映画『マンマ・ミーア!』シリーズや、『レ・ミゼラブル』(2012)など、数多くのヒット作に出演し、日本でも絶大な人気を誇る俳優のアマンダ・サイフリッド(38)。現在、ニューヨーク州北部の農場で、愛する家族と数多くの動物たちとともに暮らす彼女が、移住生活がどのように人生に影響を与えたのか、米経済誌『フォーブス』のインタビューで語った。
愛くるしいルックスと抜群の演技力で、日本でも大人気の俳優、アマンダ・サイフリッド(38)。以前はロサンゼルスとニューヨークで暮らしていた彼女だが、現在はニューヨーク州の北部にあるキャッツキル山地の農場で、夫で俳優のトーマス・サドスキー(48)、娘のニーナ(7)、息子のトーマス(4)、そして馬・ヤギ・犬・猫・ニワトリなど、さまざまな動物たちとともに暮らしている。
実は、家庭をもつ前の20代の頃からこの地に移住し、農場暮らしを続けているアマンダ。2024年11月3日(現地時間)に掲載された『フォーブス』誌のインタビューで、現在の自然や動物と共存した生き方が、いかに彼女の人生に影響を与えているのかを明かした。
アマンダにとって移住の決断は精神衛生上不可欠だったそうで、「プライバシー、平和、自然を求める私にとって最良の決断でした。都会よりもバランスのとれた生活を送ることができます」と語る。
また家と呼べる安らぎの場所があることで、「都会の目まぐるしいライフスタイルや、活気あるプレスイベント、撮影現場にも適応できる」と説明。都会での大きな仕事の後に「翌日帰宅し泥だらけのブーツで動物たちに餌やりをすることで、幸せな気持ちになる」と付け加えた。
さらに現在では2人の子どもたちが、動物の世話をすることで得る教訓に感謝しているそうで、「彼らはまだ幼いですが、動物を世話することの責任や扱い方を学んでいるのが分かります」と語った。
農場でアマンダと家族は動物の世話をし、自分たちで野菜を育て、自然とつながった生活を送っているが、アマンダにとってもうひとつ、この地で熱心に取り組んでいるのが動物保護活動だ。
2024年10月に米メディア『Us Weekly』の取材を受けた際には、「私は地元では、緊急事態に陥り困っている動物を引き取る活動家として知られています」と話したアマンダ。「声なきものの声を代弁しなければなりません。そして、動物たちは私たちの生活に根ざした存在です」「動物たちは無邪気で純粋で平和で美しい。動物たちのいない生活は考えられません」とその想いを熱く語っていた。
アマンダが動物保護活動に熱心に取り組む背景には、15年間、彼女と暮らしをともにしているオーストラリアン・シェパードの愛犬、フィンの存在がある。
2024年10月に米メディア『People』のインタビューに応えた際には、「フィンがいなかったら、20代がどんなものになっていたか分からない」「ハリウッドでどうやって生きていたか分かりません。家に帰るとフィンがいたから、多くのトラブルを回避できたのだと思います」と発言。
アマンダは元々数週間だけ里親になるつもりが、フィンを飼い出してからすぐに恋に落ち、飼うことになったのだそう。
「私はただ『彼を守ろう』と思っただけなのに、結局のところ彼が私を守ってくれていたんです」「私は多くの不安と闘っており、強迫性障害も患っていた。20代は誰にとっても大変な時期ですが、私は特に大変でした。だからフィンが私を支えてくれたことは、他の何にも代えがたいことなのです」と、フィンとの暮らしが精神的な支えだったことを明かした。
困難な時期に動物の存在に支えられ、そして現在は動物を護る活動に力を注いでいるアマンダ。俳優としての活動だけでなく、動物保護活動家としてのアマンダの今後にも注目していきたい。