ヒルトン・ホテルの創業者であるコンラッド・ヒルトン（享年91）の曾孫で知られるパリス・ヒルトン（44）。最新のインタビューで、「私は自力で成功したんです。全てひとりで成し遂げたんです」などと発言したことが話題に。実業家、歌手、DJなどさまざまなフィールドで活躍する彼女の総資産は数百億ドルに上るという。
1990年代からお騒がせセレブとして名を馳せたパリス・ヒルトン（44）は、米高級ホテルチェーン、ヒルトン・ホテルの創業者であるコンラッド・ヒルトン（享年91）の曾孫で知られる生粋のお嬢様。"世間知らずのおバカキャラ"というイメージが強いが、2025年11月15日（現地時間）に英紙『ロンドン・タイムズ』に掲載されたインタビューで「私は自力で成功したんです。全てひとりで成し遂げたんです」などと発言。
するとファンからは「それは壮大なナルシシズム」「辛辣な意見だけど、彼女には妄想癖があると思う」「たとえ、金銭的な支援を受けなかったとしても、裕福で安定した生活を送っている人と一般人とでは大きな違いがある」などと批判された。
Photo：Getty Images
同インタビューで「これまでの人生で、誰も私に何かを与えてくれたことはありません」とも話したパリス。その背景のひとつに、パリスの祖父で2019年に死去したヒルトン・ホテルズ元会長のバロン・ヒルトン（享年91）の財産分与が挙げられる。彼は生前に、財産の97%である23億ドル（2025年11月現在の為替レートに換算すると約3,529億円）は子どもや孫ではなく「ヒルトン家の財団」に遺贈すると宣言しており、それが現実となった。にも拘らず、パリスの両親リチャード・ヒルトン（70）とキャシー・ヒルトン（66）は彼らの祖父にあたるコンラッドから多額の遺産を相続している。
2010年に撮影されたパリスとバロン Photo：Getty Images
しかし、パリスは家族について「私たちはとても仲が良くて、いつも一緒にランチやディナーをしていました」と回顧。続けて、「祖父はいつも私に『パリス、君は私が知っているどのCEOよりも一生懸命働いている』と言っていました。そして祖父は、『昔はバロン・ヒルトンと呼ばれていたけど、今はパリス・ヒルトンのおじいちゃんと呼ばれている』と言っていて、私たちはいつもそのネタで笑っていました」と振り返った。
左からバロン・ヒルトン２世（34）、母キャシー、ニッキー・ヒルトン（42）、パリス、父リチャード。2010年に撮影 Photo：Getty Images
そんなパリスは現在、2006年にブルース・ガーシュと共同設立したグローバルコンテンツメディア「11:11 Media」のCEOを務めている。最近では、2023年に米大手チェーンのウォルマートと提携し、リーズナブルな価格のキッチン用品コレクション「Be an Icon by Paris Hilton」を発売。他にも衣料品、美容、ハンドバッグ、ペット用品などを取り扱っているとか。ちなみにパリスが2004年に初めてプロデュースして大ヒットした香水は、現在でも主要アイテムのひとつだそう。
また、パリスは歌手としても活動しており、2006年にデビューアルバム『Paris』を、2024年には続編のアルバムとして『Infinite Icon』をリリース。さらに、2010年代からはDJとしても活躍。今ではひと晩で１億円以上を稼ぐトップDJとしても知られている。そんな彼女の現在の総資産は数百億ドルに上るとか。
現在は２児の母 Photo：Getty Images
パリスは10代でモデルデビューを果たし、華やかな社交界に飛び出すも、素行の悪さが目立ち、両親によって問題を抱える若者たちの治療施設「プロボ・キャニオン・スクール」に送り出され、後にここで壮絶な虐待を受けていたことを激白している。ニコール・リッチー（44）と出演したリアリティ番組『シンプル・ライフ』（2003）の大ヒットを経てキャリア絶頂期であった2007年には、プライベートのセックステープ流出、飲酒運転やコカイン所持で逮捕されるなどのスキャンダルを次々に起こし、人気が低迷していった。しかし、2021年には起業家でベンチャー・キャピタリストのカーター・リウム（44）と結婚。2023年１月に息子のフェニックス（２）を、同年の11月に娘のロンドン（２）をともに代理母出産で授かり、現在は２児の母でもある。2023年に出版された自伝『PARIS The Memoir』は全米ベストセラーとなった。
紆余曲折を経て見事に返り咲いたパリスだが、「ひとりで成功した」という彼女の発言に批判の声が集まった。ヒルトンの名前のおかげで知名度を得たことを忘れたのだろうか。
