ジョニー・デップ、元妻アンバー・ハードに恋した自分を「バカだった」と回想。泥沼離婚裁判で「#MeToo運動の実験台になった」とも語る

元妻アンバー・ハード(39)との泥沼離婚裁判に勝訴してから、2025年6月1日(現地時間)で3年を迎えたジョニー・デップ(62)。英紙『サンデー・タイムズ』の最新インタビューに応じ、アンバーとの恋愛や結婚、その後数年にわたる法廷闘争が世間の注目を集めたことなどを振り返った。

英紙『サンデー・タイムズ』のインタビューに登場した俳優のジョニー・デップ(62)。2015年に結婚するもわずか1年で破局し、数年にわたる泥沼離婚裁判で争った元妻アンバー・ハード(39)について口を開いた。

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Photo:Getty Images

「僕がかつて『愛』と呼んでいたものとの出会いは何だったのか……僕は明らかにバカだった」と、アンバーとの恋愛を振り返ったジョニー。「しかし、善行は必ず報われる。なぜなら愛し助けようとすれば、彼らの目に浮かぶ不安や動揺が何だったのかを理解し始める人がいるから。それは別の形で現れるんだ」などと語った。

二人は2011年に出会い、2015年に結婚するも、2016年にアンバーが「和解しがたい不和」でジョニーとの離婚を申請。その理由に「ジョニーからの家庭内暴力」を挙げ、一時的な接近禁止命令も取得した。

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今年5月に双子を出産したアンバー。現在は家族と共にスペインで暮らしている Photo:Getty Images

同年8月、ジョニーがアンバーに700万ドル(約1億5,600万円)の和解金を支払い決着するかと思われた。しかしジョニーは、2018年4月、自身のことを「妻を虐待した」と表現した英紙『The Sun』に対して、2019年3月には、アンバーが2018年に米紙『ワシントン・ポスト』に寄稿した記事に対しても名誉毀損で訴えた。

すると、イギリスでの裁判でジョニーは完敗。2021年3月にも判決の覆しを求めたが、これも却下された。諦めなかったジョニーは、アメリカのヴァージニア州でアンバーを名誉毀損で訴え、2022年4月から裁判が開始。約2カ月後の6月1日(現地時間)に、ジョニーが勝訴した。

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2013年に撮影されたジョニー、ジャック、リリー Photo:Getty Images

『サンデー・タイムズ』のインタビューでは、アンバーとの法廷闘争が世間の注目を集め続けたことについても率直に語っており、「もう十分だ。もう限界だ。自分の骨を半分抜かなきゃいけないのは分かっていた。みんな『いつか消えるよ』って言ってたけど、そんなの信じられない。何が消えるっていうんだ? 世界中に撒き散らされた作り話? いや、消えないだろう」とジョニー。

また、一度は離婚に合意するも、再び法廷闘争に発展したことについては、「もし僕が真実を伝えようとしなければ、僕が告発されている行為を実際に犯したのと同じことになる。そして僕の子どもたちは、その罪を抱えて生きていかなければならない」と語り、元妻ヴァネッサ・パラディ(52)との娘リリー=ローズ(26)、息子ジャック(23)についても言及した。

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Photo:Getty Images

さらに、側近にも「裏切られた」と話したジョニー。「あるエージェントと30年間一緒にいたけれど、彼女は法廷で、僕がいかに扱いにくい人間だったかを語ったんだ。彼らが欲しいのは一体何だ? 金だ」などと言い、「僕のために立ち上がれなかった人たちの気持ちは分かる。彼らが一番恐れていたのは、正しい選択をすることだったから。僕の問題は#MeToo運動が始まる前から起きていたが、僕はその実験台になったんだ」などと振り返った。