自身初となる長編小説を発売したトム・ハンクス(66)。有名メディアによる酷評に対し「公平ではない」と自身の率直な思いを語った。
俳優のトム・ハンクス(66)がBBCのインタビューに登場。自身が執筆した初めての長編小説『メイキング・オブ・アナザー・メジャー・モーション・ピクチャー・マスターピース』が一部で酷評を受けたことに対する、胸の内を明かした。
1940年代から現代にかけて制作された、超大作のスーパーヒーロー映画の舞台裏を描いた同作。ストーリーの中には、トムが手がけた3冊のコミックが登場し、それらの作品も収録された豪華な内容となっている。
しかし英紙『サンデー・タイムズ』や米紙『ニューヨーク・タイムズ』などをはじめとした各メディアは、感銘を受けなかったよう。『サンデー・タイムズ』の書評では、「トムは映画制作を見下している」「文章がぎこちない」とこき下ろされてしまった。
これらの批評に対し、トムは「公平ではない」とコメント。続いて、自身の本は「必ず読者を楽しませ、喜ばせる」と自画自賛した。
また、映画スターとして批判には慣れているものの、今回の批評に関しては「精神的に参った」と傷ついたことを明かしている。
映画『フィラデルフィア』(1993年)、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年)と2年連続でアカデミー主演男優賞を受賞し、人気と実力を兼ねそなえたトップ俳優に躍り出たトム。以降、『グリーンマイル』や『ダ・ヴィンチ・コード』など数々の人気映画で主演を務めている。
2017年には短編小説集『変わったタイプ』で小説家デビュー。米誌『ピープル』のインタビューでは、次回作の長編小説について「私の映画業界での経験が大いに生かされている。本に登場するすべてのキャラクターは私自身が経験した体験やフィロソフィーが含まれており、これまで行ったスタントやNGなど、愚かな瞬間さえも(体験が)反映されている」と語っていた。
これまでスーパーヒーロー映画には出演していなかったトムが、アクション映画の舞台裏を描くことで注目を集めていた同作。今後、世間がどのように評価するのか、気になるところ。