英王室のキャサリン皇太子妃(41)がウィリアム皇太子(40)とともに、2023英国アカデミー賞授賞式に出席。ドラマティックなモノトーンスタイルを堂々と着こなし、スターも圧倒するほどのオーラを放っていたことが話題になっている。
2023年2月19日(現地時間)、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで開催された第76回英国アカデミー賞授賞式のレッドカーペットにウィリアム皇太子夫妻が揃って登場。
キャサリン皇太子妃(41)のエレガントなドレスが2019年の同式で着用したもので、華やかなイヤリングがなんとZARAのものであったことが、大きな反響を呼んだ。
ウィリアム皇太子(40)は2010年より英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)の会長を務めており、2017年に初めて夫婦で授賞式に出席。毎回スター以上のまばゆい輝きを放つ夫妻のBAFTAスタイルは、王室ファンの楽しみのひとつとなっているという。
2021年はフィリップ王配(享年99)の逝去で、2022年はスケジュールの都合で欠席し、3年ぶりの復帰となった今回。ウィリアム皇太子は黒いベルベットのタキシードスーツに身を包み、蝶ネクタイを合わせてクラシックに。キャサリン皇太子妃はエレガントなワンショルダードレスに、ピンクのリップとダークスモーキーな目元のグラマラスなメイクで、レッドカーペットに姿を現した。
着まわし上手なことで知られるキャサリン皇太子妃。サステイナブルなファッションを推奨するBAFTAのドレスコードは皇太子妃の望むところのようで、流れるように美しいアレキサンダー・マックイーンのロングドレスは2019年に同式で着用したものを一部リメイクしたもの。
ウィリアム皇太子のタキシードにリンクさせたかのようなベルベットのロンググローブをプラスし、ジミー チュウのクラッチバッグを合わせ、銀幕スターのような優美なモノトーンスタイルに仕上げた。
英『インディペンデント』紙によると、授賞式の最中に英ニュース番組『スカイ・ニュース』で、あるジャーナリストがキャサリン皇太子妃のスタイリングについて解説。
皇太子妃の御用達ブランドとしても有名なアレキサンダー・マックイーンのこのドレスについて、2019年はコサージュのようなディテールだった左肩部分が、今年はトレーン状にアレンジされていることに言及。
さらにフラワーモチーフのシャンデリアイヤリングに注目し、「どこのだと思う? ZARAよ!」と明かした後、「誰がこんなこと想像できた? 18ポンドだってプロデューサーが言っていた」と続け、その情報は瞬く間にネットに拡散。
存在感たっぷりなイヤリングが、皇太子妃のお気に入りブランドとしておなじみのZARAで、17.99ポンド(約2,900円)というお手頃プライスで販売されているとメディアがこぞって報じ、SNS上で驚きの声があがった。
そして、王室ファンが最も注目したのは、キャサリン皇太子妃がフルレングスのオペラグローブを着用していたこと。
これは王室御用達ブランド、コーネリア・ジェームスのもので、故エリザベス女王(享年96)のお気に入りだったグローブデザイナー。女王が初めてそれを着用したのはフィリップ王配とハネムーン中、1947年のことだったという。また故ダイアナ元妃(享年36)も同ブランドのオペラグローブを愛用者だったことを、英『HELLO!』がデザイナーの娘を取材した記事で報じている。
キャサリン皇太子妃もコーネリア・ジェームスの手袋のファンとして知られているが、『HELLO!』によるとオペラグローブの着用は、約13年間の王室生活で今回が初めて。ロイヤルファンの多くは新アイテムの登場に歓喜するとともに、2019年のスタイリングとはガラリと違う印象に仕上げた見事な着まわしテクを絶賛した。
授賞式にプレゼンターとして出席していた俳優キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(53)は、皇太子夫妻がInstagram公式アカウントに投稿した画像に、赤いハートを添えて「Glorious(輝かしい)」とコメントしている。
今年はプリンスおよびプリンセス・オブ・ウェールズの称号を授かって初の授賞式となり、例年以上に注目を集めていた皇太子夫妻。レッドカーペットではキャサリン皇太子妃が皇太子に耳打ちをしたり、ウィリアム皇太子が皇太子妃の肩にさっとふれたり、珍しくボディタッチが多く、リラックスした様子だったという。
そんなロイヤルカップルのさりげなくも仲睦まじい姿に王室ファンはうっとり。さらにキャサリン皇太子妃が、皇太子のお尻をポンと叩く一瞬を集まっていたファンが捉え、その微笑ましい瞬間がTwitterで共有されたことも話題となった。
授賞式では映画『クィーン』(2006)で女王を演じ、アカデミー賞とBAFTAを受賞したことで有名な、デイムの敬称を冠するイギリス人俳優ヘレン・ミレン(77)がステージへ。
故エリザベス女王の功績を称える映像が映し出されたスクリーンを前に、女王が映画とテレビ業界のためにしてくれたすべてのことに「BAFTAを代表して」感謝の意を表し、女王は「国家を率いる女性でありながら」どんなに有名な歌手も俳優も脇役にしてしまう「国を代表するトップスター」だったと語った。
そのスピーチを最前列で見守っていたウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、感慨深そうに拍手喝采を送っていたという。スター並みの存在感だと評判のこのロイヤルカップルが、女王の後継者として、今後どんな活躍を見せてくれるのだろうか。