故エリザベス女王(享年96)の逝去に伴い、2023年5月6日(現地時間)に行われることが決定したチャールズ国王(74)の戴冠式。しかし、そんな英国にとって歴史的な日の翌日に開催される予定の祝賀コンサートへの出演を大物アーティストたちが続々と辞退している。
2023年5月6日(現地時間)に行われる英チャールズ国王(74)の戴冠式。翌日に開催予定の祝賀コンサートへの出演を、「大物アーティストたちが続々と辞退している」と地元メディアが報じている。
故エリザベス女王(享年96)が2022年9月8日(現地時間)に逝去してから約8カ月の服喪期間を経て、慣例通り、英ロンドンのウェストミンスター寺院で行われる予定のチャールズ国王の戴冠式。エリザベス女王が即位して以来70年ぶりとなる戴冠式に、英王室関係者は準備に追われているという。
しかし、そんな歴史的な日を前に少々心配なニュースが飛び交っている。戴冠を記念して行われる予定の祝賀コンサートへの出演を、大物アーティストたちが続々と辞退しているというのだ。
戴冠式の運営に関わっているという関係者によると、チャールズ国王は祝賀コンサートでパフォーマンスして欲しいアーティストを何名か挙げ、「そのリストには英国出身の世界的歌手、アデル(34)とエド・シーラン(32)が入っていた」というが、両名から多忙を理由に出演を辞退されてしまったそう。
アデルとエドの出演が叶わなくなり、英王室はワン・ダイレクションのメンバーで、現在はソロアーティストとして活動するハリー・スタイルズ(29)のほか、英音楽界の巨匠とも呼ばれるエルトン・ジョン(75)や、社会現象を巻き起こすほどの人気を博した英女性アイドルグループ、スパイス・ガールズにも出演をオファー。
しかし、なんとこちらもすべて多忙を理由に辞退されてしまったんだとか。
地元メディアによると、ワールドツアー真っ最中のハリーは祝賀コンサートが行われる5月には、デンマーク、ドイツ、英ウェスト・ミッドランズ州のコヴェントリー、スコットランドを巡る超多忙スケジュールのため辞退。
2000年に解散したスパイス・ガールズは、今回の祝賀コンサートのために再結成が予定されていたものの、現時点でのメンバーのスケジュールなどからオファーが受けられない状況になってしまったという。
昨年6月に行われたエリザベス女王即位70周年を祝う行事「プラチナ・ジュビリー」の一環として開催された記念コンサートでは、英ロンドン出身の伝説的ロックバンド、クイーンのメンバー、ブライアン・メイ(75)やロッド・スチュワート(78)などの豪華スターたちが集結。
公共放送局BBCが行った生中継は瞬間最高視聴者数1,340万人、平均視聴者数1,200万人とBBCの2022年最高視聴者数を記録しただけに、今回の祝賀コンサートに向けられた期待も大きく、度重なる出演辞退のニュースに英国民からはコンサートの開催を不安視する声も上がっている。
また、すでに出演を辞退しているエドは昨年の記念コンサートでエリザベス女王と2021年4月に逝去した故フィリップ殿下(99)に敬意を表し、自身の代表曲『パーフェクト』を歌唱。高い評価を得ていただけに再出演を望む声が多かったそう。
英王室の関係者は、祝賀コンサートの前日に米テキサス州での公演を予定しているエドについて、「公演後、プライベートジェットで駆けつければ出演も可能」だと話しており、エドの出演についてはギリギリまで調整中だとか。
昨年の「プラチナ・ジュビリー」に続き、今年も華やかなコンサートが見られることを楽しみにしたい。