マドンナ(64)が自身のインスタグラムを更新。先日開催されたグラミー賞授賞式後に送られたという自身の容姿への心ないコメントについて言及し、現代社会に蔓延る年齢差別と女性蔑視の風潮を批判した上で、すべての女性の「先駆者になっていきたい」と、その強い意志を語った。
2023年2月7日(現地時間)、マドンナ(64)が自身のインスタグラムを更新。自身の容姿への心ないコメントについて言及した上で、現代社会に蔓延る年齢差別と女性蔑視の風潮を批判した。
今月5日(現地時間)に開催された第65回グラミー賞授賞式で、トランスジェンダー女性として初受賞を果たしたキム・ペトラス(30)と、ノンバイナリーであることを公表しているサム・スミス(30)のコラボレーション楽曲『Unholy』のプレゼンターを務めたマドンナ。
ステージに登場したマドンナは、自身も批判と闘ってきたことに触れながら、「疑いや批判を乗り越え、美しく、才能に溢れたふたりのアーティストを紹介できることを嬉しく思う」「新しい道を構築し、批判に耐えてくれている世の中の反逆者たちに感謝を伝えたい」とスピーチ。会場は大きな拍手に包まれた。
しかし、そんなマドンナのスピーチを見た視聴者からは、以前のマドンナより腫れぼったく見える顔や細い眉など、容姿の変化を指摘する声が続出。SNS上では「そろそろ整形はやめたら?」「あなたは誰? ファンだったのに」など、多くのコメントが寄せられる事態に。
そんな世間の反応を受けて、マドンナは自身のインスタグラムを更新。キムとサムを讃えるメッセージを綴った後、「私のスピーチを見た多くの人が、“カメラマンが長いレンズで撮った、顔が歪んでしまっている私の写真”のみを話題にしている」と、自身の容姿に向けられたコメントについて言及。
続けて、「私はまたしても、私たちの住む世界に蔓延している年齢差別と女性蔑視の目に晒されてしまった。45歳を過ぎた女性を祝福せず、意志が強く、勤勉で冒険的な女性を罰する必要があると感じている世界」と自身へのコメントを批判した上で、現代社会における年齢差別と女性蔑視の風潮についての持論を展開した。
さらにマドンナは、「私はこれまで、自分が行ったクリエイティブな選択や自身の外見や服装について謝ったことはないし、これからもそうするつもりはない。キャリアをスタートさせた当初から私はメディアにこき下ろされてきたけれど、これはすべて試練だと感じているし、私の後に続く女性たちが今より楽に過ごせるよう、喜んで先駆者になっていきたい」と、その強い意志を綴った。
また、最後には、今回のグラミー賞で最優秀R&Bソング賞など4部門を受賞し、同賞の歴代最多受賞記録を塗り替える快挙を成し遂げたビヨンセ(41)が昨年リリースした楽曲『BREAK MY SOUL』の歌詞を引用。「ビヨンセの言葉を借りれば、『You won't break my soul(あなたたちに私の魂は壊せない)』」と結んだ。
キムが受賞時のスピーチで「LGBTQ+の人権について戦ってくれたマドンナ。マドンナがいなかったら、私はここにいなかった」と語った通り、批判の声が寄せられる一方で若者を中心に多くの支持を得続けているマドンナ。
今年は自身の音楽活動40周年を記念したコンサートツアー『The Celebration Tour』の開催も決定しており、マドンナの今後の活躍からますます目が離せない。