Netflix作品『ヴィクトリア・ベッカム』がついに配信! 数十年にわたる摂食障害、ファッションブランドの経営危機、笑わない理由など赤裸々に語る

ついにNetflixで配信がスタートした『ヴィクトリア・ベッカム』。ヴィクトリア・ベッカム(51)が過去の摂食障害、ファッションブランドの経営危機、笑わない理由などを赤裸々に語り、話題を集めている。

2025年10月9日からNetflixで配信中の『ヴィクトリア・ベッカム』。一世を風靡したアイドルグループ、スパイス・ガールズのメンバーからファッションデザイナーに転身したヴィクトリア・ベッカム(51)の半生が描かれている。

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2000年に撮影されたヴィクトリア Photo:Getty Images

その中でも、過去に摂食障害を抱えていたことを振り返ったエピソードが話題に。摂食障害になったのは、スパイス・ガールズが活動休止した2000年頃のこと。「摂食障害になると、嘘をつくのが上手くなるんです。両親にさえ、正直に話したことがありませんでした」とヴィクトリア。また、「公の場でも話したことは一度もありません。『あなたは十分ではない』と言われ続けると本当に心が痛むんです。でもそれは、私の人生でずっと続いてきたことでした」と回想した。

アイドル時代は"ポッシュ(気取り屋)"と呼ばれていたヴィクトリア。「ポーキー・ポッシュ(豚のポッシュ)から、スキニー・ポッシュ(ガリガリのポッシュ)まで演じてきました。本当にいろいろあって辛かった。私について何を書かれるか、どんな写真を撮られるか、全くコントロールできなかった。それを服装でカバーしていたんだと思う。でも私は自分の体重をコントロールすることはできました。それは信じられないほど不健康なやり方だった」と打ち明けた。

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1999年に撮影されたヴィクトリアとブルックリン Photo:Getty Images

ヴィクトリアはまた、1999年に長男ブルックリン・ベッカム(26)の産後半年で出演した全国放送のテレビ番組で、体重計に乗せられたことについても触れている。「(体重計に乗せられて)『どう、痩せた?』って聞かれたんです。テレビだったから冗談を言ったり笑ったりしていたけれど、当時は本当に若かったし辛かった」と打ち明けた。このとき、ヴィクトリアは25歳だった。

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ファッションショー後、ランウェイに登場したヴィクトリア(2025年3月撮影)Photo:Getty Images

ドキュメンタリーでは、彼女が2008年に立ち上げたファッションブランド、ヴィクトリア ベッカムについても取り上げられている。過去に数百万ドルの赤字となり、ブランド閉鎖の危機に瀕したこともあったが、夫デヴィッド・ベッカム(50)に何度も救済してもらっていたこともニュースで報じられてきた。「このビジネスは私にとってすべてであり、まさに私の存在そのもの。本当に大変な道のりでした。すべてを失いそうになりかけて、暗い時期でした」とヴィクトリア。デヴィッド自身も「妻が私に『少し分けて欲しい。もっとお金が必要なんです』と頼んできたのは、見ていて辛かった」と話している。「この店を救いたくて必死でした。自分自身も崩壊寸前でした。恥ずかしい気持ちもありましたが、これが事実です」などと赤裸々に明かした。

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Photo:Getty Images

また、ヴィクトリアは公の場ではいつも無表情でいることから、「不機嫌そうに見える」と揶揄されることもあるが、これにはデヴィッドが関係しているという。「レッドカーペットに立つと、彼(デヴィッド)はだいたい私の左側に立っているから、いつも惨めな顔に見えてしまう」とヴィクトリア。「なぜなら、私が笑うときはいつも左の口角を上げているの。右の口角を上げて笑うと具合が悪そうに見えるからよ」と、ヴィクトリアがより映えて見える位置にいつもデヴィッドが立って邪魔をするとジョークも飛ばした。

しかし、理由はそれ以外にもあるようで、「自信を失ったことで笑顔を作りたくない気持ちになった」とも語っている。スパイス・ガールズの活動休止後、ヴィクトリアはソロデビューを果たすも「私は支持されなかった。世間もメディアも、私が何をしているのかと疑問を抱いていたと思う」と告白。「笑わないみじめな雌牛」と言われたこともあったなどと振り返りつつ、世間からの絶え間ない攻撃がいかに彼女の自尊心を傷つけていたかを打ち明けた。

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(左から)ジャッキー・アポステル(29)、クルス・ベッカム(20)、ロメオ・ベッカム(23)、ハーパー・ベッカム(14)、ヴィクトリア、デヴィッド Photo:Getty Images

3部作にわたって配信される『ヴィクトリア・ベッカム』。10月8日(現地時間)には、ロンドンで先行配信されるイベントが行われ、ベッカムファミリーが大集合。しかしそこには、ブルックリンと妻ニコラ・ペルツ(30)の姿はなく、依然として家族の確執が続いているが、ヴィクトリアはイベント時のインタビューで「私の子供たち」と述べた後に真っ先にブルックリンの名を挙げていた。また、最近のインタビューでは「ベッカム家は何よりも楽しむことが大好き。特にみんなで一緒に時間を過ごすのが好きなの。世間が思っているよりもずっと、私たちは伝統的な家族」などと答えており、不和に関する憶測とは対照的な回答も話題に。ヴィクトリアの波瀾万丈な半生が描かれたドキュメンタリーは世界中で話題を集めるに違いない。

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