最愛の弟が膵臓がんのため死去したことを明かしたマドンナ、「お互いの手を取り狂気の中を踊った」幼少期や仲違いしていた過去を回想

最愛の弟クリストファー・チッコーネ(享年63)が亡くなったことを受けて、マドンナ(66)が追悼メッセージと貴重なツーショットの数々をインスタグラムに投稿した。

2024年10月4日(現地時間)、マドンナ(66)の弟クリストファー・チッコーネが膵臓がんのため63歳で亡くなった。夫のレイ・トラッカーや愛する人たちに見守られ、安らかに息を引き取ったという。

マドンナは、最愛の弟とのたくさんのツーショットと長文の追悼メッセージをインスタグラムに投稿。

「クリストファーが逝ってしまった。彼は長い間、私に一番近しい存在だった。私たちの絆を説明するのは難しい。私たちは他人とは違い、社会に従わない私たちは試練を与えられている、という理解から生まれたものだった。お互いの手を取り、子ども時代は狂気の中を踊った。ダンスが私たちを力強く結びつけてくれた。バレエの先生は、彼がゲイであるための安全な場所を作ってくれた」などと回想した。

マドンナがスターになると決めてニューヨークに進出した後、彼女を追うようにクリストファーもニューヨークへ。その頃については、「私たちは飢えた動物のように、芸術と音楽と映画を食い尽くした。(中略)私たちはまた、エイズの流行の狂気を乗り越えて踊った。葬式に行き、泣いては踊り明かしていた」と振り返っている。

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Photo:Getty Images

クリストファーは、ダンサーや振付師としてキャリアをスタート。マドンナの初期のステージでバックダンサーを務め、パーソナルアシスタントと衣装係も兼任し、最終的にはステージ監督に就任。また、マドンナから当時の自宅のインテリアを任されたことで、インテリアコーディネーターとしての才能も開花させた。

しかし、姉弟の関係に問題がなかったわけではなく、マドンナは2003年にクリストファーをステージ監督の職から解雇している。理由は明かされていないが、クリストファーはアルコール中毒や薬物乱用に悩み、マドンナが彼のリハビリ代を支払ったことも。

一方のクリストファーは、マドンナの当時の夫ガイ・リッチー(56)が嫌いだったほか、マドンナが勝手に自分のセクシュアリティを発表したことについて不満を抱えていたとか。

その後、クリストファーが2008年に出版した『Life With My Sister Madonna』の中で、マドンナとガイからひどい仕打ちを受けたなどと告白。それが原因となり、マドンナとクリストファーは完全に仲違いしたと言われていた。

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Photo:Getty Images

追悼メッセージでも、弟と仲違いしていた時期を振り返ったマドンナ。「ここ数年は簡単ではなかった。しばらく話していなかったけれど、彼が病気になったことで、お互いに歩み寄るようになった。私はできるだけ長く彼を生かすために最善を尽くした」と打ち明けた。

そして、「彼のような人は決して現れないだろう。彼は今もどこかで踊っている」と締め括った。

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