ウェストミンスター寺院で戴冠式が行われた翌日の2023年5月7日(現地時間)、ロンドン郊外にあるウィンザー城で、戴冠式の祝賀コンサートが盛大に行われ、ライオネル・リッチー(73)やケイティ・ペリー(38)など、豪華アーティストが出演。チャールズ国王(74)とカミラ王妃(75)をはじめ、王室メンバーがロイヤルボックスに勢ぞろいし、2万人以上の観客とともにライブを楽しんだ。
ウェストミンスター寺院で戴冠式が行われた翌日の2023年5月7日(現地時間)、ロンドン郊外にあるウィンザー城で、戴冠式の祝賀コンサートが盛大に行われ、ライオネル・リッチー(73)やケイティ・ペリー(38)など、豪華アーティストが出演。チャールズ国王(74)とカミラ王妃(75)をはじめ、王室メンバーがロイヤルボックスに勢ぞろいし、2万人以上の観客とともにライブを楽しんだ。
ウィンザー城内に設置されたコンサート会場には、一般公募の市民や招待客など2万人以上が集まり、ロイヤルボックスには国王夫妻をはじめ、ウィリアム皇太子(40)夫妻やエドワード王子(59)夫妻とその子どもたち、アン王女(72)の娘ザラ・ティンダル(41)とマイク・ティンダル(44)夫妻などが大集合。コンサートの様子は英BBCで生中継され、戴冠式の厳かな雰囲気とは打って変わって、踊ったり、歌ったり、楽しそうに鑑賞する王室メンバーの様子がSNSで話題となった。
ロイヤルボックスの最前列には、リンクしたスーツスタイルのウィリアム皇太子と長男ジョージ王子(9)が並び、その隣に英ブランド、セルフポートレートのクリーム色のシフォンワンピースを着用した長女シャーロット王女(8)、そして御用達ブランド、アレキサンダー・マックイーンの真っ赤なパンツスーツ姿のキャサリン妃(41)が着席。
チャールズ国王(74)とカミラ王妃(75)がリラックスした表情で登場すると、一同は立ち上がって拍手で出迎えた。その際、前を通り過ぎる国王に本格的なカーテシーでご挨拶したシャーロット王女が一瞬、よろめくハプニングが! しかし、小さなプリンセスはすぐに立ち直って笑顔を見せ、王室ファンを安心させた。
戴冠式で国王のページ・オブ・オナーの大役を務めたジョージ王子も、弟ルイ王子(5)の手を引くなど、面倒見のいいお姉ちゃまぶりが話題を呼んだシャーロット王女も、ライブ中はユニオンジャックの旗を熱心に振りながら、終始ごきげん。
特にシャーロット王女は、表情豊かに笑ったり、踊ったり、大はしゃぎ。黄金に輝くヴィヴィアン・ウエストウッドのドレスを纏ったケイティ・ペリー(38)が大ヒット曲「ロアー」を演奏中、口ずさんでいる姿も目撃されている。
またウィリアム皇太子が2人の子どもたちの顔に旗を振りかざしてからかう“おふざけ”シーンや、シャーロット王女のLEDライトのリストバンドが緩んでしまい、キャサリン妃に助けを求める場面など、親子の仲の良い様子も垣間見られた。
ロイヤルファミリーがもっとも盛り上がりを見せたのはライオネル・リッチー(73)のパフォーマンスで、ロイヤルボックスは総立ちに。
気さくなことで知られるザラ&マイク夫妻はじめ、楽しそうに踊る王室メンバーの中でも、ひときわノリノリで体を揺らすエディンバラ公爵夫人ことソフィー妃(58)に視聴者の目は釘付けに!
普段はあまり公の場に姿を見せない長女レディ・ルイーズ(19)と長男のウェセックス伯爵ジェームズ(15)とともに家族揃って出席したソフィー妃。夫エドワード王子のぎこちなさ(?)とは対照的なソフィー妃の“こなれた動き”に、多くの王室ファンが魅了され、“ダンスフロアの女王”とSNSで絶賛された。
米誌『People』によると、今回出演したケイティとライオネルは、国王となじみが深く、国王が皇太子時代に共同設立した慈善団体「The British Asian Trust」のアンバサダーをケイティは2020年から務めており、ライオネルは、慈善団体「ザ・プリンス・トラスト」の初代グローバル・アンバサダーとグローバル・アンバサダー・グループの初代会長に2019年に任命されている。
戴冠式にも出席した2人は、ともに米人気番組『新アメリカン・アイドル』の審査員を務めており、今週はロンドンから録画出演に。その映像にはなんと国王夫妻もサプライズ登場し、話題となっている。
有名アーティストのパフォーマンスだけでなく、オペラやバレエや合唱、ベルファストからドーバーまで続く光のショーなど、多彩なショーが繰り広げられた豪華絢爛な祝賀コンサート。
ドラマ『ダウントンアビー』や映画『パディントン』の父親役でおなじみの俳優ヒュー・ボネヴィル(59)が司会を務め、人気TV番組『セサミストリート』でおなじみのキャラクター、カエルのカーミットとその元恋人ミス・ピギーと寸劇も披露。くすくす笑うジョージ王子とシャーロット王女とともに、“大ウケ”している国王の姿がカメラに捉えられた。
また会場の巨大スクリーンでは豪華ゲストが出演する、事前収録されたVTRも披露され、俳優ピアース・ブロスナン(69)などが、国王がイギリス海軍と空軍でパイロットとして訓練を受けた経験があることを紹介。そこで戦闘機に乗ったトム・クルーズ(60)が登場し、「陛下、いつでも僕のウィングマン(僚機)に歓迎します」とメッセージを贈った。
さらにヒュー・ジャックマン(54)がこの夏ロンドンで行われる予定の映画『デッドプール3』の撮影現場に国王を招待したほか、ディズニー版『くまのプーさん』も登場。国王はアカリスが大好きで、ときどき自宅に歓迎し、名前をつけているという秘話を明かした。
この日のクライマックスは、チャールズ国王に賛辞を贈ったウィリアム皇太子の感動的なスピーチ。ライオネルの演奏したヒット曲「オール・ナイト・ロング(=一晩中)」にかけて、「ライオネルと違って、夜通し話すつもりはありませんが」とジョークを飛ばし、国王やキャサリン妃を笑わせた皇太子。
「父さん」と語り始め、「私の祖母が戴冠した時、『戴冠式は未来への希望の宣誓』だと話したように」と1953年戴冠式での故エリザベス女王(享年96)の言葉を引用。「女王はあそこにいて、私たちを見守っていてくれていると思います。母親として国王のことを誇りに思っているでしょう」と語り、「私は皆さんに仕えることを約束します。国王、国、英連邦のために。神よ、王を守り給え」と締めくくった。
ウィリアム皇太子が登壇した際には、父親の姿を見つけたシャーロット王女がパッと顔を輝かせてステージを旗で指し、ジョージ王子に知らせているかのような微笑ましい一幕も。
この日は何かと皇太子夫妻の子どもたちの一挙手一投足が注目を集めることとなり、ウィリアム皇太子とキャサリン妃にとっても忘れられない夜となったようだ。
なお、戴冠式でもユニークなリアクションとおちゃめな様子で話題をさらった次男ルイ王子は、コンサート開始時間が20時と遅めだったことから、今回はお留守番となったよう。
本格的に始まった新国王の時代、これからますます愛らしいロイヤルキッズたちが盛り立ててくれそうだ。