タイガー・ウッズ(47)を提訴していた元恋人のエリカ・ハーマン(39)が、訴訟を取り下げたことが分かった。2017年から2022年まで交際し同棲生活を送っていたふたりは、破局後の居住権をめぐって対立していた。
同棲していた豪邸から不当に追い出されたとしてタイガー・ウッズ(47)を提訴していた元恋人のエリカ・ハーマン(39)が、訴訟を取り下げたことが分かった。
地元メディアが報じたところによると、エリカは弁護人を通じて2023年6月29日(現地時間)に訴訟の取り下げを申請。
裁判所に提出された書類には、「原告であるエリカ・ハーマンはウッズ氏との控訴審の結果を待たずに、2022年10月26日に提出した訴状を取り下げます」と記載されていたという。
公開されている裁判資料によると、タイガーとエリカは交際期間中、米フロリダ州ジュピターにタイガーが所有する邸宅で同棲をしていたものの、破局後にタイガーが邸宅からの退去を要求。
それに対し、エリカは「タイガーとの間に口頭での賃貸借契約を結んでいた」ため、その契約により「あと5年間邸宅に住み続けることが出来た」と主張。
タイガーの行為はフロリダ州が定める借地借家法の違反に当たるとして、3,000万ドル(約42億円)を超える慰謝料を求め、タイガーを提訴していた。
タイガーとエリカは、エリカが大学生だった時にアルバイトしていた飲食店で出会ったといい、その後、2015年にタイガーが自身のレストラン「ザ・ウッズ」をオープンするにあたって、エリカを店舗のゼネラルマネージャーに任命したことで急接近。2017年から2022年10月まで、およそ5年間交際していた。
エリカと交際をスタートさせるまで、多くの女性と浮き名を流してきたタイガー。2012年から2015年まではアルペンスキーの五輪金メダリスト、リンゼイ・ボン(38)と、2016年からエリカと交際する直前まではパーソナルスタイリストのクリスティン・スミス(38)と交際。
しかし、どの女性とも結婚に至らなかった理由について、現地メディアは「タイガーの不倫が原因で離婚した前妻エリン・ノルデグレン(43)との間で行われた裁判の結果、タイガーが1億ドル(約141億円)もの慰謝料を支払った上で、当時の価格で5,000万ドル(約70億円)とも言われていた米フロリダ州の豪邸の権利も失ったことが原因」だと推測している。
タイガーはそんな離婚騒動以降、交際女性との間に秘密保持契約を結び、訴訟に繋がらないよう細心の注意を払っていたそうで、エリカとも交際がスタートした2017年8月に同様の契約を結んでいたという。
しかし、昨年全米で性的暴行やハラスメントが起きた際には秘密保持契約を無効にできるという条例が制定されたことを受け、エリカは前出の主張に加えて過去にタイガーからのハラスメントが行われていたと主張。
「タイガーが秘密保持契約を不当に主張している」と訴えたものの、こちらは証拠不十分として既に裁判所に却下されていた。
今回、エリカ側が訴えを退けるまでの間、タイガー側とどのような話し合いがあったのかは明かされていないが、泥沼の様相を呈していた裁判が一応の終結を迎えたことになりそうだ。