その前日の3月21日(現地時間)、チャールズ国王がロンドンからウィンザー城へと向かい、キャサリン妃とプライベートランチを共にしていたことが明らかに。英タブロイド紙『The Sun』によれば、キャサリン妃はチャールズ国王と闘病について語り、どのように対処しているかを知りたがっていたという。
2人はランチの席で、キャサリン妃が公表した動画についても話したようで、キャサリン妃は、ガンの発見は「大きなショック」だったが、「私は元気になります」と誓ったそう。
ある関係者は同紙に、この懇親会について、「2人だけでこうして一緒に座るのは非常に珍しいことです」と発言。「彼らは多くのことを話し合い、分かち合ったでしょう。というのも、そのわずか数週間前に国王は治療を開始し、診断の発表に対処していたからです」と語った。
チャールズ国王はランチの後、「とても感慨深そうな」様子を見せていたという。「2人は共有することがたくさんあるのは間違いなく、それぞれが個人的にガンと闘っている中で、お互いを支え合うことができるのです」。
今年1月、世界的に有名な私立病院、ロンドン・クリニックに同時期に入院していたキャサリン妃とチャールズ国王。キャサリン妃は、その後自身が明かしたところによると「腹部の大手術」のため、国王は前立腺肥大症の治療のためだった。
ある関係者は英紙『The Sunday Times』に、チャールズ国王がローブを纏った姿で「廊下をふらふらと歩いて」、キャサリン妃に会いに行くところを目撃されていたことを明かしたという。「国王はずっとキャサリン妃を励まし、支えてきたのです」。
英紙『The Telegraph』は、キャサリン妃とチャールズ国王が同時期にガンと闘っているという事実は、お互いにとって「慰めであり、心強いもの」だと、ある有力な関係者が語ったと報じた。
「2人は入院中にも面会し、それ以来、連絡を取り合っています。2人とも相手が経験していることに共感できるので、このような困難な時期には助けになります」と話し、こう続けた。「ここ数週間でわかったことは、2人とも同じ経験をしていることで、その絆がより強固なものになったということです」。
同紙によれば、キャサリン妃がビデオメッセージの収録に同意した理由のひとつは、チャールズ国王の健康に関する公的な声明が温かく受け止められ、また、それが同じことを経験している人たちにポジティブな影響を与えていることに勇気づけられたからだそう。
ウィリアム皇太子(41)は「なぜ彼女(キャサリン妃)自身が説明しなければならないのか」と難色を示したというが、キャサリン妃はこのニュースを自分で舵取りするためには、それしかないと決意したようだ。
キャサリン妃をよく知る関係者は「ケイト(キャサリン妃の愛称)の内面には強い決意があります」と発言。「いったん何かに打ち込むと、もう止められない。彼女はタフです」。
キャサリン妃が動画を公表した日の夜、バッキンガム宮殿の広報担当者は米誌『PEOPLE』に対し、「陛下は、キャサリン妃の勇気ある発言をとても誇りに思っています」と声明で述べた。
またキャサリン妃のことを「最愛の義理の娘」と愛情を込めて表現し、「この数週間、入院生活を共にした最愛の義理の娘ともっとも緊密に連絡を取り続けられました」と付け加えた。
チャールズ国王とカミラ王妃(76)は、「この困難な時期を通して、家族全員に愛とサポートを提供し続ける」という。
『The Telegraph』によると、2人の関係をよく知る人は、チャールズ国王はキャサリン妃に対して常に「好意的」で、キャサリン妃もしばしば王室の問題について、国王に指導を仰いでいると話しているそう。
「国王は(キャサリン妃にとって)父親のような存在ではありません。キャサリン妃には非常に献身的な自身の父親がいます。しかし、国王はキャサリン妃を、自身が持つことがなかった娘のように扱っていると言えるでしょう」とその関係者は付け加えた。
さらに別の関係者は、英紙『The Time』に、「国王はいつも親しく、温かくユニークな関係をキャサリン妃と築いてきました」と話し、キャサリン妃はチャールズ国王自身と彼の地位に「大きな愛と尊敬を抱いています」と続けたという。
複数の英メディアによると、今年は3月31日(現地時間)に行われる王室の伝統的なイースター・サンデーの礼拝に、チャールズ国王は参加を望んでいるとのことで、体調が許せば、王妃と共に姿を見せる可能性があるという。
一方、キャサリン妃とウィリアム皇太子一家は出席する予定はなく、またキャサリン妃の公務への早期復帰もないと英『BBC』は報じた。
なお、ケンジントン宮殿は、キャサリン妃が診断されたガンの詳細を明らかにしていないが、完治を確信していると述べたと『BBC』は伝えている。