2000年代に一世を風靡した英ブランドTOPSHOPが復活！ カーラ・デルヴィーニュが秋を先取りしたボルドールックでショーに登場

英紙『The Independent』によれば、トップショップは前オーナーのフィリップ・グリーン卿（73）が率いるアルカディア・グループの経営破綻に伴い、2020年に営業停止。ロンドン・オックスフォードストリートにあった旗艦店をはじめ、実店舗はすべて閉鎖され、英オンラインファッション通販サイト、エイソスによってオンラインでのみ販売されてきた。

英紙『The Sun』などによると、2025年春から公式インスタグラムの“匂わせ”投稿が注目を集め、複数のメディアに“復活フラグ”かと報じられていたという。英『BBC』によると、昔を懐かしむミレニアル世代の間で、復活を熱望する声が高まっていたとか。

そんな中、2025年８月15日（現地時間）、トップマンとそのメンズライン、トップマンのウェブサイトがリニューアルオープン。翌８月16日（現地時間）、2018年以来となるランウェイショーで、2025年秋冬コレクションが初公開され、英紙『The Mirror』は、「トップショップがスタイリッシュなリニューアルで正式に復活」と報じた。

同紙によれば、ロンドン中心部のトラファルガー広場で一般公開されたショーは、ストリートパーティーのような雰囲気だったそう。モデルたちは新作コレクションの注目アイテムを纏ってナショナル・ギャラリー前の特設ランウェイを闊歩し、観客たちは大興奮。なぜトップショップが常に人気ブランドであり続けていたのかを、人々に思い起こさせるようなラインアップだったとのこと。

このショーは「See Now, Buy Now」形式で、登場したアイテムはすぐに新サイトとエイソスで発売されたそうだ。英紙『The Independent』によれば、その後、８月21日（現地時間）より、アイルランドのあるデパートでも販売予定だという。そして今年秋にはトップショップとトップマンの常設店舗のオープンが予定されているとか。

この日はアイコニックなブランドの復活を祝して、英国セレブがスタイリッシュなルックで詰めかけ、最前列にはブランド全盛期のミューズのひとりであるモデルのアジョアの姿も。ピンストライプのネイビースカートに、黒の細身シルエットのジャケットを合わせ、ボルドーのパンプスを差し色にしたシックな装いを披露した。

長年トップショップのミューズで、今回のカムバックキャンペーンの顔を務めるカーラは、シンプルな黒トップスにボルドーのレザーブルゾンを羽織り、同系色のコーデュロイパンツを合わせ、存在感を発揮。ボルドー系グラデーションのサングラスでエッジを加え、トップショップの人気アイテム「クローバー」ローファーで仕上げた。

英紙『The Time』によると、カーラは新作コレクションのお気に入りアイテムを新サイトでキュレーションしており、今年６月、音楽フェスのグラストンベリーに参加した際に着用していたピンストライプのパンツとフェイクファーのジャケットが、このコレクションの一部だったことを明かしたという。

また、すでに来年秋冬発売予定のカプセルコレクションにも取り組んでいるというカーラは、『Sky News』のインタビューで、この再始動に「完全に圧倒された」とコメント。「懐かしさと何か折衷的なものだけでなく、全く新しい何かがミックスされたような感じだった」と語り、今回のコレクションは「誰もが欲しいと思うすべてが揃っている」と付け加えたそう。

英紙『The Guardian』によれば、トップショップは1964年に英シェフィールドで設立。全盛期はJWアンダーソンなどのデザイナーズブランドや元祖スーパーモデル、ケイト・モス（51）とのコラボなどでも話題を呼び、大衆向けでありながら、モード誌にも取り上げられるクールなブランドとして絶大な人気を博した。

英メディアによれば、今、古い顧客たちのノスタルジーも手伝って再び脚光を浴びている同ブランドが、今後Z世代の若者たちの共感を得られるかどうかに、大きな関心が寄せられているそうだ。