2023年7月3日〜16日(現地時間)開催のウィンブルドン選手権で、女子シングルスに出場したウクライナ出身のプロテニス選手エリナ・スビトリーナ(28)。トーナメントを勝ち上がり、予定していたハリー・スタイルズ(29)のライブに行けなくなったと自身のInstagramに投稿したところ、なんとハリー本人から“ハリーらしい”コメントが!
ハリー・スタイルズ(29)の大ファンという、元世界ランキング3位のエリナ・スビトリーナ選手(28)。トーナメントに勝ち進み、ハリーのライブに行けなくなったことから思いがけない展開となり、話題を呼んでいる。
スビトリーナ選手は、夫でフランス人プロテニス選手のガエル・モンフィス(36)との間に第一子となる女児を2022年10月に出産し、2023年4月にツアーに復帰したばかり。
今回のウィンブルドンはワイルドカード(主催者推薦枠)での出場で、厳しい対戦相手が続くことが予想されていたため、勝ち進むとは思っていなかったようだ。
7月7日(現地時間)、ウィンブルドン3回戦で全豪オープン優勝経験を持つアメリカのソフィア・ケニン選手(24)に勝利した後、自身のInstagramを更新。
7月8日(現地時間)の夜、ウィーンで行われるハリー・スタイルズのコンサートに行くはずだったことを明かし、「@harrystyelsのコンサートに行きたかったな。でもまあ、これでよかったと思う」とウィンブルドンの公式アカウントをメンションした。
それを受け、ウィンブルドンの公式アカウントが「何かを得れば、何かを失う」と絵文字つきで、スビトリーナ選手の画像を共同投稿。
「ねえみんな! 私は明日、大好きなハリー・スタイルズのウィーンでのコンサートに行くはずだったのだけど…ウィンブルドンで予定が変わってしまって。誰か行きたい人いない? チケットは2枚あるわ」というスビトリーナ選手のメッセージをシェアし、現地メディアで大きな話題となった。
英『Daily Mail』によると、その後、スビトリーナ選手は、同郷のウクライナ人女性とその幼い息子にチケットをプレゼント。
受け取った母子はInstagramでハリーのコンサート会場での映像や写真をシェアし、スビトリーナ選手と彼女が立ち上げたエリナ・スビトリーナ基金の関係者に向けて、「思いがけないチケットをありがとう」と感謝のコメントを綴ったという。
スビトリーナ選手が行くはずだったコンサートの翌日、7月9日(現地時間)に行われた、ベラルーシ出身のビクトリア・アザレンカ選手(33)との4回戦。
彼女は過去に5度、元世界ランキング1位のアザレンカ選手に破れており、また、ウクライナの選手が、ロシアを支持するベラルーシの選手と対戦するという非常にタフな試合となったものの、見事勝利!
試合後のインタビューで、「ハリー・スタイルズのチケットを手放したかわりに、勝利を得られたから少しはよかったのでは?」と水を向けられ、「まあ、ハリーが(この試合を)見てくれていたらいいなと思っているんだけど」と大笑いしながら話し、「私は彼の大ファンなの」と照れ臭そうに手でハートマークを作った。
そんな彼女の想いはハリーにも届いたようで、7月10日(現地時間)、驚くことにハリー本人が先述の投稿にコメント。
ファンにはおなじみの「H」の署名つきで、「おめでとう! あと4公演あるから、どれでも歓迎するよ。残りのトーナメントも頑張って」と、ハリーらしい神対応を見せ、ファンもメディアも大盛り上がり。その心優しい申し出に、4万4,000以上ものいいね!が寄せられた。
ハリーは、2021年9月にスタートした「Love on Tour」の終盤を迎えており、このやり取りの時点で、7月12日(現地時間)にバルセロナ、14日(現地時間)にマドリード、18日(現地時間)にポルトガル、22日(現地時間)にイタリアでの公演を残すところとなっていた。
ハリーの“応援”もあってか、続く準々決勝でも、現在世界ランキング1位のポーランド出身選手イガ・シフィオンテク(22)との激戦を制したスビトリーナ選手。ウクライナの人々に「小さな幸せをもたらすこと」ができてうれしいと語り、優勝への意欲を見せた。
しかし、7月13日(現地時間)に行われた準決勝で敗退。残念ながら、彼女のウィンブルドンでの快進撃はここまでとなったが、ハリーのツアーはイタリアのレッジョ・エミリアで行われる7月22日(現地時間)が最終公演。大好きなスターのライブを観るチャンスはまだ残されているようだ。