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英紙『Daily Mail』によれば、今年8年目を迎えたこのイベントは、英国の若手クリエーターの影響力や英国ファッション業界の繁栄を称えるもの。英国デザインに贈られるエリザベス2世女王賞は、2018年2月、故エリザベス女王(享年96)が初めてロンドン・ファッションウィークを訪れた際、リチャード・クイン(35)に授与されたのが最初だという。
今回は、サステイナブルなファッションとデザインをリードする新進気鋭のデザイナーとして、パトリック・マクダウェルが受賞し、キャサリン皇太子妃がプレゼンターを務めた。
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2022年にもメンズウェアデザイナー、サウル・ナッシュに同賞を授与したというキャサリン皇太子妃はこの日、ヴィクトリア・ベッカムの2025年春夏コレクションの「パッチポケット」ジャケットと、1970年代テイストなパッチポケット付きの「アリナ」パンツを着用して、颯爽と登場。
洗練された雰囲気が漂うシャープなシルエットのスーツは、ウィローと名付けられたオリーブグリーン色が印象的で、ジャケットは850ポンド(約16万4,000円)、パンツは490ポンド(約9万4,000円)。
ロンドンブランド、ナッチブルのラッフルブラウスでフェミニンなタッチを添えて、リピート愛用中のラルフ・ローレンのゴールドブラウン色のパンプスでエレガントに着こなした。
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耳元で揺れるダイヤモンドとパールのドロップピアスは、英誌『HELLO!』によると1947年、バーレーン国王よりフィリップ殿下(享年99)との結婚祝いに贈られたパールで作られたというエリザベス女王のお気に入りで、キャサリン皇太子妃は2016年より着用。エリザベス女王にさりげなく敬意を表しているとみられ、女王の葬儀の際にも身につけていたものとのこと。
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英紙『Daily Express』によれば、キャサリン皇太子妃は事前の発表なく、このイベントに出席。授賞式の前には、180スタジオの展示スペースにあるパトリック・マクダウェルの「ポップアップ・スタジオ」を見学したそう。
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案内されながら、「私は英国ファッションと新進デザイナーが大好きです」と語っていたというキャサリン皇太子妃は、「ウェールズ・バー」と呼ばれる新作ジャケットを見せられた際、彼女に敬意を表して名付けられたと聞くと、驚きのあまり大きな笑い声をあげていたとか。
パトリックはキャサリン皇太子妃から賞を受け取ったことは「とても光栄で特別なこと」だとし、「彼女は英国ファッションの素晴らしい擁護者であり、それを熱心に支持してきました」とコメント。「彼女は圧倒的に美しく、真のスタイルアイコンです」と絶賛したという。
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『Daily Mail』によれば、ケンジントン宮殿の情報筋は、今回キャサリン皇太子妃がヴィクトリア・ベッカムのスーツを着用したのは、英国のデザイナー全般への支持を示すためだと話したそうだ。
しかしキャサリン皇太子妃の友人は、それ以上の意味があると示唆。彼女は「ヴィクトリア・ベッカムへの支持を示したかったのです」と語り、ベッカム夫妻が「大変な状況を経験していることを知っています」と主張したという。
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そして同紙は、ウィリアム皇太子(42)と弟ヘンリー王子(40)、デヴィッド・ベッカム(50)夫妻と長男ブルックリン・ベッカム(26)の問題は、どちらも年上のアメリカ人女性と結婚してから始まったと、共通点を指摘。
周知の通り、ヘンリー王子は2018年に当時俳優のメーガン・マークル(43)と、ブルックリンは2022年にビリオネアの実業家ネルソン・ペルツ(82)の娘で俳優ニコラ・ペルツ(30)と結婚している。
『Daily Express』によれば、ベッカム夫妻はウィリアム皇太子夫妻の結婚式にも、ヘンリー王子夫妻の結婚式にも出席している仲ながら、その後ヘンリー王子夫妻とは疎遠に。
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一方、ウィリアム皇太子とデヴィッドは一緒にイベントに参加する機会も多く、両夫妻は長年にわたり関係を深めているとみられているようだ。
同紙はベッカム家の確執について連日報じられる最中、キャサリン皇太子妃が噂の渦中のヴィクトリアのブランドを選んだことは、彼女をサポートする意を表したものだと多くの人が受け止めていると報じた。
英紙『The Mirror』によると、ヴィクトリアはキャサリン皇太子妃が自身のブランドを着用しているのを見て、感激しているそう。ベッカム夫妻に近い関係者は、「両夫妻はお互いのチャリティ活動を支援し合っており、デヴィッドとウィリアム皇太子は友人でもあるので、互いに大きな尊敬の気持ちがあります」と関係性を説明。
同関係者は「ウェールズ公妃は以前にもヴィクトリアのデザインを着用してくれましたが、また着用していただいているのを見るのは本当に素敵なことです」と語り、こう続けたという。「特にあのスーツはギフトではなく、完全に皇太子妃自身の判断で選んでくださっているので、なおさらです」。