谷間強調のカイリー・ジェンナー、コスメブランドのPR動画が大炎上。「現代の社会問題を軽視している」などと批判殺到

カイリーは16歳の頃、インスタグラムの名前を「King Kylie（キング・カイリー）」に変え、ピンクやブルーなどの奇抜なヘアカラーに、落ち着いたベージュトーンのオーバーリップを合わせたスタイルで多くのティーンを熱狂させるなど、数々のトレンドを生み出してきた。この時代を「King Kylie Era（キング・カイリー期）」と呼ぶファンもいたほどだ。今回の新作コスメが「キング・カイリー」と名付けられたこともあり、リバイバルを喜ぶファンは大盛り上がり。ラインナップは、グリッターのアイシャドウパレットや、カイリーのヘアカラーを彷彿とさせる奇抜な色のヘアブラシ以外に、デビュー当時に人気を博したリップキットも復活するとか。

そして新作コスメの告知とともに、「キング・カイリー」時代の回帰を連想させるPR動画を公開したカイリー。動画では、谷間を強調したブラにショートパンツを合わせ、編みタイツとハイヒール姿のセクシーなカイリーが、手錠をかけられて連行されるというシーン（1分30秒から）があるが、「キング・カイリー」の復活を喜ぶ声以外に、一部では議論を巻き起こした。

議論にあがったのは、米ドナルド・トランプ大統領（79）政権による移民政策。今年１月にトランプ政権が再び発足すると、主に不法移民の取り締まりが強化されてきた。現在も移民・関税執行局（ICE）は移民の摘発と拘束を続ける中、全米では抗議デモが行われ、逮捕者も出ている。そんな中で、カイリー自身が逮捕される動画を投稿したことで、「現実の社会問題や、（警察沙汰になっている）抗議デモを軽視している」「この状況下で不適切すぎる」などと批判する声もあった。

そもそも「キング・カイリー」というキャンペーンが、トランプ大統領による独裁的な移民政策の抗議デモ「ノー・キングス（王様はいらない）」を甘く考えているという声もあり、「このキャンペーンに関わった人たちの中で、反対する人はいなかったのか？」などの意見も。

このPR動画にはアーティストとしても参加しているカイリーだが、世間の声をどう受け止めているのか気になるところ。現在のところ、カイリー側からのコメントはまだ出ていない。