全豪オープン欠場で“消息不明”と囁かれていた大坂なおみが妊娠を公表、父親は恋人のラッパー

４度のグランドスラム優勝経験を持つ元世界ランキング１位の女子テニス選手、大坂なおみ（25）が2023年１月11日（現地時間）、自身のSNSを通して第一子の妊娠を公表。全豪オープン欠場が発表されて、わずか数日後のサプライズ投稿に大きな注目が集まっている。

大坂なおみ（25）が自身のSNSに「コートに戻るのが待ちきれないけど、ここで少し2023年の近況をアップデート」とキャプションを添え、妊娠を報告する日本語と英語のメッセージとともに、エコー写真が映し出された画像を投稿。

大きな反響を呼び、ルイ・ヴィトンのニコラ・ジェスキエール（51）や俳優ケイト・ハドソン（43）といったセレブやテニス界の人気選手などから、続々と祝福のコメントが寄せられている。

大坂選手は英語のメッセージで「人生はとても短く、どんな瞬間も当たり前のことだと思わない、毎日が新しい恵みであり、冒険だと実感している」と最近の心境を述べた上で、「将来的には楽しみなことがたくさん。そのひとつとして私の子供が私の試合を見て、『あれが私のママ』だと誰かに話すこと（笑）を楽しみにしている」と綴り、妊娠していることを明らかにした。

投稿の中では父親についてふれられていなかったが、第一報では大坂選手が2019年から交際中とされるアメリカ人ラッパー、コーデー（25）であろうとされ、その後、米ビルボードが彼の代理人に確認したところ、父親はコーデーであることを認めたという。

この驚きのニュースの数日前、１月８日（現地時間）にテニス４大大会のひとつ、全豪オープンの大会主催者が大坂選手の出場辞退を発表。2019年、2021年と２度の優勝経験を持つ大坂選手は、１月16日（現地時間）に開幕する今年の大会のエントリーリストにも名を連ねていたという。

しかし、前哨戦への出場予定もなく、一時は“消息不明”で欠場濃厚だと噂され、英『ガーディアン』などの海外メディアは、大会側が本人と連絡が取れずに困惑していると報道。

大会主催者から欠場が発表された時も正式な理由が明かされず、その一方で、本人がパリ旅行中の写真を投稿するなど、SNSは通常どおり更新されていたことから混乱状態に。ネット上でさまざまな憶測を呼ぶこととなり、今後のキャリアを案じる声も多く聞かれた。

2022年は米『フォーブス』発表の「世界で最も稼ぐ女性アスリート」ランキングで、推定5,110万ドル（約67億円）を稼ぎ、大坂選手が３年連続で１位になったことが報じられたが、その大半は広告収入によるもの。

本業では３月にマイアミ・オープンでの準優勝以来、不調が続いている。９月に東京で開催された大会も、腹痛を理由に２回戦で棄権。それを最後に試合から遠ざかっており、2023年１月９日付のWTA世界ランキングは47位まで順位を落としている。

2021年に精神的な苦しみを打ち明けたことで、世界的に大きな話題となった大坂選手。その年の全仏オープン１回戦で試合後の記者会見を拒否する声明を出し、２回戦で棄権。続くウィンブルドン選手権も辞退。

2018年全米オープンで、20歳にしてグランドスラム初優勝を果たして以来、長くうつの症状と不安に悩まされていることを明かしていた。そんなメンタルヘルスの問題と闘う大坂選手の支えとなったのが、人気ラッパーのコーデーだったという。

コーデーは2021年グラミー賞２部門にノミネートされた経歴を持ち、シンガーソングライターのH.E.R.（25）やヤング・サグ（31）らとのコラボでも知られる、注目のラッパー。

２人は2019年にNBA・LAクリッパーズの試合を観戦したのが初デートとのことだが、当時コーデーはテニスについて聞かれてもセリーナ・ウィリアムズ（41）とその姉ビーナス（42）の名前しかあげられないくらい疎く、大坂選手が有名なテニス選手であることを知らなかったそうだ。

２人は交際をオープンにはしていないものの、公私にわたりお互いをサポート。コロナ禍で無観客開催となった2020年全米オープンで見事優勝した時も、コーデーの存在が大きかったことを明かし、Instagramの投稿（現在は削除）で感謝を伝えていた。

２週間にわたる大会期間中、隔離状態だった大坂選手は、1人でさみしいとFaceTimeで話したところ、すぐにコーデーはすべてを投げ出してNYへ駆けつけてくれたとのこと。「いまだにテニスのルールも知らない（笑）」彼の心優しい行動に感動もひとしおだったという。

そんな大坂選手もSNSを通じてコーデーの音楽活動を応援。彼が２枚目のアルバムをリリースした際、「誰かと親しくなって、どれだけ創作に愛を注いでいるか、献身的に働いているかを見ることは本当に感動的」だとボーイフレンドを賞賛。

「あなたはスターであり、光であり、文字通りあなたが歩くすべての部屋を明るくする（あなたの髪のせいかもしれないけど笑）」と冗談まじりに、「誇りに思っている」ことを伝えた。

今回の妊娠報告メッセージの冒頭でキャリアを振り返り、「この数年間、控えめに言っても興味深いものでしたが、人生で最も困難な時こそ、最も楽しいのかもしれないと気づきました。この数カ月テニスから離れたことで、自分が人生を捧げてきた競技に、新たな愛と感謝の気持ちを持つことができました」と綴った大坂選手。

「人生において完璧で正しい道なんて無いと思います。ただ良い目的で前進し続けさえすれば自分の道が開けると思っています」と追記した。

最後に「2023年は私にとって教訓の多い１年になりそうだ」とし、「来年会えることを楽しみにしています」と2024年の全豪オープンで復帰する予定であることをファンに明言。

今シーズンは全休となり、大坂選手がプレイする姿は見られないが、テニス界のスター選手と音楽界の注目ラッパーのDNAを受け継ぐベビー誕生のニュースを楽しみに待ちたい。