ビヨンセが涙したリゾのスピーチから、ダークホースとなったハリー・スタイルズの快挙まで。想定外&歴史的快挙が続出した第65回グラミー賞を総まとめ!

2023年2月5日(現地時間)、ロサンゼルスで行われた第65回グラミー賞。予想外の受賞や衣装など、メディアやSNSで話題に上がったトピックをおさらい!

昨年は新型コロナウイルスによるパンデミックにより、ラスベガスで開催されたグラミー賞の授賞式。第65回目の今年は舞台を再びロサンゼルスに移し、2月5日(現地時間)に行われた。

最優秀グローバル音楽アルバム賞には宅見将典(44)、最優秀コンテンポラリー音楽楽器アルバム賞には小川慶太(40)と日本人2人が受賞するという嬉しいニュースも飛び出し、日本でも大きな話題に!

今年、主要部門の受賞はビヨンセ(41) とアデル(34)の一騎打ちが予想されていたものの、年間最優秀レコード賞にはリゾ(34)、年間最優秀アルバム賞にはハリー・スタイルズ(29)が輝くという結果に。その他、ビヨンセとキム・ペトラス(30)が歴史的快挙を達成するなど、驚きと喜びに溢れた瞬間をリポート!

ビヨンセが涙したリゾのスピーチから、ダーの画像_1

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1:年間最優秀アルバムに輝いたハリー・スタイルズが授賞式の話題を独占!

ダークホースと言われていたハリーが年間最優秀アルバム賞を受賞し、授賞式のラストに見事な番狂わせが起きた今回。名前を呼ばれた直後はハリー本人も驚きを隠せずにいたものの、舞台では堂々としたスピーチを披露した。

レッドカーペットでは、胸元が大胆に露出したレインボーカラーのオーバーオール姿を披露したり、ヒット曲『As It Was』を披露したステージでは、フリンジ&スパンコール付きのキャットスーツに身を包んだりと、煌めく衣装でもその存在感を大いに発揮した。

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2:遅刻のハプニングに見舞われたビヨンセ、グラミー賞 歴代最多受賞記録を更新!

渋滞で式に遅れ、最優秀R&Bソング賞の受賞の瞬間を逃してしまったビヨンセ。期待がかかっていた主要部門の受賞も叶わなかったが、最優秀ダンス/エレクトロニック・ミュージック・アルバム賞などで通算32冠を達成し、グラミー賞の歴代最多受賞記録を更新!

スピーチでは声を震わせながら、アルバム『Renaissance』にインスピレーションを与えた亡き叔父やクィア・コミュニティ、グラミー賞に感謝を述べ、会場は感動の渦に包まれた。

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3:キム・ペトラス、トランスジェンダー女性として初めてグラミー賞を受賞!

サム・スミス(30)との楽曲『Unholy』で、最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)賞に輝いたキム・ペトラス。16歳の時に性転換手術を受けた、史上最年少のトランスジェンダーとして知られる彼女が、トランスジェンダー女性として初めてグラミー賞を受賞するという歴史的快挙を達成した。

壇上でのスピーチで、「サムは私に、この賞を受け取って欲しいと願った。なぜなら私は、賞を取った初めてのトランスジェンダー女性だから」とペトラが語ると、会場は大盛り上がり! 「偉大なトランスジェンダーのアーティストのお陰で、今、私はここにいます」と2021年に亡くなったスコットランドのミュージシャン、ソフィー(享年34)や、長年LGBTQ+コミュニティの権利向上を訴えているマドンナ(64)にも感謝を伝えた。

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4:ベストドレッサーはテイラー・スウィフト!? 授賞式を楽しむノリノリの姿も絶賛される

これまでグラミー賞で新記録を度々樹立してきたテイラー・スウィフト(33)は、今回、自身が監督した『All Too Well: The Short Film』で最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞。単独監督のアーティストとして、同部門を初受賞するという新たな歴史を刻んだ。

授賞式では、元恋人のハリー・スタイルズやビヨンセ、リゾなど、受賞者が発表されるたびに熱いエールを送ったり、パフォーマンス中には楽しそうにダンスをしたりと、エネルギッシュなノリの良さで式を盛り上げ! また、ロベルト・カヴァリのクロップドトップス&ロングスカートの装いは「まるでシンデレラのように美しい」とメディアやSNSで大絶賛されるなど、さすが歌姫らしい存在感で人々の視線を奪った。

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5:アデル、長年憧れていたセレブと初対面を果たし思わず赤面!

主要部門の受賞に期待がかかるも、結果は最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)賞のみの受賞となったアデル。だが、彼女にはもう一つ嬉しい出来事が。

式の途中、司会のトレバー・ノアが「アデルはずっとドウェイン・ジョンソン(50)に会うことを夢見てきたが、その機会はなかったそうだ。それで彼に確認したら、彼も君の大ファンだったんだよ」とアデルに語りかけると、ドウェイン本人がアデルの元へ! 大きな笑みを浮かべて喜ぶアデルの姿は、「ガチのファン!」とSNSでも大きな話題に。

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6:ヒップホップ50周年記念パフォーマンスのために、豪華アーティストが大集結!

毎年、人気アーティストたちによる豪華なパフォーマンスが話題を呼ぶグラミー賞授賞式だが、今年の目玉となったのは、ヒップホップ誕生50周年を記念したパフォーマンス!

Run-D.M.C.、ラキム(55)、ビッグ・ボーイ(48)、チャックD(62)、ミッシー・エリオット(51)、リル・ウェイン(40)、メアリー・J. ブライジ(52)、アイス-T(64)、クィーン・ラティファ(52)といったそうそうたるミュージシャンたちが顔を揃え、圧巻のステージを披露した。

中でもバスタ・ライムス(50)の有名な早口ラップには「聞き取れないけど、とにかくすごい」と魅了される人が続出!

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7:年間最優秀レコード賞に輝いたリゾのポジティブ度満点なスピーチに、ビヨンセも涙!

レッドカーペットでの薔薇ドレスやパワフルなパフォーマンス、そして最優秀リミックス・レコーディング賞、年間最優秀レコード賞受賞と、授賞式を通して様々なシーンで話題をさらったリゾ。特に話題を呼んだのが、主要部門の一つ、年間最優秀レコード賞を受賞した際のスピーチだ。

プリンス(享年57)が亡くなった時、私はポジティブな音楽作りに生涯を捧げようと決めた。当時、ポジティブな音楽は人気がなかったけど、私は自分に忠実でいようと誓った。なぜなら私は、世界が良い方向に向かうための『変化』を起こさなければいけないと感じたから。

そして今、世間は、自分の身体を愛し、自分らしくいることの素晴らしさを歌った曲に溢れている。私は、その一部になれたことがすごく誇らしい。

世界には暗いニュースがたくさんあるけれど、人間が良い行いをできるだけじゃなくて、本質的に良いものだと信じている。今この時、誰も自分を理解してくれないと感じている人は、私を信じて、自分自身に忠実であり続けて。そうすれば、いつか、あなたを信じて支えてくれる人が必ず見つかるから。

そんな熱いメッセージを締め括ったのは、「人生を変えてくれた」と言う憧れの歌手、ビヨンセへの敬意。リゾが涙ながらに「あなたの音楽に感動して、私も人を感動させる音楽が作りたいと思った」と語ると、ビヨンセの目にも涙が!

第65回グラミー賞授賞式の受賞アーティスト&作品リストは、以下よりチェック。

年間最優秀レコード:『About Damn Time』リゾ

年間最優秀アルバム:『Harry’s House』ハリー・スタイルズ

年間最優秀楽曲:『Just Like That』ボニー・レイット

最優秀新人賞:サマラ・ジョイ

最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ):
『Easy on Me』アデル

最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ):『Unholy』サム・スミス & キム・ペトラス

最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム:『Higher』マイケル・ブーブレ

最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム:『Harry’s House』ハリー・スタイルズ

最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング:『Break My Soul』ビヨンセ

最優秀ダンス/エレクトロニック・ミュージック・アルバム:『Renaissance』ビヨンセ

最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス:『PLASTIC OFF THE SOFA』ビヨンセ

最優秀R&Bソング:『CUFF IT』ビヨンセ

最優秀ラップ・アルバム:『Mr. Morale & The Big Steppers』ケンドリック・ラマー

最優秀ラテン・アーバン・アルバム:『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー

最優秀ミュージック・ビデオ:『All Too Well: The Short Film』テイラー・スウィフト

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