アカデミー賞受賞経験を持つ映画監督ソフィア・コッポラ(51)とグラミー賞受賞経験を持つミュージシャン、トーマス・マーズ(46)の娘ロミー・マーズ(16)が、自宅で料理をする動画をTikTokに投稿。両親に外出禁止にされていることを明かし、その理由があまりにセレブすぎると、ネット上でバズっている。
映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督(83)の愛娘で、自身もハリウッドを代表する女性監督としての地位を確立しているソフィア・コッポラ(51)。
その長女ロミー・マーズ(16)が動画の中で明かした「外出禁止の理由」がさすがセレブなら、動画の編集力もさすが映画監督の娘だと、SNSで話題沸騰! アメリカで最も有力な高級日刊紙として知られる『ニューヨーク・タイムズ』のサイトなども取り上げるほど、大きな注目を集めている。
ソフィアは自身の監督作『ヴァージン・スーサイズ』(1999)のサウンドトラックへの参加がきっかけで出会って結婚した、仏インディーズバンド「フェニックス」のボーカリスト、トーマス・マーズ(46)との間に2人の娘がおり、2006年に誕生した長女がロミー。
現在16歳で思春期真っ只中と思われる彼女の動画は、「外出禁止中だから、一緒にウォッカソースのパスタを作ろう」と語り始めるシーンからスタートする。
外出禁止といえば、アメリカでは子どもへの“お仕置き”の定番として知られるが、そうなった経緯をまず説明したロミー。
「私が外出禁止になったのはね。キャンプ仲間と夕食を食べるために、パパのクレジットカードで、ニューヨークからメリーランドまでヘリコプターをチャーターしようとしたからなの」という衝撃の理由を、普通のことのように淡々と語った。
その後、「OK!始めよう」と元気よくソース作りに取りかかったロミーは、「ニンニクとタマネギの違いがわからなくて、タマネギを画像検索した」と世間知らずぶりを発揮。「それって、恥ずかしいことよね」と認めた後、大きな包丁の刃を自分の顔の横でキラリとさせ、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
そもそもソフィアは、プライベートをあまり明かさないことで有名。子どもたちをできる限りメディアにさらさないようにしていると公言しており、ロミーはSNSで発信することを禁止されていたようだ。
「私が動画を投稿しようと考えたのは、もう外出禁止になっているからなんだけど。うちの両親の最大のルールは、私がソーシャルメディアの公開アカウントを持つことは許さない!みたいな感じで」と、ルールを破ったのはすでにお仕置き中だから、と釈明。
そこで父親の所属するバンドが2010年に獲得したグラミー賞のトロフィーを掲げて、「それは私にネポティズム(縁故主義)の子になってほしくないからなの」と続け、「でもTikTokは私を有名にするわけではないから、別に関係ないよね」と皮肉たっぷりに付け加えた。
ふたたび料理に戻ったロミーはエシャロットの断面をカメラに向け、「これはタマネギなの?」とタマネギだと思えない理由を卑猥な表現で説明してから、ゴールデンレトリバーをなでている男性を紹介。
「こちらはアリ。私のベビーシッターさんのボーイフレンドなの。私の両親はまず家にいないので、代わりの両親というわけ」と反抗期らしい嫌味な一言を放った。
最後に「パート2では実際にパスタを作る」と予告して締めくくったが、それは実現しそうにない。
この動画がすぐに削除されたからだが、あるファッションジャーナリストがキャプチャーをTwitterに投稿。ハリウッドで議論が過熱している「ネポベイビー」の話題の格好の材料とあって、2023年3月24日現在、表示回数は5,500万を超える注目度の高さとなっている。
なお、米『FOX News』や英『BBC』などのメディアが、ロミーの両親それぞれの代理人に問い合わせを行ったようだが、コメントを拒否されたという。
不気味な切迫感のある早回しの語りや、センスのいいカメラワーク、独創的な場面の切り替えなど、偉大な映画監督一族のDNAを感じさせる、この49秒の動画。
バズった原因を『ニューヨーク・タイムズ』は、有名人の子どもでありながら、あまり表舞台に出てこない存在だったことと、現実離れした理由だけれど、親に家から出してもらえないティーンエイジャーという“あるある”に人々が共感したからだと分析。
Twitterユーザーたちからは、「ドラマチックな緊張感、優れた場面設定、感情を表す絶妙な小道具選び(玉ねぎ=涙)、家族にまつわる衝撃的な暴露、ドタバタコメディ、素晴らしい会話...あなたは正しい」、「完璧な短編映画。3世代目のコッポラ監督の誕生だ」など、ユーモアたっぷりなコメントが続々と寄せられている。思わぬ形で、親譲りの才能を垣間見せたロミーの将来を楽しみにしたい。