がジョージとジュリアのために書いたものだそうで、作中のキャラクターの名前も当初は“ジョージア”と“ジュリアン”だったんだとか!
ロマンティック・コメディに出演するのは「映画『素晴らしき日』(1996)以来だ」というジョージは、今作に出演を決めた理由について「脚本を読んで、ジュリアが参加するなら面白くなると思った」「楽しい作品をやるのに良いタイミングが来たと思ったんだよ。人類にとって、大変な数年間の後だったから」と語った。
ジュリアも「ジョージと一緒だからできた。私たちのケミストリーがあってこそ」と、友人であるジョージとの共演を振り返り、「私たちは友達だけど、(『オーシャンズ11』を見ていた)アメリカ人の半分はたぶん、私たちを元夫婦だと勘違いしているから好都合ね」と冗談まじりに語った。
映画『チケット・トゥ・パラダイス』は2022年11月3日より全国公開。息の合った演技で映画を彩ったふたりの姿が見られるのを、楽しみに待ちたい。