トム・ハンクスの娘エリザベス・アン・ハンクス、幼少期に「混乱、暴力、貧困に苦しんでいた」と告白。母親から受けた虐待を回想録で赤裸々に綴る

俳優トム・ハンクス(68)の娘で作家としても活動するエリザベス・アン・ハンクス(42)の新著で回顧録の『The 10:A Memoir of Family And The Open Road(原題)』。「子供のころに虐待を受けていた」などの衝撃的な内容が注目されている。

俳優トム・ハンクス(68)と元妻スーザン・ディリンガム(享年49)の娘エリザベス・アン・ハンクス(42)が新著を発売するにあたり、エリザベスと兄コリン・ハンクス(47)が母親から虐待を受けていたなどの壮絶な過去を告白し、世間に衝撃を与えている。

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2020年に撮影された家族写真。中央トムの右隣がエリザベス Photo:Getty Images

2025年4月8日(現地時間)にアメリカで発売される、エリザベスの回顧録『The 10:A Memoir of Family And The Open Road(原題)』。本著では、トムと離婚したスーザンに引き取られた後の生活が描かれているそうで、その一部が明かされた。

トムと別居後に親権を取得したスーザンは、子どもたちを連れてロサンゼルスからサクラメントに移住し、その頃から虐待が始まったという。

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トムと現妻リタ・ウィルソン(68)は1988年に結婚した Photo:Getty Images

トムは、この引っ越しを知らされていなかったそうで、回顧録によると「父が学校に迎えに来たとき、私たちは、そこにはいませんでした。2週間も学校を休んでいることがわかり、父は私たちを探し回らなければならなかったのです」。

サクラメントの自宅については、「もともとは大きな柱のある白い家で、裏庭にはプール、そして寝室の壁一面に馬の絵が貼ってあった」そうだが、「次第に、異臭を放つ家に変わっていった」と振り返った。

「年月が経つにつれ、裏庭は犬の糞でいっぱいになり、歩き回れないほどになりました」、「冷蔵庫は空っぽか、賞味期限切れの食品でいっぱいになることがほとんど。母はいつも大きなベッドで聖書を熟読していました。ある夜から、母の感情的な暴力は物理的な暴力に変わっていったのです」と、虐待が始まるまでの経緯が綴られている。

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Photo:Getty Images

過酷な環境下から抜け出せたのは、エリザベスが14歳の頃だという。きっかけは、親権の取り決めが逆転し、ロサンゼルスに引っ越すことが許されたこと。スーザンはその後、骨肉腫との闘病の末、2002年に49歳で亡くなった。

本著でエリザベスは、自身の幼少期を「5歳から14歳までは『混乱、暴力、貧困、そして愛に満ちた』時間を過ごしました」と表現しているそう。

2020年のインタビューで、珍しく離婚について口を開き、「私は最悪の父親であり、最悪の人間です」と明かしたトム。「親として私が学んだことの一つは、子どもたちにできるだけ長く、気楽な生活を保証することの大切さ。子どもたちが対処できるようになるまで、世間の心配事で頭を悩ませるべきではありません」などと語っていた。