ヘンリー王子(38)が手がけるドキュメンタリー番組の配信がNetflixでスタート。番組内でヘンリー王子は、自身が抱えていたメンタルヘルス問題について言及した上で、英王室からサポートが得られなかったことを明かした。
Netflixで配信がスタートした新作ドキュメンタリー番組『ハート・オブ・インビクタス -負傷戦士と不屈の魂-』の中で、同作を手がけたヘンリー王子(38)が王室批判とも取れる発言を連発。その内容が注目を集めている。
2023年8月30日(日本時間)に公開された同番組は、2014年にヘンリー王子が立ち上げた負傷軍人のための国際スポーツ大会「インビクタス・ゲーム」がテーマになっており、ヘンリー王子自身も出演。大会を立ち上げた理由や、これまでの道のりを語っている。
全5話で構成された同番組の中で最も注目を集めているのは、ヘンリー王子が、自身が抱えていたメンタルヘルスの問題について明かしたシーン。
王子は、当時12歳で母ダイアナ元妃(享年36)を亡くしたことをきっかけに、感情表現が困難になった時期があると告白。続けて、「(当時は)周囲に本当の意味で助けてくれる人がいなかった」と王室のサポート不足を批判している。
ヘンリー王子によると、当時の王子はダイアナ元妃を亡くしたトラウマから、長い間「感情がなくなってしまい、泣くこともできなくなってしまった」そう。
その後、王子はアフガニスタンでの従軍経験を経て、28歳の時に帰国。番組内で応じているインタビューで王子は、帰国時に初めて、それまで溜まっていた感情が爆発したという経験を語っている。
さらに、ヘンリー王子は「(当時は)支えてくれる体制もネットワークも、実際に私の心に何が起きているかを知るための専門家のアドバイスも、何も得られなかった」と振り返り、自身が王室からのサポートを受けることが出来なかったことを告白。英王室の体制に苦言を呈した上で、退役軍人への周囲のサポートの重要性を指摘した。
王室を離脱して以降、様々な方法で王室批判を繰り広げているヘンリー王子。今年7月には、ヘンリー王子が兄であるウィリアム皇太子(41)に電話で連絡を取り、「ロンドンに戻って、国王に仕える意思がある」と伝えたという衝撃的なニュースが報じられた。
しかし、その1カ月後の先月上旬には、英王室のウェブサイト内にあるヘンリー王子のプロフィールページが修正され、離脱以降変更されていなかった「殿下」の称号がついに削除されたことも判明。離脱から約3年半が経っても、ヘンリー王子と英王室の溝はなかなか埋まらないようだ。