2023年2月12日(現地時間)、米アリゾナ州グレンデールで行われた第57回NFLスーパーボウルのハームタイムショーで、リアーナ(34)が圧巻のパフォーマンスを披露。ステージに“スペシャルゲスト”が登場していたことがショー終了後、明らかとなった。
毎年、豪華アーティストの出演が話題のスーパーボウルのハーフタイムショーに、今年はリアーナ(34)が出演。パフォーマンス中、リアーナのお腹がふっくら見えるとネット上で話題となり、ファンもメディアも大騒ぎに。
その後まもなく第二子妊娠中であることを代理人が認め、第一子出産からわずか9カ月後の歌姫のビッグニュースにSNSが沸いている。
今回のハーフタイムショーが、2018年グラミー賞以来のライブパフォーマンスとなったリアーナ。ロエベのクリエイティブ ディレクター、ジョナサン・アンダーソン(38)が、“飛行”をテーマにカスタムデザインしたという真っ赤なジャンプスーツに身を包み、ステージに登場した。
真っ白な衣装を着用したダンサー軍団に囲まれ、約13分という短い時間に全12曲のメドレーを披露。大ヒットした『We Found Love』、『Umbrella』、『Diamonds』などを中心に、イントロのみの曲なども含め、キャッチーなセットリストで観客を熱狂させた。パフォーマンスの最中、メイクを直し、自身のコスメブランドをさりげなく宣伝する演出も話題に!
スーパーボウルの前週に行われた『NFL Total Access』のインタビューで、今回のステージで何かサプライズは起こりうるかと聞かれ、「誰かを連れていこうと考えている」と答えていたリアーナ。
謎めいた回答にもしかして妊娠?という噂も流れたが、ハーフタイムショーは伝統的にサプライズ・デュエットが多いことから、多くのファンはアーティストのゲスト出演を予想していたようだ。しかし、コラボで有名なヒット曲、ジェイ・Z(53)との『Run This Town』でも、DJキャレド(47)との『Wild Thoughts』でも、コラボレーターが登場することはなかった。
米『CBS News』によると、SNSが一斉に反応したのはショーのオープニング。『B**** Better Have My Money』の演奏中、リアーナがお腹に手を当てると、視聴者は釘付けに! リアーナの名前と「Pregnant(妊娠)」というワードが瞬く間にTwitterのトレンドとなった。
ボディ・ポジティブなのか、妊娠なのか、ファンがSNS上で議論を繰り広げるなか、メディア各社が彼女の代理人に妊娠を確認したと報じ、パフォーマンスが終了して1時間も経たないうちに、この朗報が正式に認められた。
この日、6年ぶりとなるリアーナのライブを見るためにジェイ・Z親子やアデル(34)など、多くのスターが集結。リアーナと親しいモデルのカーラ・デルヴィーニュ(30)は「#チームリアーナ」のハッシュタグをつけて、「リアーナのコンサートがアメフトの試合で中断された。変な感じだけど、まあいいや」と書かれたTシャツ姿の写真を投稿。
このユニークなTシャツは「Savage x Fenty's "Game Day" collection」と題し、リアーナが自身のファッションブランドから発売したもので、裏にリアーナの顔写真がプリントされていることをカーラが披露し、話題となった。
そしてもちろん「チーム・リアーナ」の中で最も注目を集めたのは、パートナーのエイサップ・ロッキー(34)。2022年5月13日(現地時間)に誕生した第一子に続き、第二子の父親となるエイサップは、アメフトボールを持ったリアーナの手をデザインしたカスタムメイドのレザージャケットを着用。
このジャケットのモチーフとなったのは、2022年9月25日(現地時間)、リアーナとNFLの公式アカウントが今回の出演を発表するためにInstagramに投稿して反響を呼んだ画像。エイサップはスーパーボウル感満載に仕上げられた1着に、リアーナのブランド、フェンティのキャップを合わせた、リアーナ愛全開なルックでフィールドに登場した。
2023年1月のApple Music 1のインタビューでは、「俺のレディー(リアーナ)がまた音楽の世界に戻ってきたことがうれしい」と話し、彼女のハーフタイムショー出演について、「正直言って他の誰よりも興奮している」と明かしたエイサップ。
リアーナのパフォーマンスをスマホで撮影したり、一緒に踊ったりとうれしそうにサポートする姿がカメラに捉えられ、メディアはこぞって、彼こそがリアーナのNo.1ファンだと報じた。
リアーナはショー本番を前に、NFLとパートナーシップを組むApple Musicで行われた公式記者会見に出席。人生のこのタイミングでスーパーボウルに出演することについて聞かれ、「今しかないという感じだった」と回答。最初は「産後3カ月の私が、こんな重大な決断をする必要があるの? 後悔するかもしれない」と思ったという。
しかし「母親になると何でもできるような気持ちになることがある」と続け、怖くもあるけど、その挑戦には何か爽快感があると告白。「息子が見てくれることも私にとって重要」だと語り、母になったことが大舞台でのパフォーマンスを決意するきっかけとなったと明かしている。
第一子誕生からわずか9カ月。意外な形での発表となった今回の妊娠に祝福のメッセージが相次ぐ一方、ファン待望の9枚目のアルバムの発売がまた遅れるのではと落胆する声も。この7年間で発表されたシングルは、2022年10月、マーベル映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』サントラのために、故チャドウィック・ボーズマン(享年43)に捧げた『Lift Me Up』のみとなっている。
この曲でアカデミー賞歌曲賞にノミネートされたリアーナはオスカー獲得となるか、3月に発表される受賞結果を楽しみに待ちたい。