スペインのレオノール王女、3年間の軍事訓練へ。“未来の女王”の門出を王妃がハグで祝福

スペイン王室の長女であるレオノール王女(17)が、軍事訓練を受けるため陸軍士官学校に入学した。王室では王位継承者が即位前に軍事経験を積む伝統があり、王女はこれから3年間にわたって陸・海・空軍の教育を受ける。

スペイン王室の長女であるレオノール王女(17)が、3年間にわたる軍事訓練を受けるため陸軍士官学校に入学した。

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2023年8月17日(現地時間)、陸軍士官学校に入学したレオノール王女 Photo : Getty Images

2023年8月17日(現地時間)、レオノール王女は現国王である父フェリペ6世(55)と母レティシア王妃(50)、妹のソフィア王女(16)とともにスペインのアラゴン州にある陸軍士官学校に到着。

将来、スペインの女王になることに備えて、3年間にわたる軍事訓練をスタートさせた。

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陸軍士官学校前で集まった記者に応じた(左から)レオノール王女、フェリペ6世、レティシア王妃、ソフィア王女 Photo : Getty Images

この日のレオノール王女は、先日までバカンスのため家族そろって滞在していたマヨルカ島で披露したエレガントなドレス姿から一転、淡いブルーのシャツに白いパンツを合わせたスタイリッシュなスタイルで記者陣の前に登場。

娘とのしばしの別れを惜しむレティシア王妃と固いハグを交わした後、出迎えた将校とともに手続きに向かったという。

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レオノール王女と固いハグを交わすレティシア王妃 Photo : Getty Images

王位継承者が即位前に軍事訓練を積むという伝統があるスペイン。それに伴い、王室は今年3月、イギリスのウェールズにある全寮制の共学校、アトランティック・カレッジに留学していたレオノール王女が、同校を卒業後の8月からスペインの陸軍士官学校に入学することを発表していた。

現在、スペインの王位継承権第一位のレオノール王女が女王に即位すれば、1833年から1868年まで在位したイザベル2世(享年73)以来の女王誕生になる。

スペインでは国王もしくは女王がスペイン軍の最高司令官も兼任するため、王位継承者は代々、即位前に軍事訓練を受けるのが伝統だといい、王女はこれから3年間にわたって陸・海・空軍の教育をそれぞれ受けるという。

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2023年7月、フェリペ6世とレティシア王妃とともに軍事イベントに出席した際のレオノール王女 Photo : Getty Images

実は、王位継承者が即位前に軍事経験を積むことはヨーロッパではめずらしいことではなく、ベルギーのエリザベート王女(21)は2020年から1年間、スウェーデンのヴィクトリア皇太子(46)は2022年に、それぞれ自国の軍で軍事訓練を受けているのだとか。

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2023年7月、スペイン国内で行われたイベントに出席し、スピーチをした際のレオノール王女 Photo : Getty Images

軍事訓練終了後は、父フェリペ6世が辿った進路と同じく、大学に進学する予定だというレオノール王女。スペイン国民からは、美しく成長を続ける王女の将来に期待する声が多く寄せられている。

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