オスカー俳優のダイアン・キートンが79歳で死去。レオナルド・ディカプリオ、サラ・ジェシカ・パーカーほか共演者たちがメッセージを寄せ追悼

ダイアンは1970年代に、フランシス・フォード・コッポラ監督（86）の『ゴッドファーザー』シリーズに出演。その後、ウディ・アレン監督（89）の『アニー・ホール』（1977）では第50回アカデミー賞授賞式にて主演女優賞を受賞した。

俳優のレオナルド・ディカプリオ（50）は18歳のときに『マイ・ルーム』（1996）でダイアンと共演。約30年前の撮影当時に撮られたツーショットをインスタグラムのストーリーズに投稿し、「ダイアン・キートンは唯一無二の存在でした。聡明で、面白くて、そしてありのままの自分を貫きました。伝説であり、アイコンであり、本当に優しい人。18歳のときに彼女と一緒に仕事をする機会に恵まれました。彼女がいなくなると寂しくなります」と綴り、鳩の絵文字を添えた。

『ファースト・ワイフ・クラブ』（1996）でダイアンと共演したベット・ミドラー（79）はインスタグラムにダイアンのモノクロ写真を投稿し、「聡明で美しく、非凡なダイアン・キートンが亡くなりました。この悲しみは言葉では言い表せません。彼女は本当に面白く、まさに独創的で、悪意も、スターに期待されるような競争心も一切ありませんでした。皆さんが目にしていたのは、まさに彼女の人柄でした」などと追悼した。

コメディ映画『花嫁のパパ』シリーズでダイアンの娘役を演じたキンバリー・ウィリアムズ＝ペイズリー（54）は、インスタグラムにダイアンとのツーショットをシェア。「ダイアン、あなたと共演できたことは、私の人生のハイライトの一つです」と綴り、「あなたは唯一無二の存在で、あなたのそばにいられたことは本当に感激しました。あなたの優しさ、寛大さ、才能、そして何よりも、あなたの笑い声に感謝します」と語った。

31歳のときに出演した『アニー・ホール』では、白シャツにネクタイを締め、黒いジレとチノパンを合わせたメンズファッションを披露したダイアン。ラルフ ローレンとダイアンの私物をミックスして完成させたという裏話はあまりに有名だ。この作品を経てダイアンはファッションアイコンとしての確固たる地位を築き、また多くのセレブたちをも魅了してきた。

グッチのスタイリッシュなパンツスーツにローファーを履いたダイアンの写真を投稿したのはエリザベス・パーキンス（64）。「キートン、あなたはスタイル、優雅さ、知性、そして計り知れない才能を備えた、まさに国の宝でした。（中略）あなたは永遠に私のアニー・ホールです。ああ、この言葉に深く胸が締め付けられます」などと追悼メッセージを添えた。

パンツやスーツをこよなく愛し、トレードマークの太いベルトや帽子を身につけ、独自のスタイルを貫いたダイアン。ファッション界でも影響力のあるサラ・ジェシカ・パーカー（60）もまた、ダイアンに憧れていたという。『ファースト・ワイフ・クラブ』と『幸せのポートレート』（2005）で、一度ならずとも、2度の共演という幸運を手にしている。

「ダイアン・キートンは数え切れないほど、俳優たちのインスピレーションの源でした。私も彼女を愛し、尊敬していた一人です。彼女の類まれな技量と才能を目の当たりにできたことは、私にとって大きな特権でした」とコメントを寄せた。

2015年の映画『クーパー家の晩餐会』で共演したオリヴィア・ワイルド（41）も母役のキートンに敬意を表した。「彼女をママと呼べるなんて信じられませんでした。あまりにも非現実的な感じがして、この美しくリアルなセットをずっと記憶に残したかったので、家の本棚に写真を飾りました。ピッツバーグで一緒に歌を歌い、凍えるほど寒い中、私たちは家族でした」。続けて、「彼女がいなくなってしまったのは残念ですが、彼女がいてくれて、ほんの束の間でも、彼女の純粋なエネルギーに浸ることができて本当に嬉しかったです」と綴った。

ダイアンは1996年に娘のデクスター（29）を、2001年に息子のデューク（25）を養子に迎えている。ハリウッドやファッション界で多大な功績を残したダイアンのご冥福を祈りたい。